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世一、詩する『食葬(CANNIBALISM)』

サムネ解説 / 速水御舟作 「炎舞」 山種美術館収蔵
関東大震災からの2年目。軽井沢にて描き上げた一作。三島由紀夫「金閣寺」の装丁画としても使われている。千変万化する焔に群がる蛾の一群。瞬に凝着をみせた御舟の代表作のひとつ。
三千世界、森羅万象。救いの祈りと瞬命瞬美の顕しと眺むる。


詩編『食葬(CANNIBALISM)』


我が身葬ふれよ
いまこそ時合い
どうせ喰わなきゃ書けねぇんだ
内観内省
おもて看板似非(エセ)物語り
喰わにゃ書けない真がある
葬ふらにゃ書けない砡がある

喰ったところに蛆がわく
もっとおくれと蛆がわく
おいしいよ
おいしいよ
甘くて辛(から)くておいしいよ
苦くて辛(つら)くておいしいよ
喰えよ葬ふれよそして書け

両手両足残ってる
さてさて次はどこ喰うよ
雨戸も〆て
カーテン〆て
灯りも堕としてどこ喰うよ
闇の中の祝祭(Carnival)
Cannibalism Carnival
喰えゃ書けや食葬しろや
どうせ書かなきゃ逝けねぇだろう

喰って恍惚
書いて自慰
葬ふれりゃ蛆は甘露に咽ぶ


世一、本日より籠ります。
書くまで出てきません。悪しからず。
皆々様よりの日々のご厚情とご支援に衷心より厚く感謝御礼申し上げます。
スキたけ押しに戻ります。
世一


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