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ぼくが性別「ゼロ」に戻るとき
2022年3月30日 16:24
監督「とこちょ。」と主人公の母「くみちょ。」が9年間の撮影を振り返って、お互いの視点から当時のことを語る監督と母の往復書簡。とこちょ。が、現在、ご多忙中なので、3週続けてくみちょ。が担当します。脱線した内容が続きますが、お付き合いくださいませ。映画制作からはちょっと外れますが・・・私、「常々思っているんですが・・・・・・」(このセリフ知ってる?あの微妙な終わり方!)常々、思っている
2022年1月26日 11:21
ぼくゼロの母は、なぜ子供からのカミングアウトに動じなかったのか?前回は2番目の母(継母)3番目の母(二人目の継母)について書きました。今回は4番目の母と5番目の母について書いていこうと思います。高校2年か3年の頃、学校から帰宅すると見知らぬ女性が父と一緒に家にいました。父から「新しいお母さんだから」と紹介されたのを覚えています。その人は、バツイチで子供二人は別れた旦那さんが育てているとの
2022年1月19日 14:44
前回はとこちょ。が生い立ちを描いてくれました。とこちょ。とは10年以上のお付き合いですが、初耳のことばかりでした。私はとこちょ。のことを、ほとんどしらなかったんだな〜。みんな何かを背負って、それでも一生懸命に前を向いて、生きている。私はずっと、そういう人を応援し続けてきたのかも・・・と思い出しました。それでは、くみちょ。の生い立ちの続きです。武蔵小杉駅前での「人さらい」事件の後、祖母
2022年1月5日 14:47
くみちょ。(ぼくゼロ主人公の母)は、なぜ子供のカミングアウトを受け入れられたのか?くみちょ。は複雑な環境で育ったことを、前回お話ししました。具体的な生い立ちを少しずつ、お話しいたします。笑っていたかと思うと、突然、鬼瓦みたいに険しい顔つきになり怒鳴りつける父。私はいつも、父の顔色を見ていました。空腹で泣いている私を放置していたネグレクトの実母。やたら厳しく当たる2番目の継母。オー
2021年12月22日 22:10
今年(2021年)の5月末、私は自宅で途方に暮れていました。「キッチンの掃除しなくちゃ」「庭の花を植え替えなきゃ」「玄関のドアを磨かなきゃ」どこから手をつけていいかわからないほど、やることは山積。テレビ局でディレクターとして20年間働いてきて、たくさんの方を取材してきました。そのうち取材相手の自宅にもカメラを持って乗り込んだことも多々あります。でもまさか、自分が取材される側になるとは、さら