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グリーニー〜伝説のギタリスト、ピーターグリーンからゲイリームーアに引き継がれた伝説の59年製レスボールその2
さてその1では本題と関係ないことを長々と記述してしまっただが、今回はいよいよ本題に入ろうと思う。
フリートウッドマック、実はピーターグリーン在籍の頃の音楽は聞いたことがないのだが、ピーターのあの有名な59年製レスポールがなぜゲイリームーアに渡ったのかを記述する。
その1で記述した通りギブソンレスポールのバースト塗装は発売当時人気がなく短期間での製造に終わった。レスポールがミュージシャンの間で再注目
グリーニー〜伝説のギタリスト、ピーターグリーンからゲイリームーアに引き継がれた伝説の59年製レスボールその1
グリーニー、それは初期フリートウッドマックでギターを担当していた伝説のギタリスト、ピーターグリーンが所有しプレイにも使用していたことから名付けられた59年製レスポールスタンダードの一つである。
レスポールというギターは元々は多重録音の発明者とも言われるジャズギタリストのレスポール氏がそのコンセプトをギブソン社に持ち込み製作、販売されたギターである。発売初年度は1952年度だが主にブリッジ周りの改
Over the hill and far away〜ゲイリームーア
これは1987年にリリースしたゲイリームーアのアルバムの一曲目のタイトルである。
歌詞の内容は親友の妻と禁断の関係を持ってしまった男に殺人罪の容疑がかかり証拠として拳銃まで見つかってしまう。
しかしその男は親友への後ろめたさや諸々が関わりアリバイを証明できるのに彼女を庇って10年の懲役を受け入れるというものである。
公式プロモビデオの最初にはその男らしき人物とその浮気相手だと思われる女性、そして
マイルスデイビス〜ジョンマクラフリンそしてジェフベックへ その4
ジミヘンドリックス亡き後当時の三大ギタリストの中で1番ギターそのものへの探究心が強かったのは明らかにジェフベックである。マイルスのアルバム、ビッチェズブルーでのジョンマクラフリンのプレイは確実に聴いているはず。自分以外も断言できるだろう。
ビッチェズブルーのリリースが1970年、ジェフベックはBBAでの活動を経て最終的にギターインストルメンタルの世界に身を置くことを決心した。
その第一作が1974
マイルスデイビス〜ジョンマクラフリンそしてジェフベックへ その3
こうしてコード進行というジャズの制限を取り払ったマイルスはモードジャズという革新的な手法をオーソドックスなジャズ楽器編成で名演を収めたアルバムをリリース後、今度は歪ませたサウンドを主体とするエリクトリックギターのプレイヤーにアプローチすることとなる。
ギター経験者なら分かると思うが、ギターはコードの構成音を主体とするフレーズにはあまり向かない楽器である。特にピックを使って演奏することが主体のエレク
マイルスデイビス〜ジョンマクラフリンそしてジェフベックへ その1
マイルスデイビス、彼は言うまでもなくジャズにおけるレジェンドである。彼はビバップ全盛の頃にデビューし、ビバップの代表格とも言えるチャーリーパーカーのサポートとしてチャーリーのユニットにも参加したことがあるトランペッターである。
マイルスデイビスはその当時のジャズミュージシャンとしては珍しく、ジュリアード音楽大にて正式に音楽を学んだ音楽におけるアカデミックエリートでもあった。
今でこそバークリー音楽
ブルース〜ハムバッキングピックアップで歪み切った音でやり切った男、ゲイリームーア
ブルースといってもその歴史はとても古く、最初期のブルースマンはアコースティックギターでブルースを弾いていた。
最古のブルースについて自分は詳しくないが、有名なのはロバートジョンソンだろう。
その後エレキギターが普及しエレキギターを使用してブルースマンとして有名になったのがB.Bキングやアルバートコリンズである。しかしながらビルボードチャートの陰に隠れながら一般的な人気を得ることがなかったのがブルー
ギターの大先生ジョンマクラフリン、そして生徒のジェフベック
ギターに詳しい人なら想像できるだろうが、最善のジェフベックのインタビューを読んでも彼は自分自身のプレイに満足していなかった。
彼がなりたかったギタリストの1人は故レスポール氏であったであろう。レスポール氏は90歳で亡くなるまで全米でツアーをし、最後は90歳と言いう日本では大往生と言われる年齢まで生き生きとギタリストとして活躍した。
お互いの親密さはYouTubeで動画を見れば分かる。レスポール氏が
ジェフベックとゲイリームーアの意外な共通点
ゲイリームーアはジェフベックに影響されたと言われているが実際はそうでもない。やってきた音楽とそれぞれの音楽的終着点が全く違ったと言いのも大きな理由かも知れない。
実はあのエディヴァンヘイレン以前、最もトリッキーなプレイをしていたのはジェフベックだった。と言ってもエディの様な革命的にトリッキーなプレイをしていたわけではない。せいぜいハーモニクスを演奏に取り入れるなどエディと比べたら遥かに地味なトリッ
言葉のいらない詩人、ジェフベック
これは昨年惜しくも亡くなった偉大なるギタリスト、ジェフベックの話である。享年76歳。亡くなる直前まで世界中をツアーで回っていたし親交の深かったレスポール氏のように90歳近くまで元気に活動してくれるような気がしていただけにその死はショックであった、自分自身の1番好きなギタリストだっただけに尚更だった。
ジェフベックはヤードバーズ時代にその斬新なプレイで世にその名を轟かし、自身のグループ、ジェフベッ
偉大なるギタリスト、EVHとゲイリー・ムーア
EVH、これはギター界の革命児の1人であるエディ・ヴァン・ヘイレンのことである。
対してゲイリー・ムーア、彼はエディとは対照的にベーシックなテクニックを駆使して素晴らしいプレイを残したギタリストである。ちなみに英語での正しい発音はガリ・モーである。どちらもすでに亡くなっているが今でも彼らのギタープレイは多くの音楽ファンを惹きつけて止まないスーパーギタリストであった。
しかし彼らの知名度には大きな
偉大なるギターヒーローEVHとそのご子息WHVとデイヴグロールその2
大人になるにつれヴァンヘイレンというバンドの裏側の問題を知り始めたヴォルフガングがバンドというもののあり方に葛藤するようになったのは想像に難くない。
ここからは私の私見でなにも裏付けはない。
バンドのメンバー同士で軋轢を抱えながらもビッグになりすぎた故にそこから抜け出す事ができないヴァンヘイレンの実態を知った彼はデイヴグロール率いるフーファイターズに救いを求めたのかも知れない。
デイヴグロールはい
偉大なるギターヒーローEVHとそのご子息WHVとデイヴグロールその1
ギターマニアでなくとも分かるであろう、EVHはあのエディ・ヴァン・ヘイレンである。WVHは言うまでもなくエディの最愛の息子、ヴォルフガング・ヴァン・ヘイレンである。
ヴァン・ヘイレンの中心人物は誰がなんと言おうとギタリストのエディと兄でドラマーであるアレックスであった。これは音楽性云々ではなく血の繋がりの問題である。
そこに食い込んだのがデイヴリーロス、彼はバンドのボーカルという立場を乗り越えてバ
天使の歌声、ジェフ・バックリー
ジェフ・バックリー、このアーチストの名前を聞いたことのある人は少ないと思う。ある意味ポップスシンガーなのかも知れないがそれも違う。ましてロックアーチストではない。
無理やりジャンル分けをしたとしてもジェフバックリーはジェフバックリーというジャンルにしか分けようがない。つまりジェフバックリーはジェフバックリーなのである。
私が彼を知ったのは私が敬愛してやまない故ジェフベックが彼のアルバムを聴いていた