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内幕6:本屋の取り寄せは、なぜ遅いのか?

本屋さんに行って本を注目しようとした時に、「取り寄せに1週間〜10日かかります」と言われたことはありませんか?

そんなに時間かかるなら“翌日届くAmazonで注文しま方が早いよね”って思いますよね。

なぜ、本屋さんで注文するとそんなに遅いのか?

その理由は【本の流通システムの流れの悪さ】にあります。

その前に少しおさらいです。基本的な本の流通は、出版社⇒取次(本の問屋)⇒本屋の流れになります。

お客様から本の注文を受けることを、書店業界では客注と言います。

本屋が本を注文する際に主として2つのパターンがあります。

①本屋⇒取次(本の問屋)②本屋⇒出版社です。

① 本屋⇒取次(本の問屋)への注文の場合
取次は本屋から受けたら、出荷用の箱に商品を入れます。この箱がいっぱいにならないと発送しないんです。これが、本屋に本が届くのが遅さ原因のひとつです。運送コストを考えると仕方ないと思いますが、在庫があっても送ってこないのはおかしな話です。
最短でも2〜3日はかかります。
同じAmazonなら在庫があれば翌日届きます。

② 本屋⇒出版社への注文の場合
取次(本の問屋)に在庫がない場合は、出版社へ注文することになります。
この場合は、先程のパターンよりもさらに遅くなります。
この場合、出版社から取次(本の問屋)に本を発送するのですが、大手の出版社だと数万タイトルの中から探して発送するので時間がかかる。
しかも土・日・祝は出版社も休みのため、例えば金曜日の夕方に受けた注文は、週明けの注文となるので、さらに時間的ロスが生まれます。
これだけ遅いならAmazonでいいよねって話です。

つまり、本屋も“いつ本が入荷してくるかわからない”んです。
これが、北海道や九州、離島ならさらに時間がかかる。

しかし、商品を最短で届けてくれるシステムがあるんです。
それが『ブックライナー』というシステムです。
一部の本屋ではこのシステムで注文しています。
注文してからだいたい3〜4日で本屋に届きます。

それならみんなこのシステム使った方がいいじゃ!てなりますよね。

だけど、このシステムには落とし穴があるんです。

それは、“手数料が高い”んです。

通常、本屋の利益は22%程度です。
1000円の本を売ると利益は220円。
これだけでも結構厳しいですが、ブックライナーを使うとさらに利益をとられてしまいます。

本屋にもよりますが、17%くらいになる本屋もあると聞いたことがあります。

このシステム多用すると利益がどんどん少なくなっていく。
しかし、本屋はお客様の注文に早く届けたいから使うわけです。

挙げ句の果てに、取次で注文しようとしたら在庫がないように見せかけて、ブックライナーから注文させようとする流れになっているんです。

本屋を苦しめようとしているシステムにしか思えません。(あくまで僕の主観ですが)

こうした状況もあり、本屋はどんどん潰れていっています。

国が本屋救済に動き出しましたが、こうした出版書店業界の構造を変えない限り、本屋は残っていけないんです。

構造の抜本的な改革が必要だと思います。

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