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教育の不思議

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教育にまつわる様々な疑問を解説して、議論の裾を広げます
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#学校

学校の中の評価って何だろう

学校に通った人なら、必ず受けてきた評価、例えば、通知表や、テストの点数、内申点など、色々な点数をつけられてきました。

評価とはなんかしらの価値を定めることです。
例えば英語の点数が高いということは、英語の理解度が高いと評価されるということです。

しかし、先生が自分の好き嫌いで適当に評価を決めてしまったら、評価の価値や学校の価値もなくなってしまいますし、子どもにとって良いとも言えないでしょう。

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エリクソンの発達段階

発達段階という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
発達段階とは、わかりやすくいうと、人間というのは成長に個人差はありますが、似たような時期に、似たような課題を得て、それを解決して成長していくという、プロセスのことを言います。

この時期にこういうことを得やすいという意味であって、それより後に得るものが全く起きてないかと言われればそうではありません。重なって同時に起こっていますが、順番に出てきますよ

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フリースクールの歴史

以前不登校を図にしてみるという記事を書きました。

https://note.com/banbirokon/n/ncd997a823605

不登校というのは、起こるものですし、単一の原因があるものではありません。
文科省も「不登校は誰にでもおこりうる」(文科省1992年)と言っているので、学校以外での育つ場所が必要でした。そういう意味で、不登校の子どもの受け皿として、発展していったのは、フリ

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教員の精神疾患による休職・離職の問題

以前学校では残業代はでないよという話をしました。
https://note.com/banbirokon/n/ne873471a4c18

残業代が出ないにもかかわらず、定時以降に部活動の顧問や、モンスターペアレントの対応、子どもたちの生徒指導と明らかに大変な仕事です。
筆者の大学院時代の知り合いに精神疾患で退職をした、教員の方がいました。本人は自分の能力がなかったことと、よい教育をしようとして、

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学級崩壊の構図

学級崩壊という言葉があります。
最近はあまり聞かなくなりましたが、文科省の調査を参考にするなら、

「子どもたちが教室内で勝手な行動をして教師の指導に従わず、授業が成立しないなど、集団教育という学校の機能が成立しない学級の状態が一定期間継続し,学級担任による通常の方法では問題解決ができない状態に立ち至っている場合」

となります。主に1990年台の後半にマスコミに取り上げられ、大きな話題となりまし

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不登校を図にしてみる

不登校という言葉は、学校に通ったことのある人なら一度は聞いたことがあるでしょう。
かつては登校拒否と呼ばれていたのを知っている方もいるかもしれません。

不登校はよく社会の問題として捉えられます。なぜでしょうか?図にあらわしながら考えてみたいと思います。

不登校の定義文部科学省によると、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により登校しない、あるいはしたくともできない状況にある

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