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逃走中 吸血鬼伝説 Part12
これは、匿名代表の学校の友達による、オリジナル逃走中である。そのため、劇中の登場人物の行動は、現実のその人物のものとは一切関係ない。また、本ゲームは、逃走中の全盛期だった2010~2015あたりのゲームシステムを参考にして作成されたものである。
前回はこちらから
【残り逃走者】
ないとー(プロサッカー選手)
チーター(陸上女子日本代表)
春風亭蒸龍(落語家)
シドニー(モデル)
組長(社不バンドドラム)
ゆーりす(ゲーム実況者/プロゲーマー)
悪球打ちの赤点(シャフ・ポッター)
最後の炭酸(お笑い芸人)
ゲーム残り時間33分
大佐「ドラキュラを見つけたら、ただちに知らせろー!!」
炭酸「物騒だな。町に熊が出た出たときみてぇだな」
シドニー「ドラキュラって、さっきのblackの服のレディーのことデスカ?」
シドニーは、ドラキュラのエリナの手紙をアーサーに渡し、10ドルをもらっている。
シドニー「見つけても私は教えマセン。あのレディー、悪い人じゃないデス」
炭酸「ドラキュラかあ。熊出たときも、猟友会に連絡するからなぁ。よし、見っけたら連絡だな」
ゆーりす「今、賞金が104万まで行ってる。どうしよう。最後まで逃げたいけど、ゲーム実況の精度を上げるには高いパソコンが必要なんよ」
ないとー「最後の1秒まで手抜かないで走り続けるよ」
悪球「ハンター来てないです」
組長「本当?」
悪球「これいつまで続くんだよ」
しかし、2人の行く手にハンター。
悪球「5ドル分の労働はしたと思うけど」
組長「5ドルは日本円で805円。悪球さんは、10分未満の労働で805円分の労働をしたと言い張るんですか?単刀直入に言って、お金のこと舐めてますよ」
悪球「あんた、そんなキャラじゃないだろ」
組長「一応、高校時代は数学の研究をしてたから」
悪球「うわ!ハンター来た!」
見つかったー。
2手に分かれて逃げる、悪球打ちの赤点と組長。
距離があったため、うまくまいたようだ。しかし、バラバラになった。
組長「うまく逃げたな、悪球さん」
悪球「復活してすぐに捕まるわけにはいかないけど、奴隷から解放されたー」
ハンターと組長から逃れた悪球打ちの赤点。
蒸龍「なんか、街中に兵士がいて怖いな。戦争でも始まるんか」
エリナ(ドラキュラ)「すみません」(物陰から)
蒸龍「うわああ!!びっくりした。なんだいなんだい」
アーサー(王子)「人間に声をかけたら危ないだろ」
エリナ「この方は王国の兵士の服装ではないので、大丈夫だと思います」
蒸龍「笑点という番組で大喜利やってます。ぜひ見てください」
他局の番組を宣伝する春風亭蒸龍。
エリナ「この街のどこかで、私のお父様が囚われています。ですが、ニンニクの粉によって弱っているでしょう。ですから、もしお父様を見つけたらこの薬を渡していただけませんか?」
蒸龍「心得ました」
薬を見つけた春風亭蒸龍。無事、届けられるか。
その様子を見ていた、最後の炭酸。
炭酸「蒸龍師匠と話してる人、ドラキュラじゃない?」
先ほど、ドラキュラを探している大佐たちを見た最後の炭酸。しかし最後の炭酸は、エリナの目的を知らない。
炭酸「ドラキュラは血に飢えて街に出てきたんだろうけど、このままじゃ人間が食料になっちまうよ。俺は熊が出る土地で育ったから、こういうのは見逃せねぇよ。(大佐に)伝えに行くか」
そこへ、同じく大佐を見ていたシドニー。
シドニー「Wait!もしかしてドラキュラを見つけたことを教えに行こうとしてマス?」
炭酸「当たり前だなあ、そうに決まってる」
シドニー「No!あのレディーは心優しいドラキュラデス。さっき話したケド、人間の私を襲いマセンデシタ」
炭酸「満腹だったんじゃない?」
シドニー「違いマス!」
炭酸「わかった。わかった。大佐には教えんから」
シドニーの説得で、教えに行くのをやめたようだ。
炭酸「女性がマジになる瞬間がいっちゃん怖い」
シドニー「いいことした気分デス」
しかし、シドニーの近くにハンター。
シドニー「♫Hey! Hey! You! You! I don't like your girlfriend
No way! No way! I think you need a new one
Hey! Hey! You! You! I could be your girlfriend
Wow!あれハンターデスカ?」
ハンターに気づいたシドニー。しかし、見つかったー。
シドニー「OMG!OMG!」
入り組んだ町並みを利用し、うまく視界から外れた。
炭酸「ここ危ないなー。良い隠れ場所ないかな」
シドニー「(ハンター)いなくなりマシタ?I did it!ピュイ!(指笛)」
シドニーが逃げ込んだエリアに、最後の炭酸。
炭酸「(地図見て)ここが噴水広場か。見晴らしがよくないな。運河のところに行くかな」
そこへハンター。
炭酸「うわーーーーーー!!」
最後の炭酸 確保 残り7人 残り時間28分
1歩も動けず、牢獄へ逆戻りだ。
炭酸「地図読んでる時に来るのは反則だろー」
〜牢獄〜
♫
匿名「え?嘘やん」
一同「何?」
匿名「確保情報。最後の炭酸確保。残り7人」
一同「えーーーーーーー」
ニホザリ「復活したのに何してんだよ!」
匿名「家の近くのコンビニに行って、帰ってくるくらいの時間しか経ってないぞ」
カメラマン「(逃走中に出るにあたって)誰かから応援されましたか?」
チーター 「親もそうなんですけど、うちの彼氏が『彼女しか勝たん』って文字入れたTシャツを作って応援してくれたんですよ。だから、負けられないですね」
この夏、熱愛報道が出た日本代表は、愛の力で逃走成功できるのか。
ないとー「逃走中でかっこいいところ見せてモテたいけど、やっぱり好きな人からモテなきゃ意味ないよね」
こちらは、逃走中で女性を振り向かせることができるのか。
昼の情報番組のコメンテーターを務める、悪球打ちの赤点。
悪球「賞金とったら、社会運動起こしたい。それか、有識者を集めた討論会をやる資金にしたい」
真面目な目標だ。
一方で
ゆーりす「めちゃくちゃ迷った。ゲーマーとしてゲームに向き合い続けるべきか。それとも、1人の人間、1人の逃走者として確実に夢を実現させるのか。結論出ました。自首しようと思います」
賞金は既に110万を超えている。このまま逃走成功を目指すか、自首をするかは逃走者の自由だ。
組長「自首したいけど、ここまで来たら逃げ切りたい」
ないとー「もちろんお金も大事だけど、ゲームに勝ったという勝負強さも大事なんだよなー」
ゆーりす「(地図見ながら)自首電話までどれくらいかな。え!めちゃくちゃ近いじゃん!」
ゆーりすから自首電話まで約70m。このままハンターに見つからず、たどり着けるか。
〜牢獄〜
たけぇ「100万超えてるでしょ?俺だったらもう自首するわ」
匿名「悪球とか、そろそろしそうじゃない?」
たけぇ「あいつが(自首)したら、俺は相方の特権で金額を半分もらって、組長が逃げ切ったらバンド仲間の特権で飯を奢ってもらいます」
NOR1「Mr.パラサイトやな」
ゆーりす「めちゃくちゃ緊張する。これが最後の賭けだ」
一か八か、自首電話まで走って向かう。
エリアには4体のハンター。ハンターの捜索を掻い潜るのは、容易ではない。
ゆーりす「あった!自首電話だ」
無事に、自首電話にたどり着いたゆーりす。
しかし、そこへハンターが接近。間に合うか?
ゆーりす「(番号入力中)急げ急げ!(発信)かかってくれ!頼む!」
徐々に忍び寄る足音。
ゆーりす「もしもし?ゆーりすです。自首します!」
ゆーりす 自首成立 残り23分34秒 115万7200円 獲得
見事、チャンスをつかんだ!
ゆーりす「やったーーー!!自首したら炎上すると思うんですけど、その分高性能なパソコンでこれまでよりも良いゲーム実況して、みんなを楽しませようと思います」
〜牢獄〜
♫
匿名「え?マジかよ」
一同 「また?」
烏「悪球も捕まったんじゃね?」
匿名「ゆーりす自首成立」
一同「ええええええええ!?」
NOR1「意外な人物!」
なっちゃん「私、ゆーりすさんのゲーム実況見てるんですけど、あんま自首とかしなそうな方ですよ?」
匿名「なっちゃんさん、ゲーム実況見るの?」
悪球「まじか自首したか。どうしよー、俺もしよっかなー」
組長「人は人。自分は最後までやります」
次回、逃走者たちに最大のピンチが訪れる!最後のミッションが発動!
残り22分 残り6人
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