マガジンのカバー画像

巡る読書〜読書の日々〜

38
読書していて気付いたことや、わかったことのメモ。ボリュームはそのときによってだいぶ異なります。 9/26より毎日更新を目指す!
運営しているクリエイター

記事一覧

徳川家康ってきっと本人にあったら「どうした、家康」と言ってしまいそうな人だったんじゃないか説

徳川家康ってきっと本人にあったら「どうした、家康」と言ってしまいそうな人だったんじゃないか説

もし、タイムマシンで実際に日本の歴史上の人物に会えたとして、一番イメージと異なる雰囲気を放っているのは、徳川家康かもしれない。

『どうした、家康』を読み終えて、この仮説が頭から離れない。

幼少期からハードモードのスタートを切り、一つの決断で1を得ても10を失う(もしくは20の苦難を背負う)生涯を送り続け、晩年にはそれまでの生き様を黒く塗りつぶすような所業で「狸」のイメージを刻む。

しかも、歴

もっとみる
【巡る読書】9/29 本という大きな入口をくぐったら

【巡る読書】9/29 本という大きな入口をくぐったら

書いてるのは9/29(水)なのだが、おそらく日付は30日になっているだろう。

ただ、書いてるのは29日なので、そのまま29日で通すことにする(笑)

まあ、そもそも毎日更新が途切れてしまっているのだけど。

本日、他のコミュニティで本を題材にしたイベントがあり、大いにディスカッションをした。

で、イベント終了後、懇親会(というか放課後トーク)をしていたら、2時間近く喋り続けていた。イベントより

もっとみる
【巡る読書】9/26 とりあえず目の前に本を置く、その影響は大きい

【巡る読書】9/26 とりあえず目の前に本を置く、その影響は大きい

読む量を目的にするのではなく、目の前に本を置くことを目的にしてもいい。

わかってはいたけど、いざその境地に入ってみると、不安と恐怖と、そして未知なる風景を目にした。

これは、新たな読書体験になりそう(なるかも)

【巡る読書】9/25 ペースという名の呪い

【巡る読書】9/25 ペースという名の呪い

マンガを含めて、5冊一挙に読了。

まとめて読める時間・環境と、サクサク読める本が多かったのが要因か。

(だからといって中身が薄かったわけではない)

大きなストレスなく、読み終えられる快感はいつも味わいたい。

でも、ペースを優先させた先に待っているのは、「読みやすい本」ばかりが読了していく、裸の王様への道。

何日かけても、一生かけても「読了」へ到達しない読書こそ、読んでいる、と言えるのでは

もっとみる
2020年上半期読んだ本 ベスト6選 その他編

2020年上半期読んだ本 ベスト6選 その他編

気のせいかもしれないが、今、振り返りを積極的にしている人が増えている気がする。

在宅時間が増えてきたからか。

変化の日々の中で、寄ってたつものを得るためか。

いずれにしろ(上記のどちらに当てはまらなくても)、すごいくいい傾向だと思う。

生きている間に、こんな劇的な変化は起きないかもしれない。辛い思いをしている方もいるかもしれないから一概には言えないけど、価値観が揺れ動くときだからこそ、自分

もっとみる
2020年上半期読んだ本 ベスト6選 ビジネス書編

2020年上半期読んだ本 ベスト6選 ビジネス書編

気のせいかもしれないが、今、振り返りを積極的にしている人が増えている気がする。

在宅時間が増えてきたからか。

変化の日々の中で、寄ってたつものを得るためか。

いずれにしろ(上記のどちらに当てはまらなくても)、すごいくいい傾向だと思う。

生きている間に、こんな劇的な変化は起きないかもしれない。辛い思いをしている方もいるかもしれないから一概には言えないけど、価値観が揺れ動くときだからこそ、自分

もっとみる
文喫の日、そして映画の日。要するに六本木の日。

文喫の日、そして映画の日。要するに六本木の日。

これまで約1ヶ月更新してた読書日記をいったんやめて、普通の日記を書いてみることにした。

完全に『読書の日記』(阿久津隆著)の影響だ。

電話帳ばりの分厚さとは裏腹に、日によって違う文量。それでいてどこか情景が目に浮かぶ。

読書の記録でありながら、にじみ出る生活感がたまらない。

この更新も、そうありたい。

この日は朝から文喫へ。

『吹けよ風 呼べよ嵐』(文庫版)読了直前まで進んだところで到

もっとみる
2020年上半期読んだ本 ベスト5選 歴史小説編

2020年上半期読んだ本 ベスト5選 歴史小説編

気のせいかもしれないが、今、振り返りを積極的にしている人が増えている気がする。

在宅時間が増えてきたからか。

変化の日々の中で、寄ってたつものを得るためか。

いずれにしろ(上記のどちらに当てはまらなくても)、すごいくいい傾向だと思う。

生きている間に、こんな劇的な変化は起きないかもしれない。

価値観が揺れ動くときだからこそ、自分(自身)のことはしっかり把握しておきたい。

「○○しかでき

もっとみる
『生滅の流儀』ー松永久秀ー(『戦国の教科書』6限目 より)

『生滅の流儀』ー松永久秀ー(『戦国の教科書』6限目 より)

タイトルだけみれば、ビギナー向けなのかな、と思える1冊

ところが、読んで見事に騙されたことを知る(笑)

玄人をも唸らせる短編が収録された、ガッツリ・クオリティなアンソロジー本、それが『戦国の教科書』

そのテーマについて書かれた短編集に始まり、テーマ解説があり、テーマを学べる他の本紹介(ブックレビュー)という構成。

日本史(歴史小説)初心者が入るにはやや難しいかもしれないが、飛び込んだら、そ

もっとみる
『蝿』ー木食応其ー(『戦国の教科書』5限目 より)

『蝿』ー木食応其ー(『戦国の教科書』5限目 より)

タイトルだけみれば、ビギナー向けなのかな、と思える1冊

ところが、読んで見事に騙されたことを知る(笑)

玄人をも唸らせる短編が収録された、ガッツリ・クオリティなアンソロジー本、それが『戦国の教科書』

そのテーマについて書かれた短編集に始まり、テーマ解説があり、テーマを学べる他の本紹介(ブックレビュー)という構成。

日本史(歴史小説)初心者が入るにはやや難しいかもしれないが、飛び込んだら、そ

もっとみる
セルフコントロールは難しい

セルフコントロールは難しい

月初は前月の振り返りをする。

思ったより他の人からの拘束を受けなかった反面、自分のことを自分のペースでやりすぎて、出来高をみると精彩を欠く。

さじ加減は難しい。

よく、テレワークしたら働けるタイプかどうか?という話しになる。

僕は外から見ると、社内にいないと(野放しにすると)仕事しない、と思われているらしい。

意外と、そんなことないのになあ、と思いつつ、でも目が届かないと自覚した瞬間から

もっとみる
『良質読書』の話し

『良質読書』の話し

「美女読書」にて『良質読書』の書評書かせていただいた。

正確には昨日(3日)にUPされていたのだけど、気付いたのが今日だったので、今日、ということにする。

難産だった。

この本に共感するところがたくさんあった反面、これの紹介内容に対するニーズ、あるんだろうか?というところが何度も交錯し、そのたびに飲み物取りに席を離れる。

そして、そのたびに、また考え、ふらふらーっとパソコンの前に戻る。

もっとみる
【大水滸伝】チンギス紀感想に関するお知らせ

【大水滸伝】チンギス紀感想に関するお知らせ

ものすごい今さらなお知らせで、大変申し訳ありません。

既にご存じかと思いますが、北方謙三著『チンギス紀』に関する更新は、当noteから、私が別途使用しているブログへ移行しております。

従って、当noteでの連載感想、単行本の感想などの更新は行いません。

(考察などは更新するかも・・・)

あ、当noteの感想はそのまま残しておきます。

おかげさまで、当noteでの『チンギス紀』連載感想は、

もっとみる
『地方別並列日本史』で横軸を養う

『地方別並列日本史』で横軸を養う

当時、歴史能力検定受講を考え、あまりボリュームのない(笑)参考書を読んでいた。タメになったかどうかわからないが結局2級は合格。しかし1級の壁は厚く足踏みをしながら現在に至る。

1級合格できていない身ではあるが、丸暗記より意識したいのは同時期の出来事だ。歴史的横軸と勝手に言っているがこれがわかると試験に強くなる。試験のためでなくても、本書はその歴史的横軸がイメージできるようになるためにうってつけの

もっとみる