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虚構の大喜利大会(詩)


本当の意味で創造性のない人間がいた
宣伝のために
つまり利益のために
生きている人間がいた
八千かそこら
それが毎日
間抜けなピストン運動から生まれた

私たちをただ通りすぎていく
どろっとした無味無臭の風は
新たな養分を探している令和のマダニだ

いつからだったか
人間が材料に成り下がった日は

資本家に生まれなかった人間が
資本家になろうとして

支配者に生まれなかった人間が
支配者になろうとして

うるさい足音を音楽と勘違いして
ボリュームを上げていく

虚構の大喜利大会の中継です



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