†リクシタイの憂鬱†
──ハイ、ぼく、リクシタイ。偉大なゲイジュツカ。作品は、まだ、発表していない。無数の完成された作品と、無数の発表されていない作品があるだけだ。つまり、古代より、その力は失われてしまった。しかし、宇宙は認知している。天と地を指差す。そんなことよりも、気になることが、あるのだ。生まれる前から、ぼくには記憶があった。そして、生まれたときから、すでに、ぼくには、悪意すなわち、人や社会に対する嫌悪が明確にあった。最初に発した言葉は、「ゴミ箱じゃねぇか。ちっくしょう」だった。そう、これ