黒詩ロク

天使と悪魔がいつも綱引きを。なんでも、すぐ飽きます。詩や絵など。

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天使と悪魔がいつも綱引きを。なんでも、すぐ飽きます。詩や絵など。

記事一覧

鳩電波ハトオ

 鳩の初列風切羽八番をナメナメ。こんにちは。鳩電波ハトオです。飛ぶ鳥を落とす勢い、駆け出し中の芸人やってます。そんな、鳩が豆鉄砲食らった顔しないでくださいよ。と…

黒詩ロク
8日前
2

虚構の大喜利大会(詩)

本当の意味で創造性のない人間がいた 宣伝のために つまり利益のために 生きている人間がいた 八千かそこら それが毎日 間抜けなピストン運動から生まれた 私たちをただ通…

黒詩ロク
9日前
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君たちはどうカエルを食べるか(詩)

あお向けで ただ あお向けで 焼かれていた カエル 中火で熱せられた アスファルト だれも食べないのか だれも食べやしない 衝撃で死んだのか 焦熱で死んだのか お…

黒詩ロク
10日前
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紺白鳥

 ぼくは、忍者の暗殺刀を持っていて、屠ろうと思っている、人物がいた。人が近づいてくるたび、悟られないように、土から生えていた、クリスタルの新芽を、ぽそぽそと、ペ…

黒詩ロク
12日前
2

人形からっぽ(掌編小説)

 日曜日の公園は、フリーマーケットで賑わっていた。クオリティの高いクラフト作品を出展している人もいる。  ぼくは、ふと、古そうなものが置いてある、ブースが気にな…

黒詩ロク
13日前
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わたしのパンダたち(詩)

  潰れた英会話教室   誰も遊ばない公園   誰も知らぬ矢車菊   踏んでいく人々は   生活一辺倒でした      マコちゃんにもらった   ジャンガリアンハムス…

黒詩ロク
2週間前
6

わたしがぼくがライターになったわけの歌(詩)

昔から本を読むことが好きでした。 自然と文章を書くことが日課になりましたよ。 気がついたら、なっていた。という感じですね。 はい。気がついたら、なってました。ライ…

黒詩ロク
2週間前
6

ホンダベーシックインカム(大人の童話)

『ワールドベーシックインカム、ニホォン、成るか、成らないか······ああ、ニホォォォン、成らなかった』  ──うそやろ。なんで、成らへんの。十五万のほうのベー…

黒詩ロク
2週間前
4

鳩電波ハトオ

 鳩の初列風切羽八番をナメナメ。こんにちは。鳩電波ハトオです。飛ぶ鳥を落とす勢い、駆け出し中の芸人やってます。そんな、鳩が豆鉄砲食らった顔しないでくださいよ。とりあえず、歌います!

(ホホーホーホホーホホーホーホホー)
鳩はポイ活をしているのだ
(ホホーホーホホーホホーホーホホー)
鳩を観察していた私は真理にたどり着いた
(ホホーホーホホーホホーホーホホー)
礼はいらないよ なんてことはない

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虚構の大喜利大会(詩)

虚構の大喜利大会(詩)

本当の意味で創造性のない人間がいた
宣伝のために
つまり利益のために
生きている人間がいた
八千かそこら
それが毎日
間抜けなピストン運動から生まれた

私たちをただ通りすぎていく
どろっとした無味無臭の風は
新たな養分を探している令和のマダニだ

いつからだったか
人間が材料に成り下がった日は

資本家に生まれなかった人間が
資本家になろうとして

支配者に生まれなかった人間が
支配者になろうと

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君たちはどうカエルを食べるか(詩)

あお向けで ただ あお向けで
焼かれていた カエル

中火で熱せられた アスファルト

だれも食べないのか
だれも食べやしない

衝撃で死んだのか
焦熱で死んだのか

おまえを癒やすのは冷たい雨だけ

田んぼ にゃんぼ 田んぼ

ふやけた友だちに涙する

紺白鳥

 ぼくは、忍者の暗殺刀を持っていて、屠ろうと思っている、人物がいた。人が近づいてくるたび、悟られないように、土から生えていた、クリスタルの新芽を、ぽそぽそと、ペンチではさんで、引っこ抜いていた。

 ふと、何者かに、荒らされたような、花壇が目にはいる。そこら中に、羽根が、落ちていた。よく見ると、先端から半分ほどが、紺色で、残りは、白地に、紺色の斑点模様がある。この量で、散らかっていると、遠目で見た

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人形からっぽ(掌編小説)

 日曜日の公園は、フリーマーケットで賑わっていた。クオリティの高いクラフト作品を出展している人もいる。

 ぼくは、ふと、古そうなものが置いてある、ブースが気になった。

 ──こんな、無くても良いような、手にしたら、部屋に飾りでもしたら、呪われそうな品々を高額で売りつけている心理がわからない。はっきり言ってゴミだし、病んでるよなあ。でも、古いものを見るのは、嫌いじゃないんだよね。

 そこには、

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わたしのパンダたち(詩)

わたしのパンダたち(詩)

  潰れた英会話教室
  誰も遊ばない公園
  誰も知らぬ矢車菊
  踏んでいく人々は
  生活一辺倒でした
  
  マコちゃんにもらった
  ジャンガリアンハムスター
  動かなくなったキーホルダーみたい
  パンダスミレ植えた畑には
  パンダウサギ埋まってる

  なぜわたしは生きているのか

  おいしくないラーメン屋
  消えたコリドラスパンダ

  わたしの心は充たされることなく

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わたしがぼくがライターになったわけの歌(詩)

昔から本を読むことが好きでした。
自然と文章を書くことが日課になりましたよ。
気がついたら、なっていた。という感じですね。
はい。気がついたら、なってました。ライター。
歌います!

わたしはライター HSPのライター
何やってるか わからないけど
なんかすごい なんかいいきぶん
何やってるか よくわからないんだけど
フォロワーがたくさんいて
やっぱすごいんだって気になれるから
足で「ぷちっ」て虫

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ホンダベーシックインカム(大人の童話)

『ワールドベーシックインカム、ニホォン、成るか、成らないか······ああ、ニホォォォン、成らなかった』

 ──うそやろ。なんで、成らへんの。十五万のほうのベーシックインカム、一択やん。ニホォォン、クソでしょ······

 ──福祉いります? いらないでしょ。ほら、びっくりしてる、こいつ、びっくりしてる。公金チューチュー、はいはいはい······

     *

 ──あそこ、穴やぞ、穴なの

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