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「生きる意味」ではもうないけれど「生きる支え」になっていること
悪い縁はどんどんと切れていって、私の周りには良い人ばかりが残る。
これは私がここ1年の間に特に経験してきた事柄だ。
色々なことがあり、怒りが湧いたり意味不明だったけれど、だいたいのことは分かったので良かったのだろうと思う。
昨日ネガティブになっている時、天界の人みたいな友人たちがふと現れて一気に空気が変わった。
きらきらと光っているような人たちは、声だけでもすぐにわかる。ふんわりとしていて、光の粒を纏っていて、その粒を惜しみもなく降り注いでくれる。
だから私は、やっと今の状況を受け入れることができた。
友達でいたかったけど、でも、そういうことなんだと思えるようになれた。とても悲しいことだけど。
今は周りにいる人たちを、私は信じよう。
スタエフで、日曜朝の配信をブログ朗読をするように決めた。
私の、未練たらたらのブログたちを朗読することで昇華していこうと思ったのだ。
去年、非公開のブログに書き溜めていたものがある。
ここのものもだけどそれを少しずつこっちのnoteにも、出していこうかなあ。
最近は、彼のことはもうあまり思い出すことはなくなった。
「なんか元気ない気がする」って思う時が不思議とあって、
その時だけはSNSを見に行くようにしている。だいたい、なんか体調悪そうにしていることが多い。でも、連絡をするわけでもない。
夢は、今でもたまに見ることがある。
この間は昼間に眠っていたらベッドに腰かけながら私の頭を撫でている夢を見た。そんな夢は、いなくなってからこの1年間、本当に頻繁に見ている。
それくらい想いが強いのだろうか。わからない。
思い出すこともないけれど、心のどこかにまだ残っていて、それを掘り起こして思い出すととても幸せだったから、心が温かくなるから、だから時々書いている。
今でもずっと、嫌いになんてなれない。
とても軽い出会いで、しかも夜の職業の人間なんて、普段の私ならとっととどうでもいいって思っているだろうに。どうしてだろうか、涙が出るほど私は彼のことを大切に思っている。
だけどもう彼とのことは「大切な思い出」でしかない。新しい何かは、もうとっくの前に始まらないような距離になってしまった。
新しく何かが生まれることがない止まってしまった彼との出来事を、
私はずっと心の宝箱にしまっていて、悲しい時や辛い時にそっと蓋を開いては、その穏やかで幸福だった毎日の思い出たちを取り出して、そっと心を、温めているのだ。
彼はもう私の「生きる意味」じゃない。
だけど私の「生きる支え」でもある。
生きていてくれるだけで、それだけでもう私はいいんだ。大切に思っているのは私の勝手なのだから。
彼が最後に言った「いってきます」。
それに対して応えた「いってらっしゃい」
このやりとりは今思うと、まるで人生の舵を切る彼を見送るような言葉だ。
そうして私から旅立っていった。帰ってくることがないどこかに。
それが、最良の選択だったのだろう。
少し、その時のブログを読み返してみた。
「いってきます」と言って出て行った彼が、どんな顔をしていたのかわからない。どんな気持ちでエレベーターを、おりていったのかもわからない。
だけど、目の前にいた久しぶりの彼の姿は
何も変わっていなかった。
「いろんなものが見える」友達とZOOMをしていた時にやってきたから、そのまま繋いだままでいたらあとで、こう言われた。
「彼は、何も変わんないね。葵さんへの想いもあの時のまんま
何にも変わってないよ。」
そう、私もそう、
あとになってからこみ上げてくるように、愛を感じた。
優しくて、互いを思いやってたあの数分間。
つたない会話、話したいこともっとたくさんあったはずなのに
うまいことぜんぜんいえなくて、
いっぱいイメージしてたのに、あっというまにすぎて行った。
だけど、会話や態度から
もう少しここにいたそうにしていたこと、
この部屋を本当に大切に思っていてくれたこと、
私を優しく守ってくれようとしていたこと、
色々なことが伝わってきた。
私たちはいつも言葉がなくても居心地が良かったから、一緒にいる時からなんとなく言いたいことや思いはわかってた、互いに。
掲示板とか、LINEでの態度とか
なかなか鍵を返しにやってこないこととか
どこまで本当でどこまでが嘘で、
今誰といるんだろう、とか。
そんなものは全部なんでもよくって
ただ目の前にいる彼の気持ちが本当で
出て行ったあと私の心には「愛してる」だけが残った。
彼のことを、心から。
愛してた。
想いはなかなか昇華しないな、だけど言葉にしてなんとなく気持ちがすっきりとする。
収録のために読み上げたらまた、心が穏やかになった。
そんな日が、週に一度くらいあってもいいよね。
山口葵
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