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ジジィになってもあだ名で呼び合える友達を作れ!

今でこそコードレスのヘッドフォンがあるけど、俺が中学生の頃はテレビに直接コードを挿して音声を聴いていた。

ある日、いつものようにヘッドフォンしてエロビデオを観ていてフィニッシュ寸前。身体の後ろにあるティッシュを取ろうと、後ろに倒れ込むように身体を伸ばしたら、コードが抜けてしまい爆音の良からぬ声が家中に響き渡った。

音量を下げたらいいのに、テンパり過ぎてヘッドフォンのコードを挿す穴を指で必死に押さえ続けた男バルスです。

穴を押さえながら映像観てたらイッてしまったのは内緒です///


そんな中学生の頃は血気盛んで好奇心旺盛だから、いろんなことをして遊んだものです。そんな中学の頃、夏になると決まって友達と花火大会をやっていた。花火大会と言っても打ち上げ花火を見て楽しむのではなく、ロケット花火の撃ち合いです。

やった事ありますか?

ロケット花火を手に持って、飛ぶ寸前に相手に向かって投げて撃ち合う。いま考えたら、なんて危ない遊びをやってたのかと思いますが楽しくってたまらなかった。良い子は真似しないようにw

そんな撃ち合いも高校生になると地方に行く奴もいたので中学三年の夏が最後の花火大会だった。その最後の夏に奇跡的な出来事は起こった。

戦場となるのは町外れの人けのない草が生い茂った原っぱ。程よく身を隠してくれる背の高い草も生えているので最適な場所だった。各自バラバラに散って、誰かが先制攻撃を仕掛けたら戦闘開始。

友達の背後に回り攻撃を仕掛ける為に身を屈めて茂みを掻き分け静かに進むと、たまにマムシと出会しビビることもあれば、野外プレイを楽しむ男女に出会し、僕達とは違う意味で茂みを掻き分けロケット花火を打ち上げてる先客を見つけ驚愕することもあった。

悔しいのでロケット花火を撃ち込み、怖いお兄さんが股間のマムシ出したまま追いかけ廻されビビったこともあった。

その夜も友達の背後から攻撃する為に茂みに身を潜めていた。戦闘の終盤に差し掛かった頃、友達のA君と不意に出くわした。そこにB君も現れ、一瞬三人固まったが僕とA君とB君は慌てて花火に点火して投げた。

一瞬、僕の方が早く発射しピューンと音を出しながらA君に飛んでいき股間に命中。それでもロケット花火は落ちずに股間の所でドリルのように回転し続けて飛び続けた。

A君はあまりの衝撃に固まってしまったが、手には点火済みのロケット花火を持ったまま。当然、ロケット花火は発射するがA君は股間でドリル回転するロケット花火が怖くて「あ゛ぁぁぁ~」と奇声をあげて硬直して力みロケット花火を離さず持ったまま。

そんな中、B君が投げたのはロケット花火ではなく噴射タイプのドラゴン花火。

投げたドラゴン花火は地面に落ちると倒れる事無くA君の斜め前で立つと火花を噴射した。振りかぶった状態で高々あげた右手にはロケット花火、股間にはドリル回転するロケット花火、その様を演出するかのように斜め前ではドラゴン花火が噴射中「怖い、熱、怖い怖い、熱、熱怖ぁぁぁー。」と連呼するA君。

(´°Д°`)熱盛りぃぃみたいに言うなやwwww

A君のイメージ図

そうこうしているうちに手に持つロケット花火と股間ロケット花火がほぼ同時にパーンと破裂すると右手は上げ、左手は股間を抑えながらゆっくり両膝から崩れ落ちた。

そこにC君が走ってきてA君を発見。状況を知らないC君は打たれると思い応戦しようとするも手持ちの花火が無くなっていた。投げる物が無くなったC君は唯一持っていた点火用の蚊取り線香を投げると顔面に直撃。

「熱っ!」と夜空を飾る打ち上げ花火ばりにA君は全身震わせながら飛び上がった。

偶然、出くわした僕とA君。
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僕が慌てて投げたロケット花火が股間に直撃
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B君が投げたドラゴン花火が噴射
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A君、両膝から崩れ落ちる
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走ってきたC君テンパ蚊取り線香を投げる
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A君の顔面に直撃

これがほんの二、三分の間に立て続けに起こった。このときの光景をもっと想像しやすいように擬音で表すと。


ハッ!ポイ、ピューン、ドン、グルグルグルグルグル、あぁぁ、プシュー、ぶきゃー、アワワワアワワワ、パーン、ガクッ、ポイ、アツゥゥ!

(´°Д°`) 何故、擬音語wwwwwwww
余計に想像しにくいwwwwwwwwww


そんなA君を見て「奇跡が起きた」とみんなで笑い転げた中学最後の夏の夜。あの頃は今が永遠だと思っていた。明日も明後日も、ずっとこうして続いていくと思っていた。

あれから早いもので五十に手が届く年齢になった。いま大人になって、どれだけお金や時間を使っても、あの頃の楽しさはもう二度とは味わえない。あんなに馬鹿で無鉄砲な頃には二度と戻れないけど、今となっては かけがえのない大切な思い出、大切な時間、大切な友達。

今年もまた花火の季節がやってくる。あの頃は花火の撃ち合いで笑い転げていたけど、おじさんになった今は花火を見ながら どんちゃん騒ぎして笑い転げる。ここ数年はコロナ禍だから難しいけど。

そんな仲間達と笑い合っているときは無我夢中で息を切らし走り回っていた頃に戻れる気がする男バルスでした。

来世も友達と撃ち合いが出来ますように。
(。-人-。)


音声配信スタエフでジャンクという名前でひっそりこっそりやってます。よかったら寄ってくださいな。
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