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『ベター・コール・ソウル』最終話について
『ベター・コール・ソウル』が最終話を迎えた。『ブレイキング・バッド』の前日譚でもあり、後日譚でもあった作品の最終話が描いたのは、ジミー・マッギルがソウル・グッドマンの仮面を脱ぎ去る姿だ。散々言われていることだろうが、ハイゼンベルクとして死を迎えたウォルター・ホワイトの姿と対照的だ。だが、ベクトルは違えど、両者にとって救いの道であったことには変わりない。
ジミーがマッギルの家名を捨てて、ソウル
『スティーブン・ユニバース』と『未来少年コナン』の関係について
◆”Future Boy Conan”
5月28日(土)より、三鷹の森ジブリ美術館で『未来少年コナン』展が始まっている。
『未来少年コナン』は、当時37歳であった宮崎駿の監督デビュー作である。その後の宮崎作品の原型の一つであり、当時のクリエーターやクリエータの卵たちに多大な影響を与えた。(近年では『映像研には手を出すな!』の冒頭の場面の使われ方が印象的だろう。)
そして、その影響は時代と
『アルプスの少女ハイジ』(高畑勲)ーアルムおんじのエゴイズム、あるいはフランクフルト編におけるもう一つの視点についてー
◆あらすじからこぼれ落ちてしまう描写
『アルプスの少女ハイジ』については、多くの人が沢山の事を語っている。そのため、語られていること(その歴史的意義や、「生活」をめぐる描写、原作との相違点)について、特にここで触れる必要はないだろう。
一方で、あまり語られない側面というのも、確かにあると感じている。
ハイジの大まかなあらすじは次のとおりだ。
このあらすじは、実際にハイジを見た人の記憶と
『母をたずねて三千里』(高畑勲)ー慈悲と冷酷の狭間でー
◆「もっとちゃんと評価されてしかるべきなのに誰も評価していないから、頭に来ている」
『風立ちぬ』、『かぐや姫の物語』が相次ぎ公開された当時、文藝春秋の企画で高畑勲と宮崎駿と鈴木敏夫の最初で最後の鼎談があった。(「スタジオジブリ30年目の初鼎談」) 鼎談の中で鈴木敏夫が2人に問いかける「お互いの作品で何が一番好きなんですか。」と。
どちらの回答も予想通りで、高畑勲は『となりのトトロ』を選び、宮
全話見てからのスティーブン・ユニバース(番外編-2)『The Deepest Well(小児期トラウマと闘うツール)』について
2020年3月27日、アメリカでスティーブン・ユニバースが完結しました。
それから、ひと月が経つものの、私の心は整理がついていません。
私はスティーブン・ユニバースの感想を見るのが好きです。色んな方の初見時の感想を見るたびに、自分もこのときこう思っていたな、と体験を振り返ることができます。そしてそれ以上に、エピソードをある程度見終わってから見直した際の感想も好きです。過去と未来のエピソードが常に
全話見てからのスティーブン・ユニバース(番外編)「もう一つの地球」("an alternate Earth")としてのSU
2020年3月27日、アメリカでスティーブン・ユニバースが完結しました。
それから、ひと月が経つものの、私の心は整理がついていません。
私はスティーブン・ユニバースの感想を見るのが好きです。色んな方の初見時の感想を見るたびに、自分もこのときこう思っていたな、と体験を振り返ることができます。そしてそれ以上に、エピソードをある程度見終わってから見直した際の感想も好きです。過去と未来のエピソードが常に
全話見てからのスティーブン・ユニバース#6「Cat Fingers」#13「So Many Birthdays」
2020年3月27日、アメリカでスティーブン・ユニバースが完結しました。
それから、ひと月が経つものの、私の心は整理がついていません。
『Steven Universe』『Steven Universe:The Movie』『Steven Universe Future』全てを見終わった今(日本未放送分は北米iTunes等でリージョンフリーの配信をしています)、心の整理をするため、全話見終わって
全話見てからのスティーブン・ユニバース#1「Gem Glow」
2020年3月27日、アメリカでスティーブン・ユニバースが完結しました。
それから、ひと月が経つものの、私の心は整理がついていません。
私はスティーブン・ユニバースの感想を見るのが好きです。色んな方の初見時の感想を見るたびに、自分もこのときこう思っていたな、と体験を振り返ることができます。そしてそれ以上に、エピソードをある程度見終わってから見直した際の感想も好きです。過去と未来のエピソードが常に