【断片小説】青から覗く白
毎日
傷だらけで訪ねてくる君を
絶対助けないと決めていた
無論理由も訊かない
空き缶拾いのこの僕と
SEXする理由も
互いに涙を溜めながら
体だけで交わす
海と膿
霧雨けぶる川沿いの小屋
ビニールシートの青から覗く白い乳房
胸の刺繍
女工の匂い
舌を入れると
歯が一本も無い
〈了〉
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水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。
ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。