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noteで面白かった話

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noteの中で良いなあと思った作品をまとめます。
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2016年12月の記事一覧

ぼくはこんな本をつくりたい。

ぼくはこんな本をつくりたい。

このところ、時間を見つけては「スーパーマリオラン」をやっている。

深夜のベッドにもぐり込み、時間を忘れてひたすらに、マリオをジャンプさせている。この忙しい最中になにをやってるんだ、と自分でも思うし、幾人もの編集者さんからガチギレされそうだけど、それでもとにかくやっている。

出版の未来を語るとき、音楽業界を引き合いにあれこれ語る人は多い。アナログからデジタルへ、物販から配信へ、海賊版(コピー商品

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Dancing in the Moonlight

Dancing in the Moonlight

毎年クリスマスの時期になると、叙情的な原稿をくれる「ワイングラスのむこう側」の林伸次さん。

・死んだ恋人から届いたメール
・小さなクリスマスの物語
・素敵な待ち合わせ

今年も素敵な原稿をくれた。

・月明かりの下で踊ろう

自分でリード文を書いていて驚いたけど、連載が始まって4度目のクリスマスを迎えた。毎週密度の高い原稿を休むことなく上げてくれる林さんと、読者のみなさんのおかげです。本当にあり

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経済活動とは

経済活動とは

経済至上主義もそろそろ末期症状なのではないか、と薄々感じていた今日この頃。
先日この本について書いてみたのだが、「お金がすべてではないがやっぱりお金を貰えると嬉しいなぁ…」とウダウダしてとりあえず下書き保存していた。

そこへ今日は、Bar Bossa林くんの投稿と日経夕刊プロムナードでのロシア文学者 沼野恭子さんの経済にまつわるエッセイを読み、「みんな迷ったり答えを探しているんだ」と背中を押され

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2016年ベストアルバム

2016年ベストアルバム

世界の音楽情報誌『月刊ラティーナ 2017年1月号』に2016年ベストアルバムを寄稿しました。記事では今年よく聴いた10枚を挙げていますが、その中からYoutubeに動画があるものを5曲厳選して紹介します。

1. Judit Neddermann / Mireia
スペインの女性歌手ジュディット・ネッデルマン。フラメンコとブラジル音楽のマリアージュ、そして透明感のあるヴォーカルが魅力です。MVの

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「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と感情の蓋

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と感情の蓋

意味がわからないことわざがある。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ってやつだ。大辞林によると、

その人を憎むあまりに、その人に関係のある事物すべてを憎むことのたとえ。

だそうだが、それは知ってる。僕が問うているのはその意味じゃなくて、このことわざの意味は「教訓」なのか「共感」なのかということだ。

そもそもこのことわざは、江戸時代に権力を握って強引な民衆管理やら汚職やらを繰り返していた寺の僧侶に対す

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手紙を書く夢。

手紙を書く夢。

‪キツネは、手紙を書く夢を見た。
でも実際は手紙を書いたことがない。
言葉は全部嘘になる。
喋ってもよく反対のことを言ってひとを怒らせる。
夢の中の手紙はよく書けていた。
ドラマの最後で泣かせるような素直な手紙。
だからその夢が覚めないで欲しいと思った。
だから目が覚めた時、朝の光が悲しかった。‬

コンテンツは、なくても死なない。

コンテンツは、なくても死なない。

12月8日に、会社が設立5周年を迎えた。

ピースオブケイクの社是は、「世界をもっとおもしろくする」というものだ。これには実は、裏の意味があって、ネットの状況がこのままだと、おもしろいものがどんどん減ってしまうのではないか、という懸念がある。

インターネットメディアの最大の課題は収益性だ。

これまで、日本のコンテンツ業界が盛り上がってきたのは、およそ100年前にはじまった「出版」というビジネス

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