ウミガメ日記

2024年. そろそろ定位置を決め、書き続けたい。 いろいろ方向を変えてきたが、最終、…

ウミガメ日記

2024年. そろそろ定位置を決め、書き続けたい。 いろいろ方向を変えてきたが、最終、「わたしの履歴書」みたいなもの、 思い出すままに書いていく。 やがてひとつの遺言集になればいいかな。)

マガジン

記事一覧

病院勤務①

病院勤務が始まった。 事務長代理というのは建前で、雑用係だった。 まず覚えなくてはならなかったのは診療点数。カルテを見ながら、診療報酬の点数を記入、クランケ(患者…

ウミガメ日記
1か月前

最初の転職

帯の商社に就職して いくつもの初めてに出会った。 配属されたのは倉庫というべきところ。 そこには当然だが、数多くの着物や帯が大事に保管されていた。 まず、その種類の…

ウミガメ日記
4か月前

初めての就職

私は疲れ果てていた。 就職の希望はマスコミ関係だった。 もう半世紀以上前の話である。 いろんな手を使って放送局や新聞社の入社試験を受けた。 たったひとつ、地方の新聞…

ウミガメ日記
4か月前
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大阪流お好み焼き

かなり料理をする。 この「かなり」は質ではなく量。 どんな料理かといえば、 思いつき、面白い料理。 たとえば、今回は大阪流お好み焼き。 確かにちょくちょくお好み焼を…

房総半島

白浜町の魚博物館を訪ねて、 しばらくしてから、再び、 房総半島の先っぽを訪ねることになった。 ある画家に仕事のお願いするために出かけたのだ。 あれはいつだっただろ…

初めての。①

先ず仕事の「初めて」から書いていく。 私がコピーライターとして 初めてロケ&取材に行ったのは 房総半島の先っぽ。 なんて町だったかなあ?そうそう、白浜だ。 魚博物館…

2

雑草を刈るために鎌を使った。ずいぶんに久し振りに鎌を振り回す。 昔、私が小学生の頃、祖父は私に山羊の世話をさせた。父はサラリーマンだったが、私の家族は祖父の家に…

何歳に戻りたいですか。

戻れるとしたら何歳に戻りたいですか? そんな質問をよく見る。 ボクはそんな質問に、まったく興味がなかった。 ところが歳をとるにつれ、そのことを実際に考えるようにな…

山頭火の反復

「いつも隣に山頭火」(井上智重著 言視舎)を読んでいる。 山頭火は自由律俳句といわれる。 「分け入っても分け入っても青い山」は 「分け入っても」の反復(リフレイ…

素人

俳句には「プロ」がいる。 「プロ」と言っても、それで食べていける人は 本当に少ないから、多くはホンモノの「プロ」ではないかもしれない。 とにかく、こういう人があ…

2

俳句の読み方

一義的な意味を一句に通した後、その上での多義的な様相へたどり着く(摂津幸彦) この言葉を信じている。 一度、表現そのままに読み、 加えて、多義的に読んでいく。 最…

写生

俳句は「写生」だという。 否定せずに考える。 ココロの写生。 モノの写生。 そうだ、この二つを写生すること。 どちらかひとつだと バランスがとれないのだ。 私の…

1

一月の俳句10句

春霞老子ひょっこりあらわれる 冬田道ゆっくりはみ出すメルセデス 日向ぼこどの切り株に座ろうか 水仙は自立のカタチじんじろげ 南口そっと春めく御座候 町の角ぺんぺ…

パソコンが壊れた

何台目のパソコンになるのだろう。 1995年からいろんなパソコンを使ってきたが、最新とはいえない家パソコンが 立ち上がるけど、すぐにダウン。 しょうがないので、事務所…

哀しいお話

いきなり、哀しい話から始めることになりました。 年末来、学生時代に親友としてつきあっていたBの行方を探していました。 平成22年に手紙をもらって、返事をせずにいた…

病院勤務①

病院勤務①

病院勤務が始まった。
事務長代理というのは建前で、雑用係だった。
まず覚えなくてはならなかったのは診療点数。カルテを見ながら、診療報酬の点数を記入、クランケ(患者のことをそう呼ぶことから始まった)から診療料金、治療費をもらうことを覚えなくてはならなかった。
次には、その報酬を健康保険組などに請求するためのレセプトの記入、制作。これはとても面倒だった。
いまはPCに診療点数を入れれば自動的に計算され

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最初の転職

最初の転職

帯の商社に就職して
いくつもの初めてに出会った。
配属されたのは倉庫というべきところ。
そこには当然だが、数多くの着物や帯が大事に保管されていた。
まず、その種類の多さに戸惑った。
いまはすっかり忘れたが袋帯、名古屋帯、八寸、五寸、角帯・・、
とにかくそれらを覚え、営業の指示で引っ張りだし、店に届ける。
その流れの中で着物・反物の扱い方ができるように
ならなければならなかった。
反物を巻くだけでも

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初めての就職

私は疲れ果てていた。
就職の希望はマスコミ関係だった。
もう半世紀以上前の話である。
いろんな手を使って放送局や新聞社の入社試験を受けた。
たったひとつ、地方の新聞社の試験に合格した。
でも、どうしても納得がいかなかった。
地方の新聞社でさらに地方の駐在記者などになったとしたら。
私はその生活が見えなかった。
で、4回生の秋、それを断った。
以後、私に幸運は訪れなかった。
同時に、大学の封鎖が始ま

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大阪流お好み焼き

大阪流お好み焼き

かなり料理をする。
この「かなり」は質ではなく量。
どんな料理かといえば、
思いつき、面白い料理。
たとえば、今回は大阪流お好み焼き。
確かにちょくちょくお好み焼をつくってきたが
それは大阪流ではないらしい。
「千房」「ぼてじゅう」「鶴橋風月」など
お好み焼きの有名処はよく食べてきた。
それを真似て家でもつくってきた。
それはどうも大阪流ではないらしいのだ。
ネットでそれを発見した。
材料:ほぼ2

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房総半島

房総半島

白浜町の魚博物館を訪ねて、
しばらくしてから、再び、
房総半島の先っぽを訪ねることになった。

ある画家に仕事のお願いするために出かけたのだ。
あれはいつだっただろう。
その時の帰りの電車から見る菜の花がとても鮮やかだった。
で、こんな句を書いた。

 菜の花と一緒に帰る昭和かな  たかし

菜の花真っ盛りだったから 春。
この内容からすると
昭和から平成へ移ってから数年後だったのだろう。
句を書

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初めての。①

先ず仕事の「初めて」から書いていく。
私がコピーライターとして
初めてロケ&取材に行ったのは
房総半島の先っぽ。
なんて町だったかなあ?そうそう、白浜だ。
魚博物館への取材だった。

和歌山県(紀伊)と千葉県房総の地名はよく似ている。
紀伊半島の漁師たちがまぐろ?を追って
房総半島まで行って、立ち寄ったりして、
そのまま居ついてしまうこともあったという。
その彼らが故郷を想うあまりに紀伊の町の名前

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鎌

雑草を刈るために鎌を使った。ずいぶんに久し振りに鎌を振り回す。

昔、私が小学生の頃、祖父は私に山羊の世話をさせた。父はサラリーマンだったが、私の家族は祖父の家に同居していた。祖父はかなりの農家家であった。

私は毎朝、家の周辺の草の繁った場所へ山羊を連れて行き、学校に通うようになった。しかし、雨の日はその繁った草を鎌で刈り取って山羊に与えなければならなかった。なにしろ戦後10年ぐらいの時代なので

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何歳に戻りたいですか。

戻れるとしたら何歳に戻りたいですか?
そんな質問をよく見る。
ボクはそんな質問に、まったく興味がなかった。
ところが歳をとるにつれ、そのことを実際に考えるようになった。
○歳に戻れたら戻りたいなあ。
△歳からやり直せたら確実にいまの人生と違ったよなあ。
そんなことがアタマに渦巻き
悶々というか、ボクの思考の多くをそれが占め始めた。
そこで気づいたのだ。
そういうどうしようもないことを書いてみようと

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山頭火の反復

「いつも隣に山頭火」(井上智重著 言視舎)を読んでいる。

山頭火は自由律俳句といわれる。

「分け入っても分け入っても青い山」は

「分け入っても」の反復(リフレイン)で

定型を駆使した俳句ではなかろうか。

ちなみに六六五でできている。

「あるけばかつこういそげばかつこう」

これも反復のリズムを使っている。

定型をもとにした自在な句と呼びたい(坪内稔典)。

山頭火の基盤は定型なのだ。

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素人

俳句には「プロ」がいる。

「プロ」と言っても、それで食べていける人は

本当に少ないから、多くはホンモノの「プロ」ではないかもしれない。

とにかく、こういう人があれこれうるさい。

俳句は形式(技術)と表現内容の2つから評価される。

しかし、その入り口の「技術」に終始される。

五七五、季語、切れ・・・・。

初心者はそこで疲れる。

書店で見れば判るが俳句の本の大多数が技術書である。

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俳句の読み方

一義的な意味を一句に通した後、その上での多義的な様相へたどり着く(摂津幸彦)

この言葉を信じている。

一度、表現そのままに読み、

加えて、多義的に読んでいく。

最近の句会では、読みが表面的過ぎる。

ウラ読みではないけれど、

もっと深く読んでもいいのではないか。

そして、俳句の読み方を

もう一度考え直すこと。

俳句は多義的に読むこと。

それが私の俳句の読み方である。

写生

俳句は「写生」だという。

否定せずに考える。

ココロの写生。

モノの写生。

そうだ、この二つを写生すること。

どちらかひとつだと

バランスがとれないのだ。

私の俳句は二つの写生。

一月の俳句10句

春霞老子ひょっこりあらわれる

冬田道ゆっくりはみ出すメルセデス

日向ぼこどの切り株に座ろうか

水仙は自立のカタチじんじろげ

南口そっと春めく御座候

町の角ぺんぺん草は今日も行く

吉日とならぬ吉日遠い火事

論語読み談論風発春一番

菫咲く地球の自転速くなる

二月には立てこもります老人は

パソコンが壊れた

何台目のパソコンになるのだろう。
1995年からいろんなパソコンを使ってきたが、最新とはいえない家パソコンが
立ち上がるけど、すぐにダウン。
しょうがないので、事務所のちょっと古いパソコンを使う。
これはハードが残り少ないんだよな。
大掃除して、がんばってみるか

哀しいお話

いきなり、哀しい話から始めることになりました。

年末来、学生時代に親友としてつきあっていたBの行方を探していました。

平成22年に手紙をもらって、返事をせずにいたところ、

いつか電話やメールが繋がらなくなって・・・、

そのままにしていたのですが。

今年の初めに実家に電話しても繋がらなくて、少し不安な気持ちでした。

やっと,先日、実家に繋がって消息を聞きました。

Bの妹と言う人が出てき

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