憂鬱な米国公認会計士

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憂鬱な米国公認会計士

米国公認会計士 趣味系音楽YouTubeチャンネルにオリジナル曲アップしてます。 (収益化は夢のまた夢状態ですが) https://youtube.com/@suzupaparock?si=li4glLshlcRSRQxG

最近の記事

グリーニー〜伝説のギタリスト、ピーターグリーンからゲイリームーアに引き継がれた伝説の59年製レスボールその2

さてその1では本題と関係ないことを長々と記述してしまっただが、今回はいよいよ本題に入ろうと思う。 フリートウッドマック、実はピーターグリーン在籍の頃の音楽は聞いたことがないのだが、ピーターのあの有名な59年製レスポールがなぜゲイリームーアに渡ったのかを記述する。 その1で記述した通りギブソンレスポールのバースト塗装は発売当時人気がなく短期間での製造に終わった。レスポールがミュージシャンの間で再注目される様になったのは製造中止後10年近く後である。代表的なのはエリッククラプトン

    • グリーニー〜伝説のギタリスト、ピーターグリーンからゲイリームーアに引き継がれた伝説の59年製レスボールその1

      グリーニー、それは初期フリートウッドマックでギターを担当していた伝説のギタリスト、ピーターグリーンが所有しプレイにも使用していたことから名付けられた59年製レスポールスタンダードの一つである。 レスポールというギターは元々は多重録音の発明者とも言われるジャズギタリストのレスポール氏がそのコンセプトをギブソン社に持ち込み製作、販売されたギターである。発売初年度は1952年度だが主にブリッジ周りの改良を経て1957年にはストップテイルピース及びオクターブチューニングを可能にした

      • Over the hill and far away〜ゲイリームーア

        これは1987年にリリースしたゲイリームーアのアルバムの一曲目のタイトルである。 歌詞の内容は親友の妻と禁断の関係を持ってしまった男に殺人罪の容疑がかかり証拠として拳銃まで見つかってしまう。 しかしその男は親友への後ろめたさや諸々が関わりアリバイを証明できるのに彼女を庇って10年の懲役を受け入れるというものである。 公式プロモビデオの最初にはその男らしき人物とその浮気相手だと思われる女性、そして2人の間に生まれたことを匂わせる子供が描かれている。ゲイリームーアが書いた曲とサ

        • マイルスデイビス〜ジョンマクラフリンそしてジェフベックへ その4

          ジミヘンドリックス亡き後当時の三大ギタリストの中で1番ギターそのものへの探究心が強かったのは明らかにジェフベックである。マイルスのアルバム、ビッチェズブルーでのジョンマクラフリンのプレイは確実に聴いているはず。自分以外も断言できるだろう。 ビッチェズブルーのリリースが1970年、ジェフベックはBBAでの活動を経て最終的にギターインストルメンタルの世界に身を置くことを決心した。 その第一作が1974年リリースのブロウバイブロウである。 その後1980年頃にコマーシャルな成功に色

        グリーニー〜伝説のギタリスト、ピーターグリーンからゲイリームーアに引き継がれた伝説の59年製レスボールその2

          マイルスデイビス〜ジョンマクラフリンそしてジェフベックへ その3

          こうしてコード進行というジャズの制限を取り払ったマイルスはモードジャズという革新的な手法をオーソドックスなジャズ楽器編成で名演を収めたアルバムをリリース後、今度は歪ませたサウンドを主体とするエリクトリックギターのプレイヤーにアプローチすることとなる。 ギター経験者なら分かると思うが、ギターはコードの構成音を主体とするフレーズにはあまり向かない楽器である。特にピックを使って演奏することが主体のエレクトリックギタリストに取ってはその難易度は顕著である。 マイルスはまずエレクトリ

          マイルスデイビス〜ジョンマクラフリンそしてジェフベックへ その3

          マイルスデイビス〜ジョンマクラフリンそしてジェフベックへ その2

          さて、その1で書いた記事はマイルスにもマクラフリンにもほとんど触れていない。今回はビバップからなぜマイルスなのかについて触れたいと思う。 マクラフリン、ましてジェフベックまで到達できるかも分からない。 全記事ではビバップの成り立ちまで記述したと思う。世間的にもビバップ黎明期から飛び抜けた存在になったチャーリーパーカーはビバップジャズの中でNo.1の存在であることに意義を唱える人は少ないだろう。 とにかく彼のプレイは華やかだった。目まぐるしく変化するコード進行の中でそして高速

          マイルスデイビス〜ジョンマクラフリンそしてジェフベックへ その2

          マイルスデイビス〜ジョンマクラフリンそしてジェフベックへ その1

          マイルスデイビス、彼は言うまでもなくジャズにおけるレジェンドである。彼はビバップ全盛の頃にデビューし、ビバップの代表格とも言えるチャーリーパーカーのサポートとしてチャーリーのユニットにも参加したことがあるトランペッターである。 マイルスデイビスはその当時のジャズミュージシャンとしては珍しく、ジュリアード音楽大にて正式に音楽を学んだ音楽におけるアカデミックエリートでもあった。 今でこそバークリー音楽院など、クラシックではなくジャズを学ぶことに焦点をおいた音楽学校はあるがマイルス

          マイルスデイビス〜ジョンマクラフリンそしてジェフベックへ その1

          ブルース〜ハムバッキングピックアップで歪み切った音でやり切った男、ゲイリームーア

          ブルースといってもその歴史はとても古く、最初期のブルースマンはアコースティックギターでブルースを弾いていた。 最古のブルースについて自分は詳しくないが、有名なのはロバートジョンソンだろう。 その後エレキギターが普及しエレキギターを使用してブルースマンとして有名になったのがB.Bキングやアルバートコリンズである。しかしながらビルボードチャートの陰に隠れながら一般的な人気を得ることがなかったのがブルースミュージシャンの現実であった。 しかし1980年頃にブルースという音楽を一気に

          ブルース〜ハムバッキングピックアップで歪み切った音でやり切った男、ゲイリームーア

          ギターの大先生ジョンマクラフリン、そして生徒のジェフベック

          ギターに詳しい人なら想像できるだろうが、最善のジェフベックのインタビューを読んでも彼は自分自身のプレイに満足していなかった。 彼がなりたかったギタリストの1人は故レスポール氏であったであろう。レスポール氏は90歳で亡くなるまで全米でツアーをし、最後は90歳と言いう日本では大往生と言われる年齢まで生き生きとギタリストとして活躍した。 お互いの親密さはYouTubeで動画を見れば分かる。レスポール氏がイタズラでジェフベックのチューニングマシンをわざと狂わした瞬間、ジェフベックは苦

          ギターの大先生ジョンマクラフリン、そして生徒のジェフベック

          ジェフベックとゲイリームーアの意外な共通点

          ゲイリームーアはジェフベックに影響されたと言われているが実際はそうでもない。やってきた音楽とそれぞれの音楽的終着点が全く違ったと言いのも大きな理由かも知れない。 実はあのエディヴァンヘイレン以前、最もトリッキーなプレイをしていたのはジェフベックだった。と言ってもエディの様な革命的にトリッキーなプレイをしていたわけではない。せいぜいハーモニクスを演奏に取り入れるなどエディと比べたら遥かに地味なトリッキープレイだった。ゲイリームーアはその簡易的なトリッキーなプレイを自身のプレイを

          ジェフベックとゲイリームーアの意外な共通点

          言葉のいらない詩人、ジェフベック

          これは昨年惜しくも亡くなった偉大なるギタリスト、ジェフベックの話である。享年76歳。亡くなる直前まで世界中をツアーで回っていたし親交の深かったレスポール氏のように90歳近くまで元気に活動してくれるような気がしていただけにその死はショックであった、自分自身の1番好きなギタリストだっただけに尚更だった。 ジェフベックはヤードバーズ時代にその斬新なプレイで世にその名を轟かし、自身のグループ、ジェフベックグループにおいては第1期ではブルースに根差した音楽を志向し第2期ではブラックミ

          言葉のいらない詩人、ジェフベック

          偉大なるギタリスト、EVHとゲイリー・ムーア

          EVH、これはギター界の革命児の1人であるエディ・ヴァン・ヘイレンのことである。 対してゲイリー・ムーア、彼はエディとは対照的にベーシックなテクニックを駆使して素晴らしいプレイを残したギタリストである。ちなみに英語での正しい発音はガリ・モーである。どちらもすでに亡くなっているが今でも彼らのギタープレイは多くの音楽ファンを惹きつけて止まないスーパーギタリストであった。 しかし彼らの知名度には大きな差があった。特にアメリカでの知名度はエディがゲイリーを大きく上回り、アメリカでゲ

          偉大なるギタリスト、EVHとゲイリー・ムーア

          自己再生

          自己再生、これは元横浜ベイスターズで活躍しその後メジャーに挑戦して成功を納めた斎藤隆氏がメジャーで成功した直後に出版した自伝書のタイトルである。 斉藤は年齢的に私より2歳下でほぼ同世代である。彼は日米でクローザーとして大活躍した佐々木主浩の東北福祉大野球部の一つ下の後輩でプロ入り後も横浜ベイスターズで同僚としてプレーした選手である。 斉藤氏はベイスターズで先発、佐々木選手がメジャー移籍した後のクローザーとして日本プロ野球界で著しい活躍を残している。 そんな彼だが30代半ばを迎

          偉大なるギターヒーローEVHとそのご子息WHVとデイヴグロールその2

          大人になるにつれヴァンヘイレンというバンドの裏側の問題を知り始めたヴォルフガングがバンドというもののあり方に葛藤するようになったのは想像に難くない。 ここからは私の私見でなにも裏付けはない。 バンドのメンバー同士で軋轢を抱えながらもビッグになりすぎた故にそこから抜け出す事ができないヴァンヘイレンの実態を知った彼はデイヴグロール率いるフーファイターズに救いを求めたのかも知れない。 デイヴグロールはいい奴、人格者として音楽シーンでもその人間性を高く評価される男。彼と出会ったヴォル

          偉大なるギターヒーローEVHとそのご子息WHVとデイヴグロールその2

          偉大なるギターヒーローEVHとそのご子息WHVとデイヴグロールその1

          ギターマニアでなくとも分かるであろう、EVHはあのエディ・ヴァン・ヘイレンである。WVHは言うまでもなくエディの最愛の息子、ヴォルフガング・ヴァン・ヘイレンである。 ヴァン・ヘイレンの中心人物は誰がなんと言おうとギタリストのエディと兄でドラマーであるアレックスであった。これは音楽性云々ではなく血の繋がりの問題である。 そこに食い込んだのがデイヴリーロス、彼はバンドのボーカルという立場を乗り越えてバンドのプロデューサー的立場でもあった。デイヴリーロスの歌唱力については常に疑問が

          偉大なるギターヒーローEVHとそのご子息WHVとデイヴグロールその1

          天使の歌声、ジェフ・バックリー

          ジェフ・バックリー、このアーチストの名前を聞いたことのある人は少ないと思う。ある意味ポップスシンガーなのかも知れないがそれも違う。ましてロックアーチストではない。 無理やりジャンル分けをしたとしてもジェフバックリーはジェフバックリーというジャンルにしか分けようがない。つまりジェフバックリーはジェフバックリーなのである。 私が彼を知ったのは私が敬愛してやまない故ジェフベックが彼のアルバムを聴いていたく感銘を受けた、とある音楽雑誌のインタビューで言及した時である。 その後ジェフベ

          天使の歌声、ジェフ・バックリー