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Shodo 書サロン

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#習字

書道と習字

書道と習字

「習字」は文字を習うこと。正しい形や書き順を学び、美しく字を書くこと。

先生のお手本や、拓本された古の書家の字を見ながら、文字を書くことを臨書といいます。
形臨(字の形を真似て書く)、意臨(書いた人の気持ちや時代背景などをくみ取って書く)、背臨(お手本を記憶し、見ずに書く)があり、書の基本を学ぶことができます。

古典と呼ばれる中国書家の書は、時代によって文字が大きく異なり、作者の性格などがはっ

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甲骨文字とアート

甲骨文字とアート

今から120年ほど前、中国河南省にある殷(商)時代(紀元前1700年~1000年頃)の遺跡から出土した甲骨片が、骨董屋に持ち込まれました。
以前から古い亀の甲羅や牛の骨は、貴重な漢方薬として薬屋で売買されていたそう。薬として買った骨の中に、文字が刻まれていることが発見され、これまで伝承とされていた漢字の原型としての研究が始まったとされています。

約3500年前の殷(商)王朝では、亀の甲羅や牛の骨

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仮名と和歌

仮名と和歌

書道教室に通っていた高校生の頃、小筆で仮名文字を書くようになりました。
最初は、暑中お見舞い申し上げます、といったあいさつ文から。
そして短冊に、古池や 蛙飛びこむ 水の音、といった俳句。
次第に、変体仮名の一覧を見ながら、和歌を書くように。

変体仮名は、「あ」を阿、安、亜などをくずして用いられ、和歌の文脈や前後の文字にあった字を選びます。仮名書道では、変体仮名まじりの和歌を、色紙や短冊にちらし

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書について

書について

お習字を習いはじめた幼稚園児の頃。
赤いお習字セットを持って、先生の家の二階にある教室に入る時、まず、引き戸を開けて、正座をして、手をついて挨拶をすることを教わりました。
厳しいけれどわりと楽しく友達と毎週教室に通い、季節ごとの言葉、お菓子を紙で包む方法、お正月のしつらえや帛紗の折り方など、文字だけでなく、行儀作法を学んでいたように思います。
ひらがな・カタカナから、漢字楷書、行書、草書、古典臨書

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