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2019年11月の記事一覧

永田カビさんと僕。(現実逃避してたらボロボロになった話/永田カビ)

アルコール性急性膵炎。
脂肪肝。

作者である永田カビさんが、生きづらいがゆえに、酒を飲みつづけたがゆえに、なってしまった病気。

現実逃避してたらボロボロになった話/永田カビ。

発売日から今に至るまで、僕が毎日読み返しているのは、僕にも似たような経験があるからだ。

僕は酒は飲めないけど、酒以外にも、現実逃避する手段はいくらでもある。
僕が選んだ――選ばざるをえなかった手段は、過食だった。

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煌々と。あるいは、刻々と。(ハードボイルド/ハードラック / 吉本ばなな)

時々、自分がとてつもない暗闇の中にいる気がする。前に進んでいるつもりが後ろに下がっていたり、引き返すつもりがさらに深みにはまってしまったり。

怖い。
怖いんだ。
自分の力ではどうにもならないことは、怖い。



僕が、「ハードボイルド/ハードラック 」を手に取ったのは、ブックオフでたまたま見つけたからだけど、この本を読むことになるのは、しばらく先になることは、なんとなくわかっていた。その「しば

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よい日々を、いとしい人。

「障がいとか、性別のこととか、色々あるみたいだけどさ。でも、自分が好きなのは、××さんだから。全部ひっくるめて、××さんが好きだよ」



僕がパートナーを『パートナー』と呼んでいるのには、それなりの理由がある。

第一に、『彼氏』とか『彼女』とか、そういう呼び名を僕が嫌っているから。
第二に、僕が男なのか女なのか、よくわからない人間だから。
(……生物学的には? それは、ご想像にお任せします。

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「君」じゃなきゃ、だめだったのにな。(blue/魚喃キリコ)

blue。
ブルー。
名詞、もしくは形容動詞。

1.青色。藍色。
2.憂鬱であること。または、そのさま。
3.1996年の魚喃キリコの漫画。



忘れらない人、というわけじゃないけど、他の人にいえば、「その人のことが、忘れられないのね」といわれるような人がいる。

忘れられない、わけじゃない。というか、日々を過ごす中で、思い出す方が少ない。僕にとっては、それくらいの人。それくらい、薄れた記憶

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