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【合作詩】 時のフィラメント
それは 柔らかく 優しく 私の上に降り続けた
寒い朝に 曇った午後に 溜息の宵に 涙の夜に
遠い打上花火の音 見えなくてベランダから背を伸ばす
夕餉の匂い 窓硝子に滲む街灯り
理不尽な理由で消えた予定がノートを汚して
思いがけず手にした自由は よそゆきの顔をしている
あとどれだけあるのだろう?
問いを胸に パンを焼き 靴紐を結ぶ
「道の果てはあるよ。すべての旅人の道にね。」足元
それは 柔らかく 優しく 私の上に降り続けた
寒い朝に 曇った午後に 溜息の宵に 涙の夜に
遠い打上花火の音 見えなくてベランダから背を伸ばす
夕餉の匂い 窓硝子に滲む街灯り
理不尽な理由で消えた予定がノートを汚して
思いがけず手にした自由は よそゆきの顔をしている
あとどれだけあるのだろう?
問いを胸に パンを焼き 靴紐を結ぶ
「道の果てはあるよ。すべての旅人の道にね。」足元