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イチ非正規書店員が「所得税減税」に思うこと

「所得税減税は来年夏のボーナスぐらいに間に合うようにする」

いやいや。苦しいのはいまです。

総理の発言ではないけど、同じ考えなのでしょうか?

所得税を1年限定で4万円減らしても焼け石に水。それだけでは即効性を期待できず、どうせ朝三暮四でしょという疑念も強まる。

党全体に巣食う時代遅れの現状認識が露呈した一言だと感じました。「働く人=正社員&年2回のボーナスが通常」みたいな。自分の周りがそうだからといって、全員が同じとは限りません。会社によると思いますが、非正規書店員の多くはボーナスと無縁です。もらえても小学校低学年のお年玉。

昭和の世からアップデートされないままだった「年収106万&130万の壁」も問題の根本は同じでしょう。身近なことではない政治家には切実さが呑み込めず、ゆえに対策が遅々として進まない。

「物価高に負けない賃上げを来年は実現したい」というけど、可処分所得が大幅に増えなければ消費まで回らず、景気回復には繋がりません。やるなら最低時給1500円。高い賃金を払えない中小企業は国が支援する。

大幅な賃上げを強制され、でも政府は助けてくれないとなれば、苦しい会社は引き換えに人員を削ります。上げる額が中途半端だと、扶養控除を外すメリットを感じられないパートは働き控えを選ぶ。どちらにしても現場の人手不足は解消しません。

非正規でもフルタイムで入ればがっつり稼げる。まずその環境を整えないと。加えて引かれるものを減らす。そこまでやって、ようやく明るい未来が見えてくる。

現状のベストは消費税ゼロ(期間限定も可)です。すぐに効果が出ますから。

妥協案は「生活必需品の消費税ゼロ」。本を対象に加えてほしい。最初の緊急事態宣言下では、少なくない書店が営業を続けました。お客様からの要望もあったと聞きます。決して虫のいい話ではないはず。

所得税減税よりも消費税ゼロ。実行できる党を支持します。

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