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夢の話

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夢を見た時の記録と考察
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#稽古

包みつつ包まれ、包まれつつ包む

包みつつ包まれ、包まれつつ包む

昨日の原初舞踏の稽古で、お茶碗と共に過ごした時間は一生忘れられない体験となりました。

物との、包みつつ包まれ、包まれつつ包むの相互包摂の関係はまさに「ふれる」の本質であり、至福以外の何物でもなかったと言えるでしょう。それはずっと求めて、ずっと得られなかったものが、こんなに近くにいつもあったということの驚きでもありました。

あるポイントを超えたら、身体が勝手に動き出して驚きました。最も収まりのい

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仮面を回転させることとスローの稽古で起こったこと

仮面を回転させることとスローの稽古で起こったこと

5月の終わり、東京巡礼の撮影の一環として、上野公園で仮面をつけて踊り、とても濃厚な時間を過ごしました。帰りには足がガクガクで身体もヘロヘロになるくらいに集中した感じで、最高に充実してましたし、面白かったです。

仮面の深みを経験しているというか、咒具としての仮面の可能性が開かれようとしているというか、まさにそのような実験的な現場にいたと言えるのかもしれません。

上野の森にはとてもよい場所がありま

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夢〜桜〜母〜死〜

夢〜桜〜母〜死〜

今朝、夢の中でラスボスと戦っていた。やるかやられるか五分五分の中で、うぉーと声を出した時、大丈夫?との家人の声で目覚めた。

後で話を聞くと、その唸り声の少し前に「お母さん」と僕が叫んだらしい。これにはまったく覚えがないけど、もしかしたら昨夜noteに書いたことと関係あるのかもしれないと思う。

夢の中では何か覚悟を決めたようで、本来は触れてはいけない、玉のようなものに触れ、腹に収めたのを覚えてい

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着物を脱ぐ

着物を脱ぐ

踊りの中で「想起」が起こるということについて、今朝のポストで最上さんが書かれていました。少し長いけどスクリーンショットで引用します。

特に前回の稽古の中では古い絹の着物を使ったということもあり、参加した多くの人がそれぞれに意味のある体験をしたように思います。

思い返せば、4年前の床稽古の時に、母が出てきて、さめざめと泣いたということを覚えていますし、折に触れ、様々な過去に縁のあった人が立ち現れ

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ただいま発酵中!

ただいま発酵中!

今朝も3時過ぎに目覚めました。昨日は2024年最初の原初舞踏の定例稽古ということで、考えてみれば、昨年最後の稽古が12月24日、リハーサルが12月29日、新年会本番が1月7日、そして昨日の稽古が1月14日ということで、この3週間の間に、とてつもなく濃密な時間を過ごしたということと、それらの結果、自分にとって大きな変化があったということを実感することになった、昨日の稽古でした。

身体の中で何か発酵

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縮むことと膨らむこと

縮むことと膨らむこと

目覚めた時にまるで夢の続きであるかのように踊りの中にいた。ずっと昨日からの踊りが続いていたような気さえする。

昨日の原初舞踏の稽古の中での新しいチャレンジが今もまだ身体の中で動いていて、空間をどんどん広げている感じがする。

とにかく楽しかった。ついに正しい方向を見つけてしまったという感覚。

今まで雑巾を絞るように身体を絞ることで様々な小爆発を経験してきた。バリの踊りを長くやっていたので、特に

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グレイトフル・デッド

グレイトフル・デッド

これ↓は今年の2月15日に書いた記事。

いいねをつけてくださった方がいて、あらためて読み返してみました。

響いたのは、タロットカードの話で、塔が崩れたからこそ、星が見えるようになるという話。

思えば、落下とは高い塔から落ちることですし、それはこれまでの世界とは違うところに落ちていくということなのだと思います。

「身体の内側に落ちていく」ということを先日書きましたが、本当にじゅうぶんに落ち切

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原初舞踏、歩行の稽古の中で見えた世界

原初舞踏、歩行の稽古の中で見えた世界

昨日は原初舞踏の稽古がありました。歩行の稽古の中でいくつものステップがあって、それはとても意欲的な実験的な試みだったと思います。

全身全霊で歩くところから、立ち止まり、目を閉じて足の裏を感じると、足の裏がセンサーとなり目となっていきます。ほんの少しだけ身体を動かすことで、その向こう側にいる自分の影?分身?を感じながら、どんどんと自分という存在の領域が大きくなっているのかも知れません。

ここまで

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指が揺れるとき

指が揺れるとき

昨日の稽古の中で、スローは少し変わったシチュエーションを取り入れて行われた。いつものようにお茶碗に向き合って座る人の後ろに、その人を見守るように一人が座る。

ともに舞台上手から歩いてきて、自分の場所に座り、見守り手はその後ろに座る。

そして前の人はいつものようにお茶碗に向き合い、ゆっくりとお茶碗に触れ、それを口元に運び、唇を触れ、水を飲む。

そのプロセスの中で、後ろの人がいることで何が変わる

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