町田くんのような気遣いができれば、世界はきっと優しくなれる。
弟の友達の奥さんに薦められて読んだ、安藤ゆきさんの『町田くんの世界』。
年末の忙しさもあり、弟の友達の奥さんに借りてから2週間も経ってしまっていた。ごめんなさい。
そもそも、弟の友達の奥さんって・・・遠い。
当人に会ったこともないのにね、ありがとう。
読み始めて、最初の数ページでもう町田くんの虜になった。
うおぉぉぉぉっ、出来た子！出来た子や！聖人君子や・・・。あぁ、とても綺麗だなと思った。見た目ではなくて心が。
一気に全巻7冊読んでしまった。
なんというか、学ばされることが多かったな。
普通に癒される漫画でもあったのだけれど、心の在り方と言いますか、人に対しての考え方を柔らかくしてくれるお話が多かった。
みんなが少しずつ町田くんようにあれたら、世界はきっともう少し優しくなれるのではないかな。なかなか難しいのだけれどね。
きっと、私は数話登場していた彼女と喧嘩しているサラリーマンのようになってしまう。あの感じ分かる。余裕がなくなると、多分他人への気遣いが疎かになってしまうんだよね。視界が狭まるというか、自分が大きくなってしまう感じ。
町田くんと遭遇できて良かったね、サラリーマンよ。
絵自体も柔らかいタッチで、重くもなく、ふんわりとした空気感のある作品で休みの日の午後、クッションの上に座って、膝にブランケットをかけながらホットミルクティーを片手に読みたい作品だった。
日常生活でちょっと嫌なことがあったり、少し落ち込んでしまったり、人間が嫌いだなぁって思ってしまった時に読めば、心を軽くしてくれると思うので、是非読んでみて欲しい。ドロっとした澱を淀んで流れが悪くなってしまった淀みをサラッとどこかに流してくれると思うから。
弟の友達の奥さん。素敵な作品に出会わせてくれてありがとう
▼『町田くんの世界』安藤ゆき
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