アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密とは?『ジュール・ヴェルヌの暗号 』を読んで(最終回)
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みなさん、こんにちは!
アルセーヌ・ルパンに関わる『ジュール・ヴェルヌの暗号 -レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社-』(以下、『ジュール・ヴェルヌの暗号』)のご紹介は、今回のブログで一旦完結したいと思います。
アルセーヌ・ルパンの物語を秘密結社やレンヌ・ル・シャトーのミステリーの観点から考察した『ジュール・ヴェルヌの暗号』シリーズは、2~3回程度の記事で終わらせる予定だったのですが、とても長くなってしまいました。
今回の記事の前半では、『女探偵ドロテ』をみていきたいと思います。
女探偵ドロテ
https://note.com/akiko_lupin/n/nd6b3118499dd
というのも、『ジュール・ヴェルヌの暗号』には、『女探偵ドロテ』に関する章も設けられていて、レンヌ・ル・シャトーやジュール・ヴェルヌとの関連性に言及されているからです。
『女探偵ドロテ』は、”女性版アルセーヌ・ルパン”とも呼べる冒険物語で、このストーリーも「財宝探し」がメインになっています。
ドロテの父が死の間際に口にしたロボレー、そしてロボレー城、財宝に辿り着く鍵とされる”In Robore Fortuna (イン・ロボール・フォルチュナ)"という暗号文。
著者によると、ロボレーやロボールという言葉が、ジュール・ヴェルヌとのつながりを示しているようなんです。
そして、ドロテが探すことになる財宝は、ある人物の”遺産”。
それが、秘密結社である薔薇十字団やサン・ジェルマン伯爵を連想させるらしい。
因みに、サン・ジェルマン伯爵は、革命前のフランスに存在していたスーパーミステリアスな人物です。
不老不死や錬金術の秘密を知っており、いつ会っても同じ年齢に見え、いかなる時代にも存在していたと噂されたことから、タイムトラベラー(!)とも言われている、まさにヨーロッパ史上最大の謎の人物です。
サン・ジェルマン伯爵↓
サンジェルマン伯爵 - Wikipedia
著者曰く、アルセーヌ・ルパンの作者ルブラン氏がヴェルヌから大きな影響を受けているのは否定のしようがないという。
私も、恐らくルブランさんはジュール・ヴェルヌの本を読んでいたのだろうと推察します。
最後に、著者の方が、アルセーヌArseneは、à Renes(レンヌで)のアナグラムじゃないかと言っているのですが、うーん、これはどうなんでしょう⁉
でも、私もアルセーヌ・ルパンシリーズを読んでいて、ルブランさんって、何かの秘密結社に入っていたのかな⁉と思ったことがあったので、今回の本を読んで納得できたし、1回目の記事の時にも書きましたが、アルセーヌ・ルパンシリーズを秘密結社の観点から考察するのも、面白いんんじゃないかと思っています。
秘密結社は無理でも、フランス史の観点から考察していくのも面白い気がします。
日本人にとっては、いまいちピンとこないフランスの歴史上の人物や年代などありますから、『奇岩城』や『カリオストロ伯爵夫人』だけでも、纏めると大いに役立つような気がします。
『アルセーヌ・ルパンが面白くなるフランスの歴史』とか、面白そうな気がしませんか⁉
私、次はこの本を出版してみようかな。
7回にわたってご紹介した『ジュール・ヴェルヌの暗号 -レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社-』は、個人的にとても難しかったです。
ジュール・ヴェルヌの本を読んだことがないし、レンヌ・ル・シャトーの謎についても、ダ・ヴィンチ・コードレベルの知識だったので・・・。
でも、秘密結社の謎は好きなので、そこは読んでいて面白かったです。
レンヌ・ル・シャトーの謎について、もっと深く理解したい方は、『レンヌ=ル=シャトーの謎 -イエスの血脈と聖杯伝説-』も、あわせて読むことをお勧めします。
しかし、『レンヌ=ル=シャトーの謎 -イエスの血脈と聖杯伝説-』は、めちゃめちゃ分厚い本なので、かなり時間がある時でないと読み終わらないんじゃないか💦と思います。
このシリーズも最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次回からはベルばらの記事に戻るか思案中ですが、引き続きよろしくお願い致します。
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