マガジンのカバー画像

うすのろ日記

621
うすのろな毎日を綴った日記。ほぼ毎日更新しています。立ち食い蕎麦を食べるようにいつも通り、普通に平凡に日々生きていきたい気持ちの日記。
運営しているクリエイター

記事一覧

ビールの風味とモスキートと...

ビールの風味とモスキートと...

2024.4.29 (月) bit by a mosquito

『皆さん、ゴールデンウィークいかがお過ごしですか?』
というテレビの情報番組などでまず最初に問いかけられるこの言葉は、
ゴールデンウィークに仕事が休みの人をターゲットに問いかけているようなニュアンスを受けるのは私だけだろうか…
その問いかけの後に必ず、全国の行楽地で楽しそうに遊ぶ方々の様子が映し出されるのだから…
どのテレビ局もゴー

もっとみる
No! を飲み込んでいる。

No! を飲み込んでいる。

2024.4.24 (水) question mark

「はて?」というのが口癖になっている。
現在放送中のNHK朝の連続ドラマ『虎に翼』の主人公である猪爪ともこの口癖である。
そのともこが言う「はて?」は「なてな?」の縮小版だが、響きというか、言い得て妙というか、ちょっと真似して言っているうちに私の口癖にもなってしまった。
朝ドラを見ている人にはおわかりかと思うが、生活の中で疑問が湧いた時にと

もっとみる
したたかさの因数分解

したたかさの因数分解

2024.4.15(月) factorization

スッキリしない朝である。
モヤっとした空気と、モヤっとした気温と、モヤっとした私の体調。
モヤっと3連発に加えて、朝9時から来るはずだった消防点検の点検員が大幅に遅れて9時50分にやってきた。
これでモヤっとがひとつ増えてモヤっと4連発だ。
「遅れてすいません」の一言もない。
「あまりに遅いから、私が時間間違えているのかと思いました」と、

もっとみる
みわたせば 柳桜をこきまぜて 都ぞ春の錦なりける

みわたせば 柳桜をこきまぜて 都ぞ春の錦なりける

2024.4.10(水) the height of spring

朝から夫の機嫌が悪い。
原因はわからない。
人間は不機嫌になる原因として、第三者が関与している場合と、自分自身の不甲斐なさで不機嫌になる場合とのふた通りある。
第三者が関与している場合は原因がはっきりしているのだが、厄介なのは、そんな相手はいなくて自分の中に原因があった場合だ。
例えば、椅子の角などで足の小指をぶつけて、ものすご

もっとみる
そろ〜り居座る、冬の残り香

そろ〜り居座る、冬の残り香

2024.4.4 (木曜日) late winter

今朝も4時半起きである。
理由は言わずもがな…
いつもはベッドの中で本を読んで時間をやり過ごすのだが、今朝は起き上がって、アレクサが勧める「朝の音楽」を聴きながらパソコンで書き物をしていた。
足元がひゃ〜としてきた。徐々に膝の方にそのひゃ〜が上がってくる。
春だ、暖かい、異常気象などと言っても、やはりまだ微かな冬の残り香というものがあるのだな

もっとみる
よるべないというか、たよりないというか、

よるべないというか、たよりないというか、

2024.4.1 (月曜日) It's April

4時半に猫に起こされてから、二度寝できずに本を読んでいた。
そのおかげでずっと滞っていた本をやっと読み終えることができた。
ふと気がつくといつの間にか6時を回っていて、カーテンからは太陽の光が透けて見えていた。
暑い夜だった...などと言えばまるで夏のような日記になるが、夜中に何度か毛布を蹴飛ばして足を丸出しにして寝ていたような気がする。
大多

もっとみる
雨ばかりで、やさぐれ女が浮上する

雨ばかりで、やさぐれ女が浮上する

2024.3.26 (火曜日) get desperate

今日で4日間連続の雨である。
アスファルトは、薄いグレーから雨の染み込んだ濃いグレーに染まったまま横断歩道の白い白線だけを浮き上がらせている。
ダークな色合いのビルやマンションがさらに墨絵のようにダークになり、走る車のライトや赤信号だけが鮮やかな色彩を放っている。

こうなると…
『雨は嫌いじゃないの、私』などと昔の女優が言うようなアン

もっとみる
のろのろと混沌を咀嚼する

のろのろと混沌を咀嚼する

2024.3.24(日曜日) chaos

静かな日曜日だ。
家の中の生き物すべてが眠っている。
猫も夫も、ひょっとしたら網戸に張り付いている名も知らぬ虫さえ眠っているのかもしれない。
私はかろうじて目は開いているが、脳みそが眠っている以上目が開いていても起きているとは言えないだろう。それは雨が降っていて空気が重でせいであって、どこぞの誰々のせいでもないからその流れに任せるしかなくて、もうお昼にな

もっとみる
それは、冬と春のせめぎ合いの如し

それは、冬と春のせめぎ合いの如し

2024.3.20 (水曜日) blow great guns

風の音で目が醒める。
まだ午前4時を回ったところだ。
網戸をガタガタと震わせて吹く風は、南西から吹く風のようだ。
はたと気がつく。南西のベランダには植木が置いてある。
倒れたら大変と思って、のっそり起き上がって強風吹き荒れるベランダに出て、植木を4鉢避難させる。
カーテンがパタパタと音を立ててはためいている。
まだ夜明前なのだが

もっとみる
私は単純で憎めない馬鹿である

私は単純で憎めない馬鹿である

2024.3.19 (火曜日) hangover

案の定、二日酔いである。
昨夜は、仲間内でかなり飲んだ(らしい)
お酒を飲まない人は一生経験することのない二日酔いという事象。
どういう感じになるかというのは、言葉では説明できないし、できたとしても聞きたくもないだろうから説明はしないが、朝、目覚めた時から「あぁ二日酔いだ」とわかるものである。
嫌なお酒だったのなら二日酔いを恨みもするが、楽しいお

もっとみる
優しい無関心

優しい無関心

2024.3.15 (金曜日) pretend not to know

友人Fさんがやっているヘアサロンに髪を切りに行く。
ついでに毛染めもしてもらう。
出来上がりはオーソドックスなボブ…と思いきや、前髪をぱっつんと切ってもらって、有名人で誰に似てるかと言えば、サザエさんちのワカメちゃん。
ワカメちゃんが大人になったら私のようになるかもしれません。
本当は、そこにチリチリパーマをかけて片桐はいり

もっとみる
猫と、美味しくないお菓子

猫と、美味しくないお菓子

2024.3.13 (水曜日) Unfortunately

いつものように、目が覚めたばかりのベッドの中から
「アレクサ、目覚めの音楽をかけて」と、呼びかける。
流れてきたのは少し切ない卒業ソング、2曲目も3曲目も切ない卒業ソングのオンパレード。
ちょびっと涙が出る。
今日の私は過度にロマンチックだ。
武田鉄矢さんの『贈るる言葉』でも流してくれたら笑えるのにと思うが、一向に『贈る言葉』はかからな

もっとみる
3月9日という涙

3月9日という涙

2024.3.9(土曜日) the 9th of March

薄ら寒い朝である。
単なる寒いではなく、裏すらと付くのは、曇っているせいであろう。
灰色のフィルムを街全体にかけたような風貌になっている。

朝ごはんに、初めて行ったパン屋で買った葡萄パンを食べた。
これがすごぶる旨い。
夫婦で「美味しい、美味しい」を連発しながら食べる。
たとえ葡萄パンであっても、ただの食パンであっても、この年になっ

もっとみる
ある日、3月になっていた

ある日、3月になっていた

2024.3.3 (日曜日) March

ひな祭りである。
まったく我が家には関係のない習わしである。
女の子がいない。というか、子供自体いない。
それゆえ端午の節句もまったく関係ない。
私の両親は、そういう日本的な習わしのようなものをあまり好んでするタイプではなかったので、私自身も子供の頃に雛人形を飾ってもらったという記憶はない。
よその子はちゃんと飾ってもらっていたのだろうか…?
そんなこと

もっとみる