『終作』

さぁ、永い眠りにつくとするか。

二度と起きることはない。僕も、この世界も。

この命の終わりを知った日は、今も忘れない。

昨日まで元気だった僕に、期限がついた。

なんで僕が。なんで僕が。なんで、僕だけが？

独りだけ消さないでくれ。みんなで行かないか？

誰にも見つからない場所に、爆弾を仕掛けた。

あと8時間。その時が来たら、僕はいない。

犯人と、いくつかのビルと、数千人が消える。

さぁ、目を閉じよう。この暗闇が永遠となる。

    
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