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ニホンザルには足し算・引き算をする時に強く神経細胞が反応する機能が!東北大学発表。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
私はこれまで幾つか、noteにサルでの実証実験についての研究成果を、記事として書いて来ました。

研究成果でないものなら、サルも花粉症にかかり、猿山で目をかゆくてかいているという話を、自分の最後の感想に書いて来ました。

この記事では、数ヵ月前に発表された、サルでの実証実験の研究成果となります。

引き算と足し算に強く反応する神経細胞をサルの脳で発見したと、神経生理学が専門の東北大学の虫明元教授などの研究グループが明らかにしました。

左手が引き算、右手が足し算と関連性があり、こうした左右の違いがヒトの脳にも備わっている可能性が見出せたといいます。

チンパンジーやサルは、ヒトが引き算や足し算をするのと似た行動を取ることが知られています。言葉や数式を使わずに計算できる脳細胞があると想定されてきましたが、詳細は明らかではありませんでした。

この研究成果は2024年3月28日、イギリスの科学誌[サイエンティフィック・リポーツ]にて発表されました。

今回は東北大学が発表した、サルと引き算、足し算に関する研究成果を特集します。

東北大学が明らかにされたサルが引き算、足し算をする理由

研究グループはニホンザルを使って、モニターに示した白丸の数を両手のハンドルで増減させ、事前に記憶させた白丸の数に合わせさせる実証実験を行いました。ハンドルは「左手で足し算、右手で引き算」と、「左手で引き算、右手で足し算」の2つの組み合わせを比較しました。

その結果、ニホンサルが増減を計算する時に強く反応する神経細胞が多く発見され、引き算細胞は左手、足し算細胞は右手の動作に強く結び付く傾向が判明しました。正答率はどちらのルールでも同じでした。手を動かすために元々備わっている細胞を、計算で活かしていると想定されます。

参考:サルの脳に足し算・引き算細胞を発見 ヒトの脳にも関連か 毎日新聞(2024年)

ヒトには、音量を上げるためにつまみを右に回したり、電気を点ける時にスイッチの右側を押したりと、数量を減らす時は左、加える時は右という感覚があると推定されています。

この感覚が教育や文化によるものではなく、霊長類の脳に元々備わっている可能性が示されました。

虫明教授は、「記号や数字だけでなく、指や手などの身体を活かすことで、脳機能に基づいた数学教育に応用できる可能性が秘められています」と説明しました。

面白い研究

私の利き手は左ですが、両利きでもあります。左利きあるあるである、お箸を使う時にぶつかる問題はあっても、駅の改札口では右に設置されていることから、意図せずに、右手でICカードをタッチする様になりました。

この記事で出て来る数量を減らしたり、増やしたりする時は全部右手なので、そこは違いますが、電気もですし、よく右手使うなと感じるのは、ペットボトルのキャップを開ける時ですね。

ペットボトルのキャップは、右手じゃないと、開けられませんね。

そういうのは本文に出て来る様に学校などで習うものではなく、潜在的に身体に備わっているものだと思います。

私が普段書いている研究成果は、医療関係が多くて、余りこういう研究成果の記事は書かないのですが、2023年の時ぶりに書いて、「こういう記事も面白いものだな」と感じました。


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