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雑多記事

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四季 #1

四季 #1

 記憶の中で美化される昔は、今のやるせない思いを晴らしてくれる。たとえ一時的であったとしても、それは何よりも心地良いもので、同時に現実から目を逸らす背徳感を私に与えてくれるのだ。
 記憶とは厄介なものだ。忘れたくないこと(必死になって勉強した英単語だったり、しなければならない事だったり)は決まってすぐに消えてしまう。それなのに、どうでもいいことはなぜか離れようとすらしない。
 大学帰りに、久しぶり

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四季 #3

四季 #3

 昔、好きだった場所があった。地元の人間でも覚えている者は少ないだろうか、町に端っこにポツンとあった雑貨屋だ。当時小学生、しかも低学年だった私は母に連れられて何度も訪れた。どこにでもあるような雑貨屋だけれど、ジブリ映画に似た雰囲気を醸し出す内装と木造の小屋特有の匂いが子供ながらに(もしくは子供だであるからこそ)好きだった。また、隣には同じ店主が営むこれまた小さなカフェがあった。今となっては大好物で

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2022/05/29

 ちょっとずつでも触れた作品について思ったこと、感じたことを残すぞということで。申し訳程度のアウトプットというわけですね。

 新作映画のネタバレは頑張って避けました。その他はネタバレあり前提で。

映画シン・ウルトラマン

 初っ端のタイトルロゴのくだりから引き込まれ、次々と出てくる迫力ある映像が印象的だった。テンポも良くはじめてのウルトラマンでも十分に観やすいと感じた。エンディングへの流れも好

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四季 #4

四季 #4

 いつの間にか年末年始はTwitterやLINEなどのインターネット上で過ごすことが増えた。
 年末とはクリスマスからの流れで人々の気分も浮きがちである。冬休み、年末休みもあるから余計に。そういう私も年末はソワソワしてしまう。ただ年を越すだけのはずなのに、世間に漂う「年末感」につい乗せられてしまう。
 毎年決まって、去年の年末は何をしていたのだろう? と考えてみるが、毎年紅白を観ながらTwitte

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四季 #2

四季 #2

 記憶に残っている、名前も知らない人とのたった数回のやり取りをたまに思い出す。

 私がpixivという大手イラスト・小説投稿サイトに頻繁に訪れていた頃(たまに自作小説を投稿)、サイト上であるひとりの方と知り合った。名前はもう覚えていないし、仮にKさんとする。交流は私が投稿していた拙い文章をKさんが読んでくれて、感想とよければ少し話さないかという旨のDMを受け取ったことから始まった。
 自己紹介の

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下灘駅に行ったときの話

下灘駅に行ったときの話

 どこかに行けば何かが変わると思っていた時もあった。いや、もしかすると現在も、心のどこかで同じことを考えているのかもしれない。

 もう5年前になるのか。私は下灘駅を人生の目的地とし、ついにその地へと辿り着いた時を、今でも鮮明に思い出せる。

 下灘駅は愛媛県伊予市にあるJR四国予讃線の駅。ホームは一線だけで、周りも町とは言い難い閑散としている田舎だ。しかし、「海から一番近い駅(注:現在は一番では

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2021/12/31

 2021年を振り返ってみよう。今年は色々な出来事があった。たとえば就職活動、本当に前半数ヶ月は生きた心地がしなかった。幸い数社受けた内の1社から素早く内定を頂けたことで、地獄を見たとまではいかなかったが、できれば今後一生就職活動はやりたくない。
 就職活動といえば、遊ぶだけだった大学生活を少しでも取り戻すために資格を取得した。面接で言えることが増えるからね。勉強すれば取れる資格だったけれど、やは

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暑熱

暑熱

 今から数年前、高校2年生の夏休み。クソみたいな暑さを背負いながら、数学検定を受けにクソみたいな高校へと足を運んだ。ただでさえ補講で頻繁に通っているというのに、どうして意味のわからない検定を受けに行ったのか、自分でも謎だった。いや、当時は何かをやっていないとどうにも生きている心地がしなくて、結局のところあの夏の蒸し暑さの様にうざったい何かから逃れるために、模試で一番点数の高かった数学を利用しようと

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2021/06/13

 なんとなく日記を書こうかなと。

書く習慣
 最近はノート(noteではない)やメモを書く習慣をつけようと思い、とにかく何かを書いています。考えていることをメモに書き留めておくと、後々で「これなんだっけ?」となることが少なくて便利です。特に私は物忘れが多くて……。
 後、自分の中にあるネガティブな感情を紙の上に吐き出すことで、少しだけ心がスッキリしたりします。実際にこういったメンタル維持の方法も

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私とMinecraftについて

 講義でMinecraft、所謂マイクラの話が出て、私とマイクラの出会いについてを無性に書きたくなった。

 今や説明の必要がないくらいに大きくなったマイクラだが、私がこのゲームに出会ったのは今からもう7年程前になるのか、2012年当時、中学1年生も終わろうとしていたのだけれども、正直学校が苦痛で仕方なかった。つまらない勉強に、どうでもいい対人関係。同級生だった人ならわかるだろうけど、私はほとんど

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