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プラハ旅行はトラウマを私らしさと受けとめるための時間だった

4月のあたまに行ったプラハ旅行のことを、3週間ほど経ってやっと書きます。というのも、実はこの期間、私にとっては少し辛い期間でした。

旅行自体はとても楽しくて、一緒に行った友人たちともたくさん話して、仲も深まり帰ってきたのです。

だけど、それとは別のところで、私は私のトラウマに再び気づき、受け入れるための時間を過ごしていました。

やっと私は、これを書ける状態になりました。私にとって大事な体験だったので、ここに書き残しておこうと思った次第です。

過去のセクハラの記憶と、今回の旅行のこと。私はまたひとつ、私らしさを知ったような気がしています。

▼マガジンを作りました

私が悩み続けているセクハラによるトラウマ。男性とうまく付き合えない、一定の距離感を超えるとトラウマが発動する。そんな私が私と向きあってきた奮闘記をマガジンにまとめました。いま悩んでいる誰かの力になれたらと思っています。


私のトラウマ


私のトラウマとは、性被害のことです。何があったかと言われたら、それはなんとも説明がし難いのですが、私にとっては深い傷として残っています。

今回この記事を書くにあたりマガジンを作ることにしたのですが、内容を確認するために記事を開くだけでも、当時の感情を思い出し辛くなりました。

私の場合は性被害がトラウマだけど、みんながどこにどんなトラウマを持って生きているかなんて、お互いにはわからないものです。

私も誰かのトラウマに土足で踏み込まないように生きたいし、私は私を守るために何が怖いのかは大事な友人にはなるべく話したいと思っています。


私には、性被害によるトラウマがあります。

だからその人に似た顔や年代の人のことは無条件に怖いし、年齢に関係なく男性が近くに寄ることは怖いのです。

強い怖さを感じたら、私は生活がうまくできない状態になります。

気持ちが落ちたり、自分を責めたり、もうまったく関係のないことまで恐れるようになったり。そんな生活は辛いので、私は私を守って生きています。


プラハ旅行でのこと


▲朝のプラハ

プラハ旅行は、現地の料理や風景を楽しんで、とても楽しい時間でした。

でもやっぱり旅行とは、いい意味でもそうでない意味でも非日常で、予想しないことが起きるものです。

それがトラウマを呼び起こすことがあるのだと、私は初めて知りました。トラウマを寝かせたままに生きるのは、想像以上に難しいのだと学びました。


誰も悪くはないのですが、私はこの旅行でトラウマを呼び起こしてしまいました。

恨むなら私にセクハラをした過去のクライアントだと思ったり、なぜ被害者がこんなにもずっと苦しまないといけないのかと心が荒んだり。

いつまで私は向き合わなければいけないのだろう、また克服ができていなかったのかと自分にガッカリしました。

でも私は、この数週間を経て、新しい境地にたどり着いています。


トラウマを私らしさと受けとめる


トラウマを克服したかった私は、旅のあとに、すがる思いでカウンセリングを再開しました。

これはとてもよくて、私に何が起きているのか、どうすればいいのかを知る機会を得ました。

でも、こうして知っても、やっぱりその場ですぐに解消するものではないのです。日々のトレーニングによって、徐々に改善が見えるようなものです。

その道のりに心が折れそうになりながら、休むことを生活の中心に日々を過ごしました。そこで出会ったのが、「私らしさと受けとめる」ことです。


「トラウマを私らしさと受けとめる」こと。私がまったく想像もしなかった対処法でした。「克服しなければ」と思っていたからです。

トラウマを呼び起こす原因になった友人と会うことを避けたり、でもどこかでは会って克服せねばと思ったり。

自分が変わらねばらならないことを想像して疲れていました。


でも、また別の友人が言ってくれました。自分らしさと受けとめていいと。

これが私にはとても響きました。あ、これは私の特徴として持ってていいんだ。手放そう、克服しようと思わなくていいんだと。

克服をするとは、途方もなく感じることなのです。

いまの私はトラウマにこんなにも強く怖さを感じるのに、それをまったく感じなく成る程になるまでには、どれだけの時間と労力がかかるのだろうと。

克服のための努力をしなくていい。「トラウマが呼び起こされ強い怖さを感じる」という反応も、私の一部。そう思うと、心が安らいだのでした。


そんなわけで、プラハ旅行は、トラウマを私らしさと受けとめるための時間でした。きっかけになってくれたのです。

私の人生において「旅」とは外せないものです。10年前に導かれるようにベルリンに来たから、いま私はベルリンに住んでいます。

今回の旅は、私がトラウマによる反応を、私の一部と受けとめることを手伝ってくれました。

これによってトラウマが解消されたわけではないけれど、これからの私は少し怖さを手放せそうです。大事な体験を受けとった旅でした。

7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️