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#本当にあった怖い話
◆怖い体験 備忘録/第23話 父と伯父の別れ
前回は、父とのお別れの話を書きました。
決して『怖い話』ではありませんでしたが、今回もどちらかと言えば、怖いというより不思議な話です。
父は、7人兄弟の下から2番目でした。
兄弟の中でも飛び抜けて腕っ節が強く、弁も立ち、気性も激しかったので、何となく親戚を取りまとめるようなポジョンに居たかと思います。
父の死後、大いに混乱した父の兄弟たち、わたしにとっての伯父や伯母とは一気に疎遠になるのですが、
◆怖い体験 備忘録/第22話 父からの一撃
今回のお話は、実は「怖い話」とか「実話怪談」とかでひと括りにはしたくないのですが、分類するとこのマガジンになるんだろうなあ、ということでお話していこうと思います。
ここからは、大好きだった父がこの世に別れを告げてあちらの世界へ旅立って行った話がたくさん出てくるので、もしかすると今 自分で思っているより重い話になるかも知れません。
それでも構わないから聞きたいよ、という寛容な方だけ、のんびりお付き合
◆怖い体験 備忘録/第21話 壁から出た手
あれは、一度戻った実家で父と大喧嘩をして家を飛び出し、しばらく経った頃のことでした。
実を言うと、完全なる独り暮らしは初めてのこと。
寮生活は経験したことがありましたが、所詮若い子たちが寄せ集まって集団生活をする場所、寂しいと思ったことは一度もありません。むしろ、毎日が修学旅行みたいな。
対して、近隣に誰が住んでいるかもよくわからないアパート暮らしは、ほとんど他人の干渉がありません。
なので、
◆怖い体験 備忘録╱第17話 友人宅にいたもの
学生の頃に知り合い、長らく文通(歳がバレますね)をしていた友人がいました。
彼女は横浜の人で、一度北海道へ遊びに来てくれたこともあり、数年後、今度はわたしが出向くことになりました。
彼女のお宅は、田舎では見たこともない規模の市営住宅の一角にあり、お母さんと弟さんと三人暮らしということでした。
2泊3日、ご厚意で彼女のお部屋に泊めて頂くことになり、少し観光したりしながら、一緒にたくさん絵を描きまし
◆怖い体験 備忘録╱第15話 黒い犬
20代前半でしたか、一時期社長秘書として商社にいたことがあります。
事務員から引き抜きに合い、6年ほど勤めていました。
その会社は雑居ビルの2階にあり、応接セットと事務机が5つ、会議テーブルがひとつ、それに小さな社長室がひとつという、大変奥ゆかしい事務所でありました。
建物はかなり古かったのですが、内装はリフォームがかけられていて、それなりに綺麗でした。
ただ働き出してからしばらくして、わたしは
◆怖い体験 備忘録╱第14話 電気の怪
以前、自室で金縛りを含む怪異に遭遇した時、なぜかトイレと廊下の電気がしばらく点かなくなったお話をしましたね。
今回は、オバケと電気のお話です。
以前お話した怪異の話⬇️⬇️⬇️
よく、ホラー映画なんかでも使われる描写。
オバケが出ると、電気が点いたり消えたりする。
あと、電話からオバケの声が聞こえてきたり。
はてさて、ところでオバケにはそんな力があるのでしょうか?
物理的にスイッチを押してい
◆怖い体験 備忘録╱第13話 祖父が来た話
あれは、実家を出て間もなくの頃でした。
その頃わたしは寮暮らしで、親の目を気にせず同年代の子たちと遊べる環境は目新しいことばかりで、それこそ毎日のように寝る間も惜しんで遊び歩いていました。
しかしだいぶ昔の話ですし、田舎暮らしのことでしたから、若者が遊ぶ場所など限られています。
せいぜいカラオケボックスか、ゲームセンターか、行きつけの飲み屋さんか。
そんな中、付き合った人の影響で、わたしは一時期