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セクハラのトラウマと私らしさ

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私の人生から切り離せない、セクハラもとい性被害の記憶。何が起きたかと言われたら、私がそれを説明できたとしたら、「なんでそれがトラウマになるの?」と思われることだと思うのです。でも… もっと読む
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男女の見る世界は違う、とりわけ性被害においての話

会社員の頃、私は性被害にあった。それからずっと男性のことが無条件に怖くて、なかなかに生きづらいものを抱えて生きているなと思っている。 それでもいまの恋人は不思議で、最初はやっぱり怖かったけれど、丁寧に距離をとってくれる彼のことを私は少しずつ信じるようになった。関係を始めるとなってからは、怖さもどこかへ飛んでいった。そんなわけで、家族以外の唯一怖くない男性が、いまの恋人である。 彼にも私の性被害の話はしている。私が彼から距離をとるのを見て何かあると気づいたようで、関係を始め

見た目を褒められるのが苦手だった私へ

若かった頃、女性としての私の魅力は26歳がピークだと思っていた。社会人になるのが22歳、社会人4年目には26歳になる。そこが女性のピークだと。 社会に出てたった4年で、ピークが過ぎるなんて早すぎる。結婚が1つのゴールならば、大学のうちか社会人なりたての頃には恋人がいないと詰む。 いまとなっては、これは私が勝手に持っていた呪いなのだとわかる。でも、当時はゆるぎのない、どうにもできない呪いだった。 今年32歳になる私は、いまの私の見た目が好き。ちょうどいまが26歳の恋人は、

プラハ旅行はトラウマを私らしさと受けとめるための時間だった

4月のあたまに行ったプラハ旅行のことを、3週間ほど経ってやっと書きます。というのも、実はこの期間、私にとっては少し辛い期間でした。 旅行自体はとても楽しくて、一緒に行った友人たちともたくさん話して、仲も深まり帰ってきたのです。 だけど、それとは別のところで、私は私のトラウマに再び気づき、受け入れるための時間を過ごしていました。 やっと私は、これを書ける状態になりました。私にとって大事な体験だったので、ここに書き残しておこうと思った次第です。 過去のセクハラの記憶と、今

コーチの私がカウンセリングを受けたら、半年ぶりのセッションでトラウマの理解が進んだ

半年前に一度閉じたカウンセリング。前回とは違うカウンセラーの方とともに、今日から再開をしました。 前回のメインテーマは家族との関係性でしたが、今回はセクハラのトラウマからのスタートです。 でも実は、前回のスタートもこれでした。性被害とそのトラウマ、なんとも厄介なものを抱えて生きてしまっているなと自分でも思います。 でも私は、まだ肩をおとしません。きっともっと生きやすくなる未来があると信じて、カウンセリングを再開します。 ▼前回の記事 ▼マガジンのこと セクハラの記

営業もできない営業職だったけれど、自分で生きられていることを褒めたい

前職は会社員。誰もが知るような大手企業で営業職をして、最後は本社で勤める経験もして、はたから見れば華やかなキャリアだったと思う。 でも、当事者である私は、一度もそうは思えなかった。営業職時代の私はいろいろはき違えていたし、セクハラに遭って心を病んだ。 本社勤務でマネジメント職に移った私は、コロナの時代の遠隔マネジメントに適応できず、うつの診断をもらった。 わりと人生のどん底まで落ちたと思う。もちろん、落ちなくていいのなら落ちたくはなかった。でも、落ちてしまった私はここま

前職でのことは資産にはなっている

久しぶりにベルリンの空が晴れた。ここ最近は、ずっと天気が悪かった。 こんな日は、出かけなきゃもったいない。家に直帰している場合ではない。今日一緒にお昼を食べてくれる人はいないかと、朝から考えていた。 休み時間は、いつものように一度教室の外へ。日本人の友人に会った。 天気もいいし、ごはんでもどう?とお誘いして、ごはんを食べに行くことにした。残り1時間半の授業は、ワクワクソワソワしながら受けた。 あらためてする今までの話 海外に住むというのは、簡単なことではない。お互い

トラウマを思い出したくはないから、学校という場所は安心安全であってほしい

今日の私は、少し心が疲れています。 久しぶりに怒りというものを自分のなかに感じて、トラウマが少しフラッシュバックして、学校が安全な場所でなくなるかもしれない怖さを感じて。 そんな出来事があり、今日は心が疲れました。 私には、私として安心安全に過ごせる場所が必要です。 ドイツに来たから、日本よりはそういう暮らしができると期待していたけど、やっぱりそうではないのだと感じて、ちょっと疲れています。 今日は少しの間、この絶望のようなものをちゃんと感じて、明日からはまた元気に

コーチの私がカウンセリングを受けたら、関係性をテーマとする半年が完了した

3月から受け始めたカウンセリング。半年で7回のセッションを受け、今日が完了セッションでした。 この完了は、私都合ではなくカウンセラーの方都合の完了です。 この先しばらくお話しできないことを残念だと思う気持ちは変わらないけど、このタイミングで私にも変化があり、不思議な縁だなと思ういまです。 7回のセッションの共通ワードは「関係性」。自分では無意識だったけど、カウンセラーの方に言っていただいて気づきました。 だから、完了セッションを終えて書くこのnoteは、関係性をキーワ

スシローは、私にとって泣く場所らしい

うちの家族の行きつけのお店、スシロー。何か良いことがあったら、スシローに行く。特になくても、スシローに行く。 そんなスシローは、私にとっては泣く場所らしい。家族に弱みを見せられない私が、なぜか涙を見せてしまう。私と家族にとって大事な場所なようだ。 セクハラで精神を病んだこと 2年半前の私は、クライアントから急に受けたセクハラ(という言い方は本当は嫌で、私は性暴力と言いたい)に、精神を病んでいた。 その事実はもちろんショックだったし、世の中のおじさんたちを全員受け付けな

【コーチの私がカウンセリングを受けたら】トラウマに向き合うために、カウンセリングを受け始めました

ちょっと勇気が出なくて、ここではまだ書いていなかったこと。実は、カウンセリングを受け始めました。 カウンセリングを受ける目的を自分のなかで言語化できていなくて、でも何だかいまの私は受けた方がいい気がすると感じたから、少し前から受け始めたもののここに書いてはいませんでした。 カウンセリング自体は初めてではない(前職でうつになった時に数回利用した)けど、今回のようにじっくりテーマを決めて話すのは初めて。 同じカウンセラーの方と話し続けるのも初めてで、コーチングとの違いを感じ

#THECOACH:シャドウという存在が、かわいく思えた日

シャドウというものに、最近の私は繰り返し向き合っています。 シャドウとは、自分でもなかなか気づけない、でも確実に自分の価値観やものの見方を左右しているもの(人格)です。 少し前に見つけたのは、「前職時代のすべての私」がシャドウになろうとしていること。セッションをして手放しました。 でもこれは、どちらかといえば稀な例だったんだといまでは思います。 というか、事前に受けた講座があったから、そこでほぐされてシャドウが言葉になりやすかったんだなと。 いまの私にはまた何かがあ

【コーチの私がコーチングを受けたら】トラウマを火葬場で骨にした今日

どんな言葉でこのnoteを書き始めようか。そんなことを考える余裕もないほどに、いまの私は興奮しています。 THE COACH Academyというコーチングスクールで学び始めて半年。今月からプロコースが始まりました。 ▼入会した時の記事はこちら THE COACHでの学びは、私の人間的な部分を成長させてくれています。特にいまのプロコースは、コーチの器を育むことがテーマのひとつです。 今日も私のひろがりを実感したので、書き残しておきたいと思います。 じわじわ出てきたト

トラウマを観察する

昨日ふと、自分のなかに根付いているトラウマに気づきました。 私のトラウマ どんなトラウマかというと、過去にクライアントからセクハラを受けたことにまつわるトラウマです。セクハラ自体もショックだったけど、その後当時の上司から向けられた悪気のない言葉にたくさん傷つきました。 セクハラという表現だとイメージが軽すぎてこの言葉自体を呪ってしまうくらい、こういう行為は暴力的で精神的に被害者を苦しめると感じます。 実際私も被害を受けてから2年以上経ちますが、ふとした時に昨日被害に遭

自分を言葉にすること

昨日書いたこちらの記事。 会社でも人事発表があり、周りの方から「次は何をやるの?」と聞かれるようになりました。 次にやるのは、自己実現としての海外移住と、ずっと課題感のあった女性の生きづらさの改善。こんなふうに、結構おおまじめに答えています。 胸を張って夢を語る 私はもともと、やりたいことを大声で言えるタイプではありません。 どちらかというと、陰でこそこそ活動していたいタイプ。自分のことを他人にあまり知られなくてもいい、理解されなくてもいいというタイプです。 でも