見出し画像

外へ出たらもっと春だと感じただろう



 太陽の光を一日最低でも15分くらい浴びた方がいいというのを人づてに聞いたことがある。その理由を追求したことはないけれど、何となくそれは人間にとって必要なエネルギーになったりするものかもしれないな、とは思う。そんな今日は一歩も外を出ず、太陽が当たっている町を窓から眺めるくらいで、青空だし暖かそうだったけれども、それらの感触は想像で感じ取ったくらいだった。
 一番日光の入ってくるベランダの窓から入り込む日差しはすべて飼い猫が吸収していた。ほかほかの猫を触った数分だけわたしも太陽を浴びたけれども、浴びたのは利き手だけだった。最低でも15分は無理だった。外出をしていないからなのかみょうに眠たいし体が怠いな、と思っていて、しまいにはコクコクと居眠りをしてしまったのだけれど、それは日光がどうというわけではなく締め切った部屋でストーブを点けていたからだった。慌てて窓を開けた。風は目に見えないけれど暖かな空気からひんやりとした空気へと変わっていったことで見えないけれど感じるものがあり、新しい風が部屋を通り抜けていっただけで随分と体がスッキリした。単純。日光も好きだけれど風の方が好きだ。清潔な感じとか。それにしてもちょっと怠惰な生活をしたら不調へと変わるのが早い。わかりやすくていいけれど。

 昨夜はツイキャスで短歌作りを進ませるために視聴者を巻き込んでいたのだけれど、最後の方ではやはり雑談枠となった。少しは進んだのでいいけれど、どうにも自信がないな、とは思う。そろそろ明るい進捗を書きたいところだけれど、まだしばらくはそうはならないだろう。予感は直感であり実感に変わるだろうな…

 集中できない代わりと言ってはなんだけど少しだけ読書をした。柿内さんの『町でいちばんの素人』に、わたしのお気に入りの本屋さん、ルヌガンガさんのことをベタ褒めされている日記があって、何だか嬉しさで目がじゅわっとした。好きな物事を他の誰かが褒めているのを聞いたり読んだりするのがすごく嬉しい。そうそうそうなんですよめっちゃいいんですよね本当にね、素敵な本屋さんなんです、何時間でもいたくなっちゃうし、店内も落ち着いた雰囲気で、隈なく本棚を眺めて、じっくり本と向き合っていられる本屋さんなんです、店内の音楽も、店主さん方も、『本と人』との時間や空間を一切邪魔しないでいてくれるしそういう空間づくりをされている、貴重なところなんです…と前々から感じていたことを丸っと肯定してくださっていたので、わたしは書店員でも何でもないただの客なのだけどどんどん褒めてください!いやすでに褒められてる!ありがとうございます!といった気持ちにもなった。そしてわたしもまたルヌガンガさんに行きたくなった。さされている本一冊一冊に愛情を感じるところです。ああ、行きたい。

さりげなくムーミンがよくいる勉強机エリア。大吉だったおみくじを貼っているし、短歌の締め切りを書いたものを貼っている。最近よく手にとっている本を手前に並べて、見えていないけれど奥にも本が並んであって、そこは特に歌集とお気に入りの本を置いている。

 そして読書を終えたら掃除をした。最近読んでいる本を机に置いたり、気がつけば埃をかぶってしまっていた本棚を拭いたり本を拭いたりと、せっせと空間を清潔にした。雑然としているし決して今どきのおしゃれで綺麗な部屋とは程遠い自室なのだけど、ちょっと窮屈なくらいが好きなので気に入っている。猫がいるので花は挿せないし、おしゃれな机ではなく勉強机を使っている。この勉強机が少し前まで嫌で嫌でたまらなかったはずなのに、今ではありがたさすら感じる。このサイズの机ってなかなかない。場所は食われるけれど使い勝手はいい。そのうち色でも塗り替えてやろうかな、とか考えるようになった。

 そうして時間は過ぎてゆき、あれ、夕方ってもうきたの、最近時間が飛ぶようにすぎていくなあと思う。単に起きるのが遅かったからだろうとは思うが。
明日は病院なので出来るだけ早く眠る努力をしたい。書類を出すためだけに片道一時間。早起きして、手早く終わらせて日中を有意義に使いたいな〜。

 今夜はたくさん短歌作れますように!(願わないでやれ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?