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Amu
2024年6月25日 13:31
「風と共に」影ゆらし離れてく渡し舟見つめる瞳の虚ろに溶けてゆく霞みな岸辺はいつかの浜辺まちがい探しなどしなくてもいい荒れ狂う波から逸らさずに限りを尽くして睨んでこそのあの、水の境の美しさ聴こゆ風と添い寝する海鳥のように
2024年6月20日 13:17
「深森のなみだ」吐ききった呼吸の彩に緩やかにあつまる影あそび瞳を閉じたあわい魂のその指先がセルロースの傷痕をそっと舐めるちりちりと音をたてている其は、旅の終わりを知らない約束の端っこ焦らなくていいひとり何処へも逝かぬ昊その痛みすらも愛おしくなるほどに