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うつ病になりました2 (正常な判断ができない)

不幸なことは重なる。それが人生というものだ。けど自分が弱っているときは、本来だと大したことない出来事でも不幸なことに感じてしまう。だから鬱一歩手前と診断された時に休んで脳に沢山の休養をあげるべきだったけどその時の僕はそれすら判断できない状況だったんだと思う。

もうこれ以上は耐えられそうにないと周りに相談した時、畳み掛けるように予想外の出来事が起きて僕は混乱して泣き崩れた。定期的に泣ける映画をみて涙を流すことはするのだけれど、こんな風に自分が意図しない形で泣いて、そして泣き崩れたのは何年ぶりだっただろうか。そう言えば今年は色々ありすぎて泣いた記憶がなかった。色々と自分のルティーンがぐちゃぐちゃになった半年だったんだなぁと今なら少しは冷静に見れる。

そして泣き崩れた時の僕はとても変な感覚に陥った。自分の意識がどんどん白く拡散・霧散していって現実感がなくなっていった。感覚がなくなっていった。でも苦しい・気持ち悪い(身体的にではなく気持ち的に)という部分だけは霧散してくれなくて、それを消したいと思った。消えたいと思った。

そんな感情を抱いたことがなかったので、冷静に自分のことを捉えてた僕の一部がフル回転で対処しようとしていた。「これは本来の自分じゃない」といくら言い聞かせようとしても、暴走する感情の方が強くて、何も考えられなくなってしまった。

この時の僕はもう寝れなくなっていて、それも辛くてどうしようもなかった。その時頓服で医者に処方してもらった抗不安薬を飲んだら寝ることができた。眠気を誘う作用なんてないからある種のプラシーボ効果だったと思う。

たまたこの二日後に精神科の医者との診断が予約されていたので、起こった出来事、自分がどういう感情を抱いたのかをできるだけそのまま伝えたら「前回から症状が悪化しています。この段階では私としてはやすさんに服薬治療をお勧めしたいのですが選ぶのはご自身です。どうされたいですか?」と僕に選択肢を委ねてくれた。

全然働かない頭の中で「今の僕では僕自身のことを救うことはできない」と判断できたので医者の提案に同意した。そしてその日、僕は初めて抗うつ薬を飲んだ。そして睡眠薬も。

その数日後、あの時僕が抱いた「消えたい」「消したい」という感情が希死念慮であったことを理解した。

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