RYUTA|本屋マイスターの道しるべ

📕書店営業17年、全国の書店を周り知り尽くした男 📗訪問書店数5,000店舗以上(総訪問件数40,000件以上) 📘出版業界・書店業界の裏側を分かりやすく解説 📙本屋好きを増やす活動をしてます 本の代行販売・営業代行もしてます。 インスタDMから連絡下さい😊

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マガジン

  • 出版業界・書店業界の裏側 (#内幕)

    出版業界・書店業界に長らく携わってきた僕が知り得た情報をわかりやすく解説します。 業界のおかしな構造や慣習をぶった切って、主観的に見て感じたことを好き放題言いたい放題に伝えます。

  • 本屋マイスターとして思うこと (#Page)

    出版業界・書店業界において、本屋訪問をしながら思ったことを書き綴っていきます。忖度なしにズバズバ本音を書き記しています。

  • おすすめ本・激推し著者の紹介 (#本の扉)

    読んできた本の中でおすすめしたい本、人間力が高くて尊敬する著者さんを紹介します。

  • 本屋紹介 (#物語)

    面白い取り組みをしている本屋、地方で創意工夫しながら頑張っている本屋、おすすめの本屋・書店を紹介します。

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  • 固定された記事

嫌いなことをやるくらいなら死んだ方がマシだと思ったけど、嫌いなことでも続けたら想像しなかった未来になった

『お前の話し方変だな。何言ってるかわかんねぇ』 その瞬間、人前で話すことが“嫌い”になった。 肌寒くなり始めた小4の10月、僕の“大好き”は“嫌い”になってしまったのだ。 ■ 大好きが嫌いになった理由元々人前で話すことが“嫌い”だった訳ではない。 大きな声で誰かと話すことが“大好き”だった。 友人の一言で"大好き”は一瞬にして“嫌い”になってしまったのだ。 友人も悪気があったのかなかったのかは分からないが、人が話す言葉が与える影響や威力を幼心に学んだ。 澄み渡った青空

    • 【特別版】 老舗書店が事業譲渡された真相(関西編)

      この内容につきましては、情報誌やネット情報からは得ることのできないリアルな内容のため、有料とさせていただきます。 M&Aによる本屋の事業譲渡は、増えています。店名は違うのに実は同じグループ店だ!なんてことは当たり前のようにあります。 全国の本屋を回り関係を築いてきた僕だからこそお伝えできるお話です。 読んでいただけると、本屋の生々しい裏側をより知ることができます。 是非、ご興味がありましたら一読くださいませ。 ■11月から田村書店は㈱オー・エンターテイメントの傘下に

      ¥300
      • Page4 : 本屋にいくためには、本屋に行く理由が必要

        11月1日、熊本県書店商業組合が、加盟する本屋を対象とした“全国初”のプレミアム付き図書券を販売し、完売するほど大好評だという。 1000円で1300円分の本などが購入できる。 一人10枚まで購入可能で、最大3000円分お得に本が購入できるというまさにプレミアムな図書券である。 一部店舗では、本だけでなくブックカバーやバッグ、文具や雑貨も購入できるという。 取り組みのきっかけは、読書離れや電子書籍の台頭などによる本屋の減少だ。 熊本県書店商業組合の長﨑健一副理事長(長崎

        • 内幕7:本屋の流通は本屋のために作られものでない

          本屋に本が並ぶまでの流れは、基本的には、出版社⇒取次(本の問屋)⇒本屋となります。 一見シンプルな流れにも見えますが、本屋で注文した本がすぐ届かないなどの問題があることは以前お話しました。 実は、本屋に本が届くのが遅いのは、“遅い理由がある”からなんです。 本屋に届けられるの本の流通は、雑誌を主力にするコンビニの配送によって作られたのです。 つまり、簡単に説明すると、“コンビニに配送するついでに本屋に本を届けるようになった”ということです。 現在、全国の書店の数は8

        • 固定された記事

        嫌いなことをやるくらいなら死んだ方がマシだと思ったけど、嫌いなことでも続けたら想像しなかった未来になった

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        • 出版業界・書店業界の裏側 (#内幕)
          8本
        • 本屋マイスターとして思うこと (#Page)
          7本
        • おすすめ本・激推し著者の紹介 (#本の扉)
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        記事

          Page3 : 本屋の未来を救えるのは子供達かもしれない

          先月、大阪市内の本屋を営業中に、いくつかの店舗で『宮沢賢治の著書のPOP』を見た。 立ち止まって見てしまう程の謳い文句で、「読んでみたい」と思えるPOPばかりだった。 そこでふと疑問に思った。 “なぜいま、宮沢賢治を推しているのだろうか” 仲の良い店員に理由を聞いてみて、驚いた。 全て“小学生6年生が書いた”のだという。 しかも、書いたPOPを自分達で本屋に出向き、置いてもらうよう交渉したのだという。 僕が、見ているだけでも手にとって買って行った人が3人いた。

          Page3 : 本屋の未来を救えるのは子供達かもしれない

          内幕6:本屋の取り寄せは、なぜ遅いのか?

          本屋さんに行って本を注目しようとした時に、「取り寄せに1週間〜10日かかります」と言われたことはありませんか? そんなに時間かかるなら“翌日届くAmazonで注文しま方が早いよね”って思いますよね。 なぜ、本屋さんで注文するとそんなに遅いのか? その理由は【本の流通システムの流れの悪さ】にあります。 その前に少しおさらいです。基本的な本の流通は、出版社⇒取次(本の問屋)⇒本屋の流れになります。 お客様から本の注文を受けることを、書店業界では客注と言います。 本屋が

          内幕6:本屋の取り寄せは、なぜ遅いのか?

          Page2:“本を読まない人が増えた”は信用出来ない

          秋といえば・・・「読書の秋」と言いたいところだが、僕の場合は、「積読の秋」だ。 どうしてもこの時期になると本が恋しくなって、営業先の本屋で買ってしまう。 読んでないわけではないが、買って満足してしまうのだろう、気がつくといつの間にか机や棚に本のタワーが出来ている。 それを眺めてまた満足感に浸る。 明らかに読むペースよりも買うペースの方が早いため、BOOKタワーは高さを増していく。 秋のせいなのか。 それとも単に本を集めるのが好きなのか。 明らかに答えは後者だ。 それ

          Page2:“本を読まない人が増えた”は信用出来ない

          内幕5︰ なぜ、本屋は潰れていくのか

          “本との出会いの場”と聞いて、どこが思い浮かびますか? 本屋ですか?  ブックオフなどの古本屋ですか?  それとも町の図書館ですか? 身の回りには、実は“本との出会いの場”はたくさんあるんです。 その中でも特に、いま『本屋』が急激に無くなってきています。 全盛期には20,000店舗以上の本屋がありましたが、今では10,000店舗を割り、半数以下になってしまいました。 また、日本全国の自治体1,741市区町村のうち、本屋が無い自治体は485市町村なんです。 その割合は

          内幕5︰ なぜ、本屋は潰れていくのか

          内幕4︰本屋は売れ残った本を返品できる

          皆さんは本屋で売れ残った本はどうなると思いますか? 本屋で処分してる? 売れるまでずっと置いておく? 実は、本屋で売れ残った本は取次(本の問屋)に返品できるんです。 例え、多少汚れていても色褪せていてもできるんです。 ではなぜ、売れ残った本を返品できるのか。 それは、制度で決まっているんです。 これを【委託制度】といいます。 つまり、本屋で販売する本は、基本的には委託されているものになります。 もちろん例外として、出版社なら買い取っていたりする場合もあります。 仕

          内幕4︰本屋は売れ残った本を返品できる

          本の扉1︰ 『習慣が10割』 / 吉井雅之さん

          習慣とは、過去の自分の行動の積み重なりである本日の一冊は、ナニワのメンター 吉井雅之(以下:ナニメン)さんの『習慣が10割』です。 ナニメンさんと言えば、僕の大尊敬する5万人を変えた習慣形成のプロフェッショナルです。 『習慣が10割』は、2018年にすばる舎さんから出版されましたが、未だに本屋の平台や面でも並べられるくらい長らく読み継がれているベストセラー本です。 これほどまでに多くの読者から支持されているのは、この本が単なる理論ではなく、実際に行動に移しやすい具体的な

          本の扉1︰ 『習慣が10割』 / 吉井雅之さん

          内幕3︰本屋は売りたい本を売れない

          皆さんは、本がどのようにして本屋に並ぶか知っていますか? 本屋に並んでいる本は、どのような基準で並んでいるか知っていますか? 実は、他の業界ではあり得ない特殊な制度によって決まっているんです。 まず、本の流通について説明します。 本屋に本が並ぶのには、おおまかにわけて二通りあります。 一つ目は、出版社→本屋に直接本が届いて並ぶ場合です。 二つ目は、出版社→取次→本屋と本が届いて並ぶ場合です。 出版業界において、基本的には出版社→取次→本屋の流れになります。 出

          内幕3︰本屋は売りたい本を売れない

          内幕2︰本屋には本の価格決定権がない

          皆さんは紙の本をどこで買いますか? 本屋?それともコンビニ? またはAmazonや楽天で買ったりする人も多いと思います。 そこで、こんなことを思ったことはないですか? 「どのお店で買っても、どの地域で買っても“値段は変わらない”」 例えば、大根を買う場合、スーパーや八百屋によって値段は変わりますよね? 少しでも安いお店はないかと様々なお店を回る方もいると思います。 不思議だと思いませんか? なぜなら、“本を販売する際には、販売店では価格を勝手に付けられない(値引き

          内幕2︰本屋には本の価格決定権がない

          Page1:本の読むのが嫌い。でも本との出会いで人生が変わった

          ◇ 本を読まなくなった理由 就職するまで全くと言っていいほど『本』を読むことはなかった。 とはいっても、漫画は良く読んでいた。 ここでいう『本』とは、小説や文芸書、自己啓発書のような本のことである。 僕は高校まで島根の小さな島で育った。 当時島には、小さな『本屋』が数件しかなかった。 両親も雑誌しか見なかったので、“本を読む”という習慣がなく、『本屋』に行く機会も少なかった。 もちろん好き好んで図書館に行くわけもなかった。 つまり、【本と関わる】ことが少なかったのだ。

          Page1:本の読むのが嫌い。でも本との出会いで人生が変わった

          内幕1︰『本屋』と『書店』の違い

          『本屋』と『書店』 皆さんはどちらの言葉を良く使いますか? おそらく『書店』と言う方が多いかもしれません。 なぜなら、“紀伊國屋書店”や“丸善ジュンク堂書店”のように《〇〇書店》と店舗名に『書店』が多く使われているからではないでしょうか。 僕はブログの中で『書店』より『本屋』と言っています。 そもそも「どちらでもよくない?」「どちらも同じでしょ?」と思っている人も多くいるかもしれません。 決してどちらが正しいとか間違っていると言いたいわけではありません。 違いを

          内幕1︰『本屋』と『書店』の違い

          僕がnoteをはじめた理由 〜そして伝えたいこと〜

          僕がnoteを始めようと思った理由、それは『本屋へ恩返し』をしようと思ったから。 社会人になってから毎日のように営業で色々な本屋を回った。 北海道から沖縄までたくさんの本屋に行かせてもらった。 そして、本屋からたくさんのことを教えてもらい、本との出会いで人生が変わった。 書店数は年々減少してきているが、ここ数年で減少率は急激に上がった。 お世話になった本屋も例外ではない。 残念で仕方なかった。 「何かできることはないのか」 自問自答していても中々答えはでなかった。

          僕がnoteをはじめた理由 〜そして伝えたいこと〜

          自己紹介

          あなたは、自分のことが好きですか? あなたは、今を楽しんでいますか? 「こんなはずじゃなかった」と思ったことはありませんか? 「これからの人生不安しかない」と思ったことはありませんか? 生きていると良いこともあれば悪いこともあります。 もし今、あなたが悩んでいることが解決できる“もの”があるとしたら欲しいですか? もし今、あなたが悩んでいることが解決できる“場所”があるとしたら行ってみたいですか? 解決できる“もの”、それが『本』です。 解決できる“場所”、それ