マガジンのカバー画像

日記

157
日記を集めています。
運営しているクリエイター

2022年2月の記事一覧

誰かのツッコミ待ちであってほしい

誰かのツッコミ待ちであってほしい

 起きたら窓の向こうに春が来ている気配があって、だから窓を開ければ風に乗って春がやってきてくれた、と感じた朝。

 月末恒例の、片道一時間ほど使って行って5分ほどで終わる病院の日だったのだけど(書類を出すだけ)、いつもの堤防沿いの道が道路の補修工事をしていたのでやたら大回りに走らされていつも以上に時間がかかり、病院についても駐車場がどこも満車でしばらく待たなければならなかった。待つ間はカバンに入れ

もっとみる
外へ出たらもっと春だと感じただろう

外へ出たらもっと春だと感じただろう

 太陽の光を一日最低でも15分くらい浴びた方がいいというのを人づてに聞いたことがある。その理由を追求したことはないけれど、何となくそれは人間にとって必要なエネルギーになったりするものかもしれないな、とは思う。そんな今日は一歩も外を出ず、太陽が当たっている町を窓から眺めるくらいで、青空だし暖かそうだったけれども、それらの感触は想像で感じ取ったくらいだった。
 一番日光の入ってくるベランダの窓から入り

もっとみる
脱ぎっぱなしのパジャマこれは昨日のわたしだったもの

脱ぎっぱなしのパジャマこれは昨日のわたしだったもの

 寒い寒いと唸っているうちに木曜日も終わり明日は金曜日。昨日はものすごい睡魔がやってきていて、気がついたら白目を剥いているような状態で短歌を作るどころではなく、またその前の日は友人と長電話をして夜が更けてしまったので短歌を作るどころではなかった。結局夜が一瞬だった。単語やフレーズやイメージだけは書き留めておくようにはしてある。ちなみに読書もできていない。

 2月22日は猫の日だったが通院日で、飼

もっとみる
あんなに曇りのマークだったのに雪

あんなに曇りのマークだったのに雪

 今日、再び雪が降った。
 天気予報ではどう見ても曇りのマークだったし、雪雲の存在もなかったように思う。だけど、今日は雪が降った。午前中。
 

 積もるほどの雪ではなくて、雨と混じった、というか雨が、なるつもりはなかったけど雪になりました、みたいなそんな雪だった。昼を過ぎた頃に見たら既に止んでいたようだった。ひたすら窓が曇っていて、結露で水溜りができそうだったのでこまめに拭いた。気づくと猫がその

もっとみる
戦い方を知らないのでとりあえず剣は捨てろ

戦い方を知らないのでとりあえず剣は捨てろ

 今日は一日中冷ややかな雨が降り続けた。暖房を使っていない部屋や廊下は呼気が白くなるほど寒くて、その寒暖差にいちいち身震いした。お風呂に入るのも億劫で、湯船に浸かればよかったもののその気にもなれずシャワーで済ませた。ストーブを出して以降、ストーブの暖気が届く範囲から出ることが辛い。室内でもボアのついたパーカーを羽織っている、靴下は2枚ばきなど、防寒対策に余念がない。 寒い時は寒い。なぜなら今ホルモ

もっとみる
いつもとは違う明るさの朝

いつもとは違う明るさの朝

 雪が積もった。

 昨夜から大粒の雪が降ってきていて、おおこれは積もるぞ、絶対積もるぞ、と期待していたら、久々にその期待に応えてくれたらしく、みるみるうちに車に雪を積もらせてくれた。今すぐ出て行きたいのを我慢して、窓辺から腕を差し出し、腕に落ちてきた雪の大きさとなかなか溶けない嬉さと寒さをちゃんと確かめ、ウキウキしながらカーテンを閉めて眠った。

 朝になって寝ながらカーテンを開けると、いつもと

もっとみる
風の強い日

風の強い日

 昨日は、誰にもあげる予定もなければもらう予定もなかったバレンタインだったけれど、友人からスタバのドリンクチケットが送られてきた。ちょうどメンタルがイライラと仲良しで、なんでも何に対しても小さな舌打ちを心の中でしてしまうようなささやかで陳腐なジャックナイフのような心持ちだったので、クサクサしていた心が友達の優しさにより浄化された。

 自分にはセブンイレブンで買ったチョコレートーティングのされたド

もっとみる
自販機までの距離に春の匂い

自販機までの距離に春の匂い

 暖かな日差しを浴びて過ごしていた日中。気分転換も兼ねて近くの自動販売機まで歩いていこうよ、となって歩いて行っていた道中、キャベツ畑の横を通っていたのだけど、そこらへんの匂いがなんとも懐かしくて、これはいつの時に嗅いでいた匂いだったか、と思い返したら、そうだこれは小学生の頃の登下校中だ、と思い出した。道端に結構広めの土地があって、時期が来れば黄色い花がポワポワと揺れている綺麗な菜の花畑になり、土臭

もっとみる
猫のためのドアマン

猫のためのドアマン

 寒いな、と思って目覚め、寒いな、と思いながら布団の中から出ずにいて、そろそろ起きねば、と思って布団から出たら、すでに青空が見えていた。でもまだそこまで遅いわけじゃないんだけどな…と思いつつも起きた。寒い。でも天気がいいのは嬉しいことだな、ということで窓を開けた。新鮮な空気が冷たいが気持ちよかった。

 朝は映画『フリー・ガイ』を観た。ええ、めっちゃ面白いじゃん!しかもここでまさかのキャップが出て

もっとみる
風の子がドアを叩いて去ってゆく

風の子がドアを叩いて去ってゆく

 
 頂き物の白ワインを飲みながら日記を書く。友人曰く、白ワインに挑戦したものの、辛口を買ってしまった(辛口がどんなもんだか知らずに買ったらしい)ために一口飲んで無理だと察して諦めてしまったものらしい。安物だから気兼ねしないでくれて言われて、私は辛口のものが好きなのでありがたくいただいた。
安物とはいえピンからキリまであるけれど、安物の中では十分おいしい方に分類されると思う。どうおいしいかを言語化

もっとみる
ささやかなものでも集まれば眩しい光になって

ささやかなものでも集まれば眩しい光になって

 訳もわからないくらいに眠い眠い、という衝動の波が先程まであったけれど、今日の朝やっとお迎えできた漫画『ベルリンうわの空』を読んでいたら知らぬ間に波は収まっていた。でも多分、またきちゃうなこれは…

 朝、書店の開店と同時に、取り置きしてもらっていた本を迎えに行ってきたので、朝からとても良い気分だった。柿内さんの『町でいちばんの素人』も、たまたまチラッと陳列棚を覗いたらあったので迷わず手に取った。

もっとみる