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令和四年度自画自賛怪談集

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#ホラー

第6回 笹村絵莉那展覧会

第6回 笹村絵莉那展覧会

明日のみ急募 
日当2万円 
労働時間3時間
詳しくは 090 ×××× ××××

ポスティングされていたチラシは誰がどう見ても怪しい内容だったが、ちょうど金欠学生だった自分は思い切って電話をしてみた。

「バイトのチラシを見て電話をかけたのですがまだ応募は可能ですか?」
「ああ!助かるよ!人手が足りなくて困ってたんだ!」
「日当とか大分高いですが、仕事内容はどんな感

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村上さんですか?

久しぶりに会った後輩に聞いた話

2.3年前から月に何回か同じ人から間違い電話がよく来るんですよ。
「村上さんですか?」って。
「いや、ちがいます。」
って答えて切るのが毎回の流れなんですけど、めちゃくちゃ気持ち悪いんすよね。

「いや、普通に相手が間違えてるだけじゃないの?」
後輩が話終わった際に私が言うと、後輩が暗い顔で話し出した。
「何回か電話番号変えてるんですけどねぇ。」

S県Yさん

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とびだしちゅうい

夜中に金縛りで目が覚めた。
体は動かないが、目だけは動くのであたりをキョロキョロと見渡してみた。

あれ、何かあるぞ。

テレビの前に何か人影がある。
ソイツは直立不動で一切動かない。
初めの方は真っ暗で人影の正体は分からなかったが、段々と目が慣れてきて正体が分かった。

ソイツの正体は通学路によく置いてある看板だった。
「とびだしちゅうい」
文字も小学生男子のイラストも通学路に置いてあるまんまの

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ヤ○ザもビビる

ふらりと入ったスナックのカウンター席、
隣の席の方と仲良くなった。
彼の名前はAさんといい、
話をしていくうちに彼が元ヤ○ザだと分かった。

好奇心を抑えきれずに聞いた。
「今までで一番怖い体験はなんですか?」

まだ現役でヤ○ザだった頃、
Aさんは若い衆を引き連れて、
5人で飲み歩いていた。

ひたすら飲み歩き、夜も開け始めた頃、
目の前から背の高い筋肉質な男が歩いてきた。
このまま歩いてくると

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何でも屋への依頼

Wさんは何でも屋をしている。
何でも屋と言っても珍しい仕事はなく、
引越しや掃除がほとんどだという。

ある日、仕事の依頼が入った。
アパートの一室を片付けて欲しいという依頼だった。

<作業内容>
1.家具や雑貨など中にあるものは全て捨てて良い
2.当日、依頼者は来れない。
3.鍵だけを先に事務所に送る。
4.作業終了後には妹が確認に来る。
5.通帳と捨てて良いかわからないものは妹へ渡して欲しい

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ついていきます。

最近になり、家の中でおかしなことが増えた。
家族全員でリビングにいる時に2階から足音がしたり、
誰もいないはずの部屋から女の笑い声がしたりする。
家を建てて20年近く住んでいるが、
曰く付きの土地ではないし、
家の中で誰かが死んだりもしていない。

どうしたものかと家族で悩んでいたら、
妻の知り合いに霊感がある人がいるという。
藁にもすがる思いでその方(Aさん)に頼んでみた。

私は仕事で立ち会え

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勝手に入る

ある雑誌で漫画を連載していたYさんの話。
なんとか原稿を提出した次の日、
提出した原稿のやり直しを頼まれた。

どこを直せば良いか担当に聞いてみると、
あるページの通行人の顔だという。

言われたページを見てみてドキッとした。
主人公達とすれ違った通行人の顔が、
思い切り読者目線で、
斜めに引き伸ばされたような顔をしている。
これじゃあ話が頭に入ってこない。
…こんな気持ち悪い顔描いたかなぁ。

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タクシーのよくある怪談

「お化けとか乗せたことあります?」
タクシーの運転手からしたら、
死ぬほど聞かれた質問で申し訳ないが、
私もタクシーに乗るときに必ず聞く。

個人タクシーに乗ったときに教えてもらった話

その日は土砂降りで、人もまばらだった。
今日は客待ちをしても意味がないな。
街に着いてすぐに撤退を決めた。
自宅まで運転していると、
女が手をあげている。

真っ赤な傘に真っ赤なレインコートの目立つ女だった。

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サウダージ

受験勉強を全くせずにいた僕は、
名前さえ書けば入れる大学に入学した。

4年間遊びまくってやろうと思っていたが、
周りは僕が思っているよりも真面目で、
遅刻や欠席ばかりの僕は少し居心地が悪かった。

「いつもここにいるよね」
ある日、いつものように喫煙所でサボっていると、
女の子が話しかけてきた。
金髪で水商売風の見た目に少し戸惑ったが、
彼女も僕と同じ様な境遇で、
話してみると妙にソリがあった。

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え、何それ?

学生時代、免許を取ったばかりで浮かれてた僕は、
友人達を誘って肝試しに行った。

場所は旅館の廃墟で地元では有名な心霊スポットだ。
雰囲気はあったが、特別何か起こる訳ではなく、
肝試しというより廃墟探検になった。

友人達と話しながら歩いてると、
後ろからすごい音がした。
振り向くと真後ろの窓ガラスが割れている。
もう少し歩くのが遅かったら破片が刺さる所だった。

流石にビビって廃墟を飛び出した。

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殴れるし殴られもする

昔ヤンチャをしていたDさんの話。

ある日、女の子を何人か連れて肝試しに行くことになった。
場所は近所の墓場だったが、
夜中にくると結構雰囲気があった。

Dさん自身は心霊関係があまり得意ではなかったので、女の子達と一緒に後ろの方を歩いていた。

「うわぁああああ!」
前を歩いていた友人達が血相を変えて逃げ出してきた。
何が起きたのか前方を見てみると、
着物を着た髪の長い女がゆっくりこちらに向かっ

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