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副業Webライター、インボイス発行事業者になる!登録申請から通知まで半年もかかった原因とは

こんにちは、水無瀬あずさです。ゲームだマンガだビールだビールだと日々フラフラしている私ですが、本業エンジニア&副業Webライターとして平日はゴリゴリに働いております。ちゃんと仕事もしているんだよ、これでも!

フリーランスのWebライターとしてクラウドワークスで仕事を始め、開業届を出したり確定申告をしたり仕事が決まったり決まらなかったりと何やかやありましたが、早いもので開始から1年半が経過しました。よく続いたなあ~。ちょっとはベテラン感が出てきたでしょうか。・・・さすがに無理か。その間、フリーランスに欠かせない確定申告やインボイス制度についての理解を深めるべく、地道に勉強を積み重ねてきました。頭の整理をするためにnoteでアウトプットもしました。懐かしい。

税金の話って複雑で本当に難しいですね。完全には理解できていないけど、大枠では何となく分かってきたかなあというところです。

たまたまなのですが、最近ライターの仕事でインボイスに関する記事を書きました。で、「・・・あれ?そういえば私、インボイスの登録申請したけど、通知書がまだ届いていない気がする・・・」って思い出しました。完全に忘れていたのはここだけの話です。書類に不備があったのか?と不安になり、あれこれ調べて電話をかけて問い合わせをしましたが、先週になってようやく登録通知書が届きました!ずいぶん長かったなー!

いよいよ今年の10月から開始するインボイス制度。最近はCMでもよく見るようになりましたし、制度間近の緊張感が高まっています。そこで今回は、改めてインボイス制度について、私の見解とか登録申請時のあれこれについて書いてみようかなと思いました。インボイス事業者になろうかな?どうしようかな?と悩んでいる人のケーススタディとして参考にしていただけると嬉しいですね。よろしくお付き合いください!

インボイス登録通知書が届いた!

2023年5月26日、とうとう私のもとにインボイス登録通知書が届きました。封筒見て歓喜。いや税金払わされるだけだから全然喜ぶべきことではないんだけども。

お役所仕事よろしく非常にあっさりした書類です

まあ書類は簡素ですが、大事なのは「登録番号」ってところなので、それが分かれば問題ないわけですね。この番号で国税庁の専用Webサイトを検索すれば、ちゃんと登録されていることを確認できるようになっていました。

登録年月日は制度スタートの今年10月1日になってる!

インボイスの登録番号は、Tと13桁の個人番号です。法人の場合は、国税庁が公表している13桁の法人番号の頭に「T」がつくんだそうです。法人は申請前から番号がわかるということですね。この番号を請求書に書くことで、発行したものがインボイスになります。ぱわーあっぷ!!

ちなみに、登録していない人が架空のインボイス番号を使うことは厳禁。インボイス事業者になりたければ、しっかり登録申請を行いましょう。

適格請求書は、税務署長の登録を受けた適格請求書発行事業者のみが発行でき(新消法57の2①)、①免税事業者など適格請求書発行事業者以外の者が作成した「適格請求書であると誤認されるおそれのある表示をした書類(新消法57の5一)」(以下「誤認されるおそれのある書類」という。)、②適格請求書発行事業者が作成した「偽りの記載をした適格請求書(新消法57の5二)」などの適格請求書類似書類等の交付が禁止されるとともに(新消法57の5)、交付した場合の罰則(1年以下の懲役又は50万円以下の罰金)が設けられている(新消法65四)。

引用:インボイス制度導入後の是正に関する一考察|国税庁Webサイト

インボイス事業者になろうと決めた理由

今年10月から開始するインボイス制度は、取引の際に仕入れ控除を行いたければ「適格請求書(通称インボイス)」と呼ばれる個人番号付きの請求書が必要になるというもの。現在免税事業者としてフリーランスで活動している人が、課税事業者との取引を行う場合には、インボイスを発行できるよう登録申請を行わなければいけません。詳細はこちら。

これまで消費税を免除されてきたフリーランスが課税事業者にならなければいけないってかなり重大なことです。巷ではいまだに反対意見が渦巻いていますが、どんな悪法だって制度開始を目の前にして「やっぱやめます!」とは絶対ならないんだから、もう粛々と準備を進めるしかないと思うんですよ。

ただ、私のようにフリーランスのWebライターなんかだと、取引相手が企業だったり個人だったりさまざま。相手が課税事業者かどうかって微妙なところなので、とりあえず様子を見ようって人も多いんじゃないかと思います。別に強制ではないからね。

「インボイス事業者になろうかな、どうしようかな」という人にインボイス事業者になってもらうために、インボイス制度には一定期間の特例措置が設けられています。それが「2割特例」ってやつ。2023年10月1日から2026年9月30日までの課税期間は、売上税額の8割を一律で差し引いて納付税額を計算するというものです。事前の申請などは不要で、この期間は仕入れ税額の計算が不要になり、業種に関わらず一律2割を納付するという単純計算ができるメリットがあります。

通常課税より節税できる簡易課税の「みなし仕入率」でも、控除率は50%なので、2割だけ負担すればいいっていうのはかなりありがたいですね。

出典:No.6509 簡易課税制度の事業区分|国税庁

私個人の感覚として、単価の高い案件ってやっぱりそれなりの企業さんが取引相手の事が多いんですよね。Webライターとして細く長く活動していこうと思うと、単価の高い企業案件を獲得することがかなり重要な命題でして、そういう意味では遅かれ早かれインボイス登録事業者になることが不可欠なんじゃないかと思いました。なので私は、インボイス登録事業者になることを早々に決定したという次第です。そして、2割特例はありがたいけど、期間限定だとなんか忘れそうだしな・・・長くこの道で頑張りたいという思いをこめて、そして「課税事業者の申請ってのも一回やってみたい」という好奇心でもって、私は簡易課税+インボイス事業者という選択をしました。

2022年10月に登録申請書を郵送

私は会計システムとしてfreeeというのを利用していまして、ここからインボイスの登録申請書類を作成しました。その時の様子はこちら。

freeeから確定申告や開業届は電子申請できるようになっているのですが、私がやったときはインボイス登録申請書の電子申請ができなくて。仕方ないので、指示に従って大人しく郵送で登録申請書を提出しました。返信用封筒を入れておくと登録受付票が届くそうなので、念のため同封。後日、登録を受け付けましたの通知が返送されました。

書類が味気なすぎる

これが2022年10月28日のことです。

登録通知書が来ない!

国税庁の最新の通知によると、インボイスの登録に必要な期間は、e-Taxなら1ヶ月半、郵送なら3ヶ月とのことです。

出典:適格請求書発行事業者の登録件数及び登録通知時期の目安について|国税庁

「あれ?そういえばインボイスの通知書、届いていない気がする」と気づいたのが2023年4月。半年経っていますね。なんでだよ!!

書類に不備があったのかも?10月から適用されないかも?せっかく早々に申請を出したのになんか悲しすぎる!と思ったので、問い合わせてみることに。国税庁を見ると

4 登録申請書の処理状況に関するお問い合わせ
ただいま、登録申請の処理状況に関するお問い合わせが多くなっています。処理状況に関するお問い合わせは、上記2の登録通知の目安となる期間経過後に、管轄のインボイス登録センターにお願いいたします。その際、申請時期、申請方法(例:e-Taxで申請、登録センターに郵送)などの情報をお手元にご用意ください。

引用:適格請求書発行事業者の登録件数及び登録通知時期の目安について|国税庁

私の居住地のインボイス管轄センターは、東京国税局インボイス登録センターらしいので、そちらを見てみます。

出典:東京国税局インボイス登録センターのご案内|国税庁

どこに電話すれば良いのか細かく読んでみたけど、

上記に記載した電話番号は、インボイス登録センターから照会等を行う専用番号となっており、相談等は受け付けておりません。

引用元:同上

どうしろと。。。

同じページには税務署への個別相談の案内が書かれていたので、もうこれは税務署へ聞くしかないのではなかろうかと思いました。

<税務署での個別相談>
 インボイス制度に関して、税務署での個別相談を希望される方は、あらかじめ相談日時等を予約いただいておりますので、所轄の税務署にお電話いただき、自動音声案内に沿って、「2」を選択してください。

引用元:同上

私の居住地区の所管税務署は、横浜の緑税務署です。実際に行ったことはありませんがね。

5月15日、思い切って緑税務署へ電話。受付から担当者さんへ回され、事情を説明したところ、「インボイスについては別のところでとりまとめている」とのことで、登録センターの番号を教えてもらいました。その番号が、国税庁のWebサイトにあるべきなのでは??と思いながら、教えてもらった番号「043-306-5635」へ電話してみました。

あとでよくよく見てみたら、

引用元:同上

「相談は受け付けていません」って書いてある番号と同じやんけ!!どないやねん!とPCのモニターに向かって突っ込んだのは言うまでもありません。おそらくですが、「インボイスって私、登録したほうがいいですか?」って類の問い合わせはしないでねって意味だったのではないかと。私のように「申請書を送ったけど今どうなってんの?」の問い合わせは、してよかったんだね。わかりにくいわ!!

登録が遅れていた原因って?

登録センターへ電話をかけたところ、おそらくおじいちゃんっぽい担当者が出ました。出てくれるまでめっちゃ長かったけど。新人研修のときに「電話は3コール以内に出る」が鉄則と習ったのは今は昔です。

地区と名前を聞かれたので答えたところ、「区内に水無瀬あずささん(※実際には本名)ってたくさんいますね・・・」と言われ、さらに住所を聞かれました。同区内に同姓同名そんなにおるんや!!という新たな発見です。ぜひ一度集合してみたい。

それはさておき、住所を元に照合してもらったところ、「決済中になってますね・・・」とのこと。詳細を見てもらったところ、「事業者区分」のところが「課税事業者」になっているからだと言われました。

ここ。

言われてみれば確かに、この登録申請書と同時に簡易課税の選択届を提出したため、勝手に課税事業者にチェックを入れていました。でも申請時点ではまだ免税事業者だったのでは?これが原因で確認作業が発生し、決済が滞ったということのようです。それにしても半年ってかかり過ぎな気がするけどね!「電話などで確認が取れなかったのではないか」とおじいちゃん。電話・・・かかってきたのかなあ。気づかなかったけど。とりあえず私の落ち度だったようでした。

「決済が通ったので、もう少し待ってもらえたら通知が行くと思います」と言われ、「ありがとうございまーす!」と意気揚々と電話を切りました。

「これからは電子申請にしよう」

それにしても今回の学びは、「郵送は確認がめんどくせえ」ということですね。今どうなっているかのステータスが全くわからないのですよ。やはりこれからの時代、どんどん電子化していかなければいけないなという学びとともに、面倒くさがらずにこれからは全部e-Taxでやろうと心に決めました。電子決済のほうが、登録通知書も早く届くらしいし、これから申請を考えている人はぜひe-Tax利用を考えてみてくださいね。

結び

話題のインボイスについて私の失敗談などをご紹介しつつ、手続きに関するポイントをお伝えしてみました。国税庁さん、問い合わせの連絡先が分かりづらい問題は改善してほしいなと思いますね。どないせえっちゅうねんとすごく思ってしまったもので。

それにしても、こういう書類関係を調べたり書いたりしていると、いよいよ「ああ私、フリーランスになったんだなあ」と実感できてなかなか感慨深いものがあります。副業の方はなかなか大幅な収入アップはできていないのですが、まあまだ始めて1年半ですしね、堅実に着実に、勉強しながら進めていきたいと思います。1年半前よりは私、絶対レベルアップできているはずだしね!

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