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この本いいよ!

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これまで私がnoteに投稿した読書感想記事をまとめたマガジンです。本選びの参考になればいいなと思います。
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2022年8月の記事一覧

第176回:知らない世界は「物語」が教えてくれる(村山早紀:『100年後も読み継がれる 児童文学の書き方』)

第176回:知らない世界は「物語」が教えてくれる(村山早紀:『100年後も読み継がれる 児童文学の書き方』)

こんにちは、あみのです。
今回は、村山早紀さんの『100年後も読み継がれる 児童文学の書き方』という本を紹介します。

子ども向けの物語が書きたい人のための指南書にはなりますが、村山さんの幼少期の読書体験の話やどんな思いで作品を書いているのかもわかる内容なので、村山さんの作品が好きな人にもぜひ手にしてほしい1冊です。

感想登場人物と一緒に冒険したり、時には物語を通じて世の中を知ったりと村山さんは

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第175回:植物がもっと愛おしくなる物語(久生夕貴:『拝啓、桜守の君へ。』)

第175回:植物がもっと愛おしくなる物語(久生夕貴:『拝啓、桜守の君へ。』)

こんにちは、あみのです!
今回の本は、久生夕貴さんのライト文芸作品『拝啓、桜守の君へ。』(富士見L文庫)です。桜が好きなので、美しいカバーイラストからどのような物語が展開するのかとても気になり読んでみました。

現代ファンタジーのジャンルとなる今作ですが、「植物」が大きなテーマとなっていて作品ならではの個性もある1冊です。読むと身近な植物がもっと愛おしく感じられます!

あらすじ感想植物に宿る「精

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第174回:「倖せ」の意味は、不思議な恋が教えてくれる(葉月文:『この世界からまた君がいなくなる夜に』)

第174回:「倖せ」の意味は、不思議な恋が教えてくれる(葉月文:『この世界からまた君がいなくなる夜に』)

こんにちは、あみのです!
今回の本は、葉月文さんのライト文芸作品『この世界からまた君がいなくなる夜に』(メディアワークス文庫)です。以前紹介した『ホヅミ先生と茉莉くんと。』シリーズの作家さんの新刊です。

今回はライト文芸レーベルからの作品ということで、より葉月さんの魅力が出ていた1冊だったと思います。『ホヅミ先生』シリーズのようなラブコメもあれはあれで好きでしたが、葉月さんの作品はやっぱり純愛ス

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