紺白鳥

 ぼくは、忍者の暗殺刀を持っていて、屠ろうと思っている、人物がいた。人が近づいてくるたび、悟られないように、土から生えていた、クリスタルの新芽を、ぽそぽそと、ペンチではさんで、引っこ抜いていた。

 ふと、何者かに、荒らされたような、花壇が目にはいる。そこら中に、羽根が、落ちていた。よく見ると、先端から半分ほどが、紺色で、残りは、白地に、紺色の斑点模様がある。この量で、散らかっていると、遠目で見たときに、汚らしく見える。

 丸い茶色のプランターの近くに、その羽根の持ち主と思われる、オウムを一回り大きくしたような鳥が、三羽、座っていた。怯えたような、目をしており、食べた植物の毒か、なにかにあたり、中和しているのか、逃げずにフリーズしていた。




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