マガジンのカバー画像

design

41
運営しているクリエイター

#Design

オフィスの壊れた椅子が、腰掛けられるアートに。magmaとともに手掛けた「再生」のお話。

オフィスの壊れた椅子が、腰掛けられるアートに。magmaとともに手掛けた「再生」のお話。

2020年6月。人もまばらなメルカリオフィスのエントランスに、新しい椅子が届きました。新しい椅子というと、ちょっと違うかもしれません。もともとエントランスで長く使用され老朽化していた椅子をもとに、メルカリで購入した資材を組み合わせることで再生した、腰掛けられるアート作品です。

手掛けたのは、アーティストユニット「magma」の2人。新しい価値を持つ椅子とロゴアートがつくられた経緯、そこに込めた思

もっとみる
デザインのクオリティを上げる「リフレクション力」

デザインのクオリティを上げる「リフレクション力」

先日、上平先生のブログを拝見して、雑談してたらデザイナーの話で盛り上がったのでその話や考えなどを図解と共に整理してみました。

哲学者のドナルド・ショーンは、1983年にReflection(省察)を二つに分けています。それが、「Reflection in action(行為の中の省察)」と「Reflection on action(行為にもとづく省察)」です。

1つ目のリフレクション "Ref

もっとみる
なぜそのデザインは「分かりやすい」と思うのか?

なぜそのデザインは「分かりやすい」と思うのか?

「分かりやすくしてほしい」。それはいついかなる時もウェブデザイナーに与えられた最上のミッションであるといえるでしょう。ごちゃごちゃしてるから「分かりやすく」「見やすく」。その「分かりやすさ」の「仕組み」って、どうなっているのか、今日は深掘りしてみたいと思います。

あるデザインを見たとき、私たちがそれを「分かりやすい」判断する理由・根拠は大きく分けて3つあると思います。

1.人間が先天的に備わっ

もっとみる
デザイナーに必要なコミュニケーション能力とは何か

デザイナーに必要なコミュニケーション能力とは何か

デザイナーにコミュニケーションスキルが必要と言われるしその通りだと思うけど、日本の美大でコミュニケーション教育は重視されてないのに関わらず、社会に出たら突然「重要です!」と言われて最近の新卒は「突き放された気持ちになる」と言う話をたまに聞く。

社会人はデザイナーに限らず、コミュニケーションスキルが必要だけどデザイナーが不幸なのは教えてくれる人が極端に少ない点だと思う。

デザインスキルは楽器演奏

もっとみる
デザインを言葉で説明するの難しい問題 - 分解、検証、翻訳

デザインを言葉で説明するの難しい問題 - 分解、検証、翻訳

フェンリルのプランナーの柴田です。

デザイナーではない人にとって、デザインの良し悪しを判断するのは難しいものですよね。「なんとなく良い」「ピンとこない」まではわかるのですが、「なぜ良いのか」「なぜピンとこないのか」を言葉にするのは、それなりの経験と知識が必要となります。
しかし、そこをきちんと言葉にできないとデザイナーへのフィードバックは難しく、適当な指示で無駄な作業をお願いすることになります。

もっとみる