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精神障害者でピアサポーターの僕は障害を武器に変えた

こんにちは、あまたつです!
僕はアスペルガー症候群、躁うつ病(双極性障害)、統合失調症を抱えています。

大学生の時に発達障害と躁鬱病を持病として抱え始めた僕にとって障害は重たい重りでした。

社会人になって仕事はこなせても周りの人との心の距離感に苦しみ気持ちは沈みました。

仕事は辞めてもお金の悩みで鬱が来て入院する羽目に。そして統合失調症という新しい重りを足につけて生きることになります。

障害を恨んだことがどれだけあったか。
障害を持たない人をどれだけ羨ましいと思ったか。

そんな僕に人生の転機が来ました。
精神障害を持つ人が過ごす地元の地域活動支援センターの職員から「ピアサポーターの養成講座を受けてみない?」と言われ興味本位で受けました。

ピアサポーターは障害を持ちながら障害を持つ人を支援したり支え合う人の事です。

講演会をしたり、障害で悩んでる人の話を聞いたり、「仲間」「支え合う」ということを含んでいればピア活動になります。

ピアサポーターにとっては苦しんだ経験が武器となります。障害を持つ人だから分かる感覚は専門職にはわからないこともあり近年広がり始めました。

コロナで出来なかった講演活動が解禁され、9月から活動をしています。

障害について地域活動支援センターに実習に来た看護学生さんたちに発表する機会があります。質問も積極的にしてもらえたり、人生の重りであった障害も誰かの「学び」に変わっていきました。

仕事の負荷が重くなり、希死念慮(死にたいという気持ち)が強くなり休職したり、躁鬱病の鬱が来た時、ピアサポーターになる前でしたら「つらい。早く楽になりたい」という気持ちで一杯でした。

しかしピアサポーターになってから辛い体験が来てから「この苦しい感覚を味わおう。きっといつか誰かの為になる」と考えるようになりました。障害を肯定的に受け止められるようになりました。

もちろん辛さを味わうだけでなく、楽になる対処法を試したりしてアドバイスの一環に繋げます。

社会福祉協議会のフリースペース(誰かと話したいこと人が集まる会のようなもの)では統合失調症を抱えた人と話すことがあり、同じ障害を持っているからこそ質問できたり、辛い経験を共有できます。

最後に社会福祉協議会で講演会をやった時に聞かれた質問を紹介します。

「もし障害を全部無くせると言われたら無くしますか?」という質問でした。

僕の答えは「全部障害が無くなると辛い気持ちや苦しみがわからくなってしまうから今のままでいいです」と答えました。

この感覚を得る前に障害を自分が生きる武器になっていると感じたからです。

統合失調症の理解を広めることが自分の人生の役割と感じており、それをできている。幸せな生き方を歩めているんだなと思います。

これからも辛いことがあると思いますが、経験を積んだと思って生きていきます。

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