風の強い日
昨日は、誰にもあげる予定もなければもらう予定もなかったバレンタインだったけれど、友人からスタバのドリンクチケットが送られてきた。ちょうどメンタルがイライラと仲良しで、なんでも何に対しても小さな舌打ちを心の中でしてしまうようなささやかで陳腐なジャックナイフのような心持ちだったので、クサクサしていた心が友達の優しさにより浄化された。
自分にはセブンイレブンで買ったチョコレートーティングのされたドーナツを買った。見た目はそう、まんまポンデリングだったし、なんなら味もよく似ていたのだけれど、中にショコラ味のホイップクリームが入っていてすごく甘ったるくて美味しかった。表面にあしらわれているナッツの食感も小気味良く、これはこれで贅沢だなあ、と思いながら、指をチョコレートでまみれさせていた。
夜は久々にキャスを開いて、誰もきてくれないかもしれないなあと思っていたけれど結構きてくれて、フォロワーさんたちと楽しくお話をして夜が更けていった。本の話やお菓子の話。創作の話。一時間半はあっという間に過ぎていった。
そうして今日は、久々に実家の猫と触れ合った。ああ久しぶり。とは言っても一週間以内ぶりだったと思うけれども、やっぱり君に会えるのはすごく安心するよ、と言うのを言葉には示さないけれど抱き上げてすりすり猫の小さな頬に私の大きな頬を擦り寄せた。嫌がることもなくされるがままでいてくれるのだった。
久々に妹とも家の中で過ごし、懐かしい曲も新しい曲もまぜまぜでYouTubeで流してくれていたのだけれど、本当に最近の流行りの曲がわからん。アーティスト名もわからん。でも曲だけなんとなく知ってるの多過ぎ。サビだけわかるとかね。TikTokとかインスタとかやってないけど、全ての情報源はYouTubeだ。時代のスピードにはまったくついていけていないしこれからもついていけないと思う。
そして懐かしいYUIの曲を聞くためにライブ映像を観た。私にとって音楽活動をやっていた時に女神様みたいに崇めていた、尊敬するアーティストだ。色褪せない思い出がたくさん蘇ってきて、思わずギターを触りたくなった。私にとってYUIがいちばんだったので、毎日毎日飽きることなく歌い、そして路上ライブでも弾き語りで歌っていた。
妹も何気に私からの影響を受けていたらしく、なんだかんだYUIの曲は知らないものはないらしい。いつの間に覚えてたんだと聞くと、私が毎晩ギターを抱えてYUIの曲を練習していた時期があったので、そのうちに自然と興味が湧き、私のいない時に部屋にこっそりやってきて、CDコンポにYUIのアルバムをいれ、(古いのでボタンがガチャコン、って押し込むやつ)再生し、私の使っていたボロボロのYUIのギター弾き語り全曲集を広げては歌詞を覚えていたらしい。言われなかったら一生知ることはなかった事実を知って驚いた。忍んで使わずとも貸したのに、という返事をしたが、一人で聞きたかったんよ、と妹。
今思えば思春期真っ盛りの彼女は今とは想像つかないほどドライだったなあ、と思い出し、そうすることが精一杯だったとわかってちょっと可愛いと思ってしまった。
YUIを聴いていたら久々にギターで弾き語ってみようと思って歌ってみたが、昔の頃のようには声がうまく出ないし、何より最近めっきり歌っていない、カラオケにもいっていない、とにかく歌う喉にはなっていないので、音痴極まりないものだった。こんな下手じゃなかったのに〜〜!と悔しがりつつ、大好きな『Good-bye days』や『It’s happy line』、『sea』などをポロポロと、思い出すように歌った。
音楽が真ん中にあった頃は、音楽じゃないと自己表現もできないし、存在意義が見出せないと思っていた。だけど家族や身内にあまりいい顔をされず、結果論で言うとその反対に負けて夢をあきらめてしまうようなものだったから、今は好きなことの範囲に収まっている。これでいいと自分に唱えた。
そうして短歌を作ろうと思っていたのだけれど、なんぼやっても作られへん、なんかちゃうねん、を繰り返したので断念。言葉のかけらをノートに書き込んだ。体調が崩れていると色々とうまく回らない。今日は本もあまり読めていないし、でも、『町でいちばんの素人』もやっと2月に入ってきた。それに、『同志少女よ、敵を撃て』が最初から良くって結構引き込まれているので、ガッツリ読み込む時間が欲しい。
今日はここまで。おやすみなさい。
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