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「変えない」ための「変化」

そう来ましたか。

小川町にある「三省堂書店神保町本店・仮店舗」で単行本を購入すると、1会計につき1枚「文豪フェイスカバー」をいただけるそうです(毎日数量限定)。

あの三省堂書店の企画ゆえ、クラシカルなものを想像していました。しかしカラーリングも含めて振り切ってますね。いいじゃないですか。こういう「脳みそに刺さる」デザインは大歓迎。岡本太郎とか棟方志功とかそっち寄りな気がしました。

なおもらえる種類は期間によって異なるとのこと。ちなみに10/29-11/14は与謝野晶子。11/15-11/30は夏目漱石。そして12/1-12/15は太宰治。驚きました。私にとって漱石と太宰はいわば「車の両輪」であり、人生を歩むうえで欠かせぬ存在。よくぞ選んでくれました。

前にも書きましたが、毎週日曜に更新している「ハードボイルド書店員日記」の主人公のキャラクターは「坊っちゃん」の影響を受けています。そして太宰の「人間失格」「黄金風景」「畜犬談」などにどれだけ救われたことか。

12/16-12/31(16日間)に配布される「シークレット」は何だろう? もし芥川龍之介か村上春樹だったら「うおおおお!!!」ですけど、外国人の可能性もありますね。ヘミングウェイ、カミュ、ドストエフスキー。楽しみがまたひとつ増えました。

第1弾とのことですが、今後も小川町のお店で本を買った人に配布するのでしょうか? あるいは全店舗に拡大するか、販売する形へ切り替えるか。いずれにしても「紙の本で勝負する」決意が伝わってきて嬉しいです。

文化や伝統を守るためには、時代に合わせて変えていくことも必要。しかし「変えない」姿勢を貫くための「変化」でなければ守ったことにならない。肝に銘じて微調整しました。やっていきます。

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