逃走中 吸血鬼伝説 Part15
これは、匿名代表の学校の友達による、オリジナル逃走中である。そのため、劇中の登場人物の行動は、現実のその人物のものとは一切関係ない。また、本ゲームは、逃走中の全盛期だった2010~2015あたりのゲームシステムを参考にして作成されたものである。
前回はこちらから
【残り逃走者】
ないとー(プロサッカー選手)
組長(社不バンドドラム)
悪球打ちの赤点(シャフ・ポッター)
ゲーム残り時間5分30秒
ハンター放出まで残り30秒。
風車へと急ぐないとー。
ないとー「ついた!あ、これ伝説の剣じゃね?」
風車小屋の地面には、伝説の剣が静かに突き刺さっていた。
残り15秒
ないとー「アーサー、早く(剣を)とって!」
アーサーが伝説の剣を引き抜いた。
ないとー「え?ミッションクリア!?」
〜ドラマパート〜
街の中心部では、ドラキュラたちと兵士たちが衝突していた。
ドラキュラA「レオたちを返してもらおう!」
大佐「化け物め!お前らはこれで終わりだー」
両軍一同「おおーー!!」
アーサー「待ってもらおう!」
そこへ伝説の剣を手にしたアーサーが到着した。
ハンス「アーサー、その手にもっているのは、伝説の剣!どうして!」
アーサー「伝説の剣は、戦いで誰かを傷つけるためのものではない!伝説の剣は、我々が手を取り合う未来のために力を貸してくれるのだ!」
ドラキュラB「嘘をつけ!お前ら人間は、数十年前と同じくその剣で我々を滅ぼそうとしているのだろう!」
エリナ「それは違います!」
隠れていたエリナとレオが姿を現した。
ドラキュラたち「エリナ、レオ!」
レオ「数十年前は、我々ドラキュラは人間を一方的に襲って傷つけていた。だから、伝説の剣は我々に罰を与えた」
エリナ「でも今は違います!私やお父様、そしてアーサー様は、ドラキュラと人間が戦いをやめ、共存をする道を望んでいます!他の皆さんもそうだと思います。本当はお互いに傷つけ合うことなんて、望んでいないはず。ドラキュラは、生きていくために必要な人間の血を手に入れるため、人間はドラキュラから大切な人を守るため、そのために仕方がなくお互いを傷つけ合おうとしているのです!でも、私はドラキュラと人間は分かりあうことができる。奇跡は起こると信じています。」
アーサー「その通りだ!その奇跡を信じたからこそ、伝説の剣は再び力を貸してこれたんだ!我々はきっと分かりあえる!」
大佐「くそー!人間の未来のため!やるしかないのだ!」
兵士一同「おおーー!!」
エリナ 「私は何があっても、ここを動きません!」
その時、伝説の剣がまばゆい光を放った。
レオ「これは!」
ドラキュラたちがまとっていた黒い布が、みるみるうちに塵となって消えていった。
ドラキュラA「どうしてだ!太陽の光を浴びているはずなのに、全然苦しくないぞ」
ドラキュラB「ようやく、昼間でも人間を襲って血を手に入れられる!」
エリナ「やめてください!これは伝説の剣がドラキュラに与えた試練なのです。ここで人間を襲ってしまえば、きっと我々はまた罰を受けます。耐えるのです!」
レオ「そうだ!この先に奇跡が待っていると信じるんだ!」
ドラキュラたち「分かった!」
魔術師「今こそ、私の出番ですなー!えい!(魔法を放つ)」
たちまち魔術師が持っていた肉が、瓶に姿を変えた。
ドラキュラA「この匂いは!」
ドラキュラB「人間の血!?」
魔術師「そのドラキュラの娘やアーサー殿の言葉を聞くまで、私はドラキュラを滅ぼさなければ、人間たちの未来はないと思っていた。でも、そうではなかった!何のために私の魔術があるというのじゃ!私の魔術を、ドラキュラと人間の共存のために使おうじゃないか!」
ハンス「伝説の剣の資格者は、強く気高くあることだけが必要だと思っていた。だが、それは私の思い過ごしのようだった。我が息子アーサーのように、分かり合う心をもつことも必要なのであったのか」
こうして伝説の剣の力で、ドラキュラたちは再び日の光のもとで暮らせるようになり、食料は魔術師の魔術によって作られることになった。しかし、伝説の剣はまだアーサーの手の中で光輝いていた。
アーサー「伝説の剣は、まだ役目を終えていないのか。我々が再び争うことがないか、見守っているのだろう。伝説の剣が与えてくれた奇跡への一歩を、無駄にしてはいけないな」
エリナ「そうですね」
アーサー「私に分かり合う心の大切さを気づかせてくれたのは、エリナ、他でもないそなただ。そなたにはこれからも私の側にいてほしい」
エリナ「ドラキュラと人間は、決して結ばれない運命です。しかし、それでもいい。私はアーサー様の力になれるように、これからも側にいます」
アーサー「待ってくれ!今はまだ結ばれないかもしれない。だが、まだ伝説の剣がもたらした奇跡は始まってばかりだ。もし奇跡が続いて、いつか本当に結ばれることが許される日が来たら、その時は……!」
エリナ「はい。その奇跡の日を私はずっと待ち続けます」
王国では、ドラキュラと人間が手をとりあって暮らし始めた。伝説の剣は、その様子を静かに見守り続けている。この奇跡が永遠のものになるかどうかは、これからの両種族の協力にかかっている。
〜ドラマパート 完〜
♫メールだ
悪球「『ミッション成功!残るは、ないとー、組長、悪球打ちの赤点の3人だ』ナイス!」
組長「良かった。ミッション成功かー」
ないとー「トップ3だし、残り5分だし絶対に逃げ切ってやる!」
〜牢獄〜
匿名「このまま全員逃げ切って欲しい」
全員「いけるぞー!」
ゲーム終了まで残り5分。
ないとー「試合終了まで何が起こるか分からない!油断は絶対しない!」
これまで、すべてのミッションに果敢に挑み続けた、ないとー。
悪球「今日は結構ついてる!ここまで来たら、逃げ切ってやる!」
見事復活を果たし、逃げ延びている悪球打ちの赤点。
組長「怖いなー。まさかここまで残れるとは思ってなかった」
ミッションにも貢献し、これまで何度もハンターをかわしている組長。
賞金144万円獲得まで、残り4分45秒。
ないとー「賞金ゲットしたら、いろいろなサッカーグッズ買うのと、地元の小・中学生のサッカークラブに寄付するのに使う!」
ないとーの近くにハンター。
ないとー「最後、追いかけっこになったときのために、足を回復させたい」
しかし、見つかったー。
ないとー「うわ!まじで!?」
曲がり角を何度も利用して逃げる。
ないとー「来るなー!」
終盤になっても、驚異的なスピードでハンターを振り切った。
ないとー「はぁはぁ、割と足に来てるな。きちぃ」
残り4分
組長「昔から、宿題出さなかったりとかして、面倒なことはしないようにしてきたんですけど、今日はミッションにも結構行けたし、この調子で逃げ切って一皮むけたい」
エリア内を動き回る組長。
悪球「怖ぇ。早く時間経ってくれー」
一方で、植え込みに身を隠す悪球打ちの赤点。
この判断は吉と出るか。
残り3分30秒
組長「あ!ハンターだ!」
ハンターを発見し、いち早く距離を取る組長。
悪球「来てないよね?来るな!」
植え込みに隠れ続ける悪球打ちの赤点。
ハンターに見つかったのは、
悪球「うわ、マジかよ!」
悪球打ちの赤点だ。
〜牢獄〜
匿名「あ、誰?逃げてる!」
炭酸「悪球打ちの赤点だ!」
たけぇ「捕まるんじゃねえ!逃げろー!」
ゲーム終了まで3分
悪球「やめろー!」
徐々に距離を詰められる悪球打ちの赤点。
悪球「うわーーーーー」
〜牢獄〜
ニホザリ「ああ!ダメだ!」
たけぇ「何捕まってんだよー!」
シャフ・ポッター 悪球打ちの赤点 確保 残り2人
ゲーム終了まで残り2分45秒。
動かず隠れていたのが、仇となった。
悪球「くそー!人生ピーマンだ」
♫
組長「『シャフポタ悪球打ちの赤点確保、残るはないとーと組長』悪球さん捕まっちゃた」
ないとー「一緒に逃げ切りたかった」
ゲーム終了まで残り2分30秒を切った。
ないとーと組長は、逃走成功なるか
次回、衝撃の最終回!
残り2分30秒 残り2人
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