6.14 アンディモリ メメントモリ

こんばんは。

今日は僕ほとんどベッドの上にいたので、昨日の続きの話をします。

ゼミで出会った、僕より2倍生きている友人との話の続きです。

僕はその人から本や映画や音学をいろいろ教えてもらいましたが、一番影響を受けたのは、andymoriを聴くようになったことです。

僕がandymoriを聴くようになったきっかけは楽曲からではありません。

その人はよく唐突に、感想文を送ってきます。
「私は「布教」癖があるので、自分が強い感銘を受けたモノはヒトに配り歩く。」と感想文の最後にも書いていました。

ある日の感想文は、
『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる』 
という書籍についてでした。

その人は、まだSNSがあまり普及していなかった頃、ブログを通して「書く」ということで自分を表現している著者であるその大学生の姿に、自分が同じ歳の頃何も考えていなかったことを思い返し愕然として、著者に深い尊敬の念を抱いたと言います。

そして今その人は、もう一度大学に来てゼミを受け、著者やかつてのその人にも在った中途半端で大人でも子供でもない貴重な時を生きている僕たちの傍らにいることが、奇妙で不思議な巡り合わせだと言いました。

それで、今度は僕にこの本を貸してくれたようです。

実はこの本の著者は、andymoriのボーカル小山田壮平の姉、小山田咲子なのです。

この本の中には沢山の不安や疑問が詰まっていました。けれども、同じ大学生だった僕はそのおかげで安堵の気持ちでいっぱいになっていました。
今まで言葉にできていなかったけど、僕は本当はこういうことを言いたかったんだということばかりだったからです。
(この本の感想は別の時にもっと詳しく書かせて頂きます。)

僕はこの本を読んだ後に、andymoriの『革命』というアルバムを聴いていました。

ヘッドフォンから小山田壮平の声でこんな言葉が流れてきました。

姉さん 会いたいよ
いつでも思ってるよ

『Peace』という曲です。

僕はこの楽曲を聴いて数時間号泣しました。

何故なら、小山田壮平の姉である彼女ははもうこの世にいないからです。

僕は最初に聴いてから1年たった今でも、何回も聴いているのに涙が出ます。

そして、andymoriの名前の由来に
「memento mori」という言葉が関係しているということをその時知りました。

僕はこの言葉の意味を以前、宗教学か西洋美術史の授業かを受けた時に知りました。

ラテン語で、「必ず死ぬことを忘れるな」という意味があります。

この世に生を受けたものはいつか死ぬのです。

その死がいつ来るかなんて誰もわかりません。

僕は彼女とは違って、大学を卒業した今でも生きています。

それでも、明日も生きているなんて保証はありません。

だから、死を想って生きるのです。

生きていることが幸運か不幸かなんてわからないけれど、それならそれがわかるまで生きていた方がましでないでしょうか。

死んだら永遠にわからないのだから。


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