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イシナガキクエ【起源】 最終話
「知りたいか?実次がどこに行ったか。お前は今から死ぬ。冥土の土産に教えてやろう。」
政次は怪しくほくそ笑んだ。雨が一層強く降りしきった。しばらく沈黙が続いた後に、政次は言った。
「実次はもういないよ。」
雷が激しく鳴った。
「だって、この俺が殺したんだからな。」
キクエの体に雷に打たれたような衝撃が走った。最愛の人がすでにこの世にいないという真実を容易く受け入れることはできなかった。
イシナガキクエ【起源】 第4話
キクエは、市場の近くの人通りが少ない通りで、夜を明かそうとしていた。しかし、夜だというのに、前日までとは違い何やら騒がしかった。
「物の怪を探せ!」
複数人の男たちの怒号が聞こえてきた。その声を聞き、キクエはうずくまって怯えた。男たちの怒号は、かつて自分を虐げた両親たちの声を想起させた。
「口をきけないなんて、キクエは物の怪に祟られてんのかもしれねえ」
「やめてよあんた、気味悪いこと言わ
イシナガキクエ【起源】 第3話
キクエが最初に話かけた女は、ひどい発熱と咳に苦しんでいた。
「ゲホゲホ、何で急にこんなに咳が?」
女はひどくむせ、口元を手で覆った。女の手には大量の血が付着していた。それからも女は、何度も何度も大量の血を吐き続けたが、吐血はおさまらず、女の口から血がとめどなく溢れ出した。
「どうして……」
女は額から床へと崩れ落ちた。その手は少しの間虚空を彷徨った後、ボトリと落ちた。災いの波が農村に広が
イシナガキクエ【起源】 第2話
以前は3日に1度は会いに来ていた実次だったが、最後に会ってから1ヶ月もキクエのもとに来ることはなかった。不自然に思ったキクエは、実次を探すべく、市場がある農村の中心部へと出かけた。突然、百姓の家の周りや市場をうろうろし始めたキクエを見て、村人は気味悪がったが、キクエは気にしなかった。唯一の心の支えであり、愛する人である実次を一心不乱に探し歩いた。それから数日の間歩き回ったが、実次は見つからなかっ
もっとみるイシナガキクエ【起源】 第1話
12XX年
カラッとした暑さの中、1人の女が畑を耕していた。 中肉中背の25歳ばからのその女は、面長で髪を肩まで垂らしていた。女の名はキクエといった。キクエの家は貧しく、農作業を生業としていた。
キクエは生まれつき話すことが出来なかった。 周りのものは、話せないキクエを気味悪がった。両親でさえも、キクエを疫病神のように扱った。そんなキクエにとって、4つ年上の実次という青年だけが生きる支え
匿名で寄せられた不可思議な実録 『親友①』
春風が頬を撫でる日。私は、高校の入学式で1人ぼっちだった。
父が仕事の都合でX県に転勤が決まり、家族もそれに付いていくことになった。だから私も、X県の高校を受験し、新天地で高校生活を始めることになった。新しい高校は、名門校とは言えないが、毎年それなりに進学実績のある高校だった。
入学式が終わり教室に戻ると、クラスメイトたちが複数の集団を作り、各々の時間を楽しんでいた。入学前から付き合いがある友達が
M−12023大阪3回戦感想 3回戦敗退者について
今回は3回戦敗退者について語ります。
【有名な組】
①もも アキナが受かるなら、正直受かっても良かった気がします。しかし、ずっと漫画雑誌の話題で、伝わる人にしか伝わらない話題だったのが良くなかったと思います。もったいない。せめるが熱弁し始めてからやっと客もついてきて、4コママンガのところは面白かったのに。かといって、1回戦の煩悩のネタをやっても多分ダメだったと思います。
②侍スライス 個人的
M−12023大阪3回戦感想 準々決勝進出者について
M−1グランプリ親善大使です。インフルに感染しながら、Youtubeに上がっているM−1大阪3回戦の動画を一通り見たので、そのレポを書きます。とはいえ、全部の動画を見ている時間もないので、準々決勝進出者全組と3回戦で落ちた有名所の動画だけを見ました。ただ、今スマホぶっ壊れてて、パソコンもSwitchも今使用禁止されているので、Youtubeを見れる手段が学校のChromeしかなかったのです。教育委
もっとみる匿名代表スタンプキャラクター紹介
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