山頭火の反復

「いつも隣に山頭火」(井上智重著 言視舎)を読んでいる。

山頭火は自由律俳句といわれる。

「分け入っても分け入っても青い山」は

「分け入っても」の反復(リフレイン)で

定型を駆使した俳句ではなかろうか。

ちなみに六六五でできている。

「あるけばかつこういそげばかつこう」

これも反復のリズムを使っている。

定型をもとにした自在な句と呼びたい(坪内稔典)。

山頭火の基盤は定型なのだ。

反復は俳句の技術としてかなり有効な気がする。


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