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怪盗ルパンの家族と『ロスト・キング』

みなさん、こんにちは!

前回のブログで、いろんな切り口からアルセーヌ・ルパンを考察してみたいと書きましたが、『ルパンの世界』↓のご紹介がまだ終わっていないので💦、まずはそちらを先に完了させたいと思います。

が、その前に・・・

最近観た印象に残る映画をちょこっとご紹介したいと思います。

ロスト・キング 500年越しの運命(原題:THE LOST KING)』という映画なんですが、以前からすごく気になっていた映画で、つい先日ようやく観終わりました。

映画「ロスト・キング -500年越しの運命-」公式サイト – 9月22日公開予定 (culture-pub.jp)

なんで気になっていたのかと言うと、実話だから。

1人の主婦が、約500年前に実在したイギリス王の遺骨を見つけるなんて、すごくないですか⁉

私も、パリの地図とにらめっこしながら、アルセーヌ・ルパンゆかりの地を、探したりしているので、(それだけでも大変なのに)、実際に遺骨をみつけるなんて、どういう経緯でどうやって見つけたの⁉と、気になっていました。

詳しく書くとネタバレになるので、書きませんが、意外なところから遺骨が見つかりますし、いろんな人から奇異の目で見られても、資金集めが難航しても、諦めなかった主人公は本当にすごいなと思います。

信じる力と行動で、世紀の大発見を成し得たことに、私も勇気をもらいました。

ご興味ある方は是非ご覧になってみてくださいね。

では、本題にいきたいと思います。

今回は、『ルパンの世界』の第4章「家族同士」についてです。

一言で言うと、ルパンは家族には恵まれなかったと思う。

ルパン譚で、彼の家族(である可能性も含めて)が登場するのは、『カリオストロ伯爵夫人』、『813』、『カリオストロの復讐』、『女王の首飾り』くらいだろうか。

でも、彼には家族がいないことの悲壮感がほとんどない。

それは、乳母のビクトワールの存在が大きいというのもあるだろう。

ビクトワールは、ルパンにとって母親のような女性であり、『水晶の栓』では、嫌々ながらも家政婦として敵の家に潜入し、ルパンに協力する。

拙著↓にも確か書いたと思うけど、彼女はとても大きな愛情を持った女性で、ビクトワールがいてくれて、本当に良かったと思う。

そして、ルパンのまわりに登場する女性たちも、不幸な結婚をしていたり、また親がいなかったり(親を早くに亡くしていたり)する。

だけど、こちらもそれほど悲壮感がない。

不幸な女性を助ける、あるいは守る”ということが、ルパンの原動力になっていて、それがルパン譚の特徴の1つでもあるからだ。

だから、ルパンが「怪盗紳士gentleman-cambrioleur」と呼ばれるのも頷ける。

もう1つ、ルパンやルパンのまわりの人々が家族の縁が薄いのに、悲しさや惨めさがそれほど感じられないのは、(前回のブログにも書いた通り)やはりルパン自身のキャラクターによるところも大きいと言えるだろう。

彼は、絶対に自分を自己卑下したり、卑屈になったりしない。

彼は、本当に良い性格をしていると思う。

そうでなきゃ、私は彼を好きにならなかっただろう。

彼の家族の話は、一旦ここまで・・・。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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