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イチ書店員の「レジ業務改革案」

ビジョンには同意します。

出版社から書店が直接仕入れる。取次は間で物流を担うのみ。不毛な業務やコストを減らすために送品数を適正化し、返品率を下げる。場合によっては委託販売ではなく買い切る(返品ができない代わりに本屋の利益率が高くなる)。

仕入れにAIを活用する。ただしすべてを任せるのではなく、日々棚を見ている担当の声を重んじる。小さな出版社の本もチェックし、良書をお客さんへ紹介していく。

あえて言わせていただくなら、どれも私がnoteに書いてきたこと。返品率を下げ、利益率を上げる。本部や取次の主導で送られてきた本を置くだけではなく、キャリアを積んだ書店員の目利きを重視し、ユニークな選書で店舗ごとの色を打ち出す。

やっと始まりました。

次は具体的にどうするか。まず頭に浮かぶのはレジ業務改革。セルフを主体にしていく。主要な支払い方法すべてに対応できるシステムを整え、無人をデフォルトにする。じゃないと、人手不足の状況で選書の時間など作れません。

ネックになるのは、お店が入っている商業施設のポイント加算。専用の端末で引き落とさないと付かないとか、クレジット以外だと従業員の手打ちを要するなど。商品券や図書券、紙の割引クーポンも無人レジでは使えない。

お店にもよりますが、それらに対応するための有人レジ及びレジ要員は必要でしょう。特に週末や祝日を含む繁忙期は。しかし普段は防犯の意味も込めてカウンター内にひとりいれば十分。時間帯によってはゼロにし、必要なときはお客さんにベルを鳴らしてもらう。

いまは検索端末で注文もできるし、ある程度はこれでいけそう。ちなみに有人レジを置かない書店はすでに存在します。

レジ業務で得られる情報は有意義です。でもデータを調理し、熟成させる時間がなければ無意味ともいえる。いい方向へ変わっていくことを願っています。

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